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「……、…、…」
僕はにわかに湧き出てくる焦りから目を見開き、すると僕の口まで勝手に開かれてしまう。
さあっと血の気まで引いてゆく――。
たしかに僕は――ハルヒさんの言霊の力によるあと押しで――婚姻届に名前を書くところまではできた。…また僕がハルヒさんに口づけたのは、それを書いたあとのことではあった。
が――。
いわくのところ、その婚姻届を「役所に提出する」というステップまで――ともすると、それを受理のち法的に夫夫と認められる、というところまで――を済ませなければ、僕たちはキスさえもしてはならない、と厳密な「神のルール」で決められていた。そればかりか、そうでなければ何かしら悪いことが起こりかねない、ともハルヒさんは言っていた。
……しかし悪いことに、いくら不可抗力的にその婚姻届が消えてしまったとはいえど、――僕たちがあの婚姻届を役所に提出した、…という事実はない。
そして、まさかそのようなルールの存在などつゆほども知らなかった僕は、あの婚姻届が消えたのち、なんの咎 めの意識もなく、わりとすぐハルヒさんにキスをしてしまった…――。
すると、――僕は先ほど、いわば「禁忌 」を犯してしまったのではないか……?
「俺、ちゃんと言おうとはしてたんだけどなぁ…」
ハルヒさんがちょっとすねた物言いでそう言う。
ふと見ると彼は目を伏せ、その珊瑚 色の唇を可愛らしくとがらせている。
ただ彼はすぐにまたチラと愛らしい上目遣いで僕を見やると、「でも…」
「だいじょうぶ。」
なんて自信満々なにっこりとした笑みをうかべる。
「…ほ、ほんとに…?」
「うん」
とうなずきながら、ハルヒさんはまっすぐに僕を見る。
彼のその透きとおったオレンジ色の瞳には、一切の懸念がふくまれていない。
「ほらあれ、ハヅキが名前書いたらキラキラってなってぇ…――ぱあって消えたじゃん…?」
「…あ、はい…」
僕がその通り、とうなずくと、ハルヒさんはうんうん、とうなずいたのち、にっとその整った白い歯列を覗かせて笑う。
「だいじょぶ。それこそが、ちゃんと〝受理された〟ってことだし…――ちゃんと〝役所にも提出された〟ってこと、だから。」
「……、……?」
それは要するに――どういうことだ…?
僕の曇った表情をみとめたハルヒさんは、「ん〜」ともどかしそうにその凛々しい眉を寄せ、「えっとねぇ…」とその明るいオレンジの瞳で斜め上を見やる。
「そもそも…あの婚姻届自体が普通のじゃなくって、俺たち専用…――伊弉諾 の大お父様と伊 弉 冉 の大お母様が俺たちに特別に授けられた、運命られた夫夫神の俺たち専用の婚姻届だったんだけどぉ…――えっとつまり、…だから…実はあの婚姻届自体が、大お父様と大お母様へ向けた〝誓約書〟にもなってたの……」
「…誓約書ですか…、神様たちへ向けた…」
「そそ。なぜかというとさ…」とハルヒさんが、その曇りのない澄明なオレンジの瞳でまた僕を見る。
「だって、俺たちは結婚式する前にえっちしなきゃなんないから、…それこそ結婚式までなんて待ってらんないし。」
「……、…」
あぁ、そうか…――僕たちのセックスとはすなわち「統合」をも意味している。
そしてコトノハさんいわく、今日この日までに僕たちは「統合」をする――それによって枯渇気味のお互いのエネルギーを補填する――予定だったそうなので、…すると婚姻届を役所に提出する、その後 神前で愛を誓うための結婚式――神様にも二人の結婚を認めてもらうための儀式――の日取りを決める、さらにその日を待つ……なんていう順序を踏んでいる暇など、僕たちにはない。ということにもなる。
そのため、あの婚姻届を縁結びの夫婦神へ向けた特別な「婚姻の誓約書」ともして、端 からそれを書いた即日に、その両神に僕たちの結婚を認めてもらうことになっていた――ということを、きっと彼は説明したかったのだろう。
ハルヒさんが安心したような明るい眼差しで僕を見ながら、「そうそう…」とコクコクうなずく。
「で、ハヅキが名前を書いたときにキラキラってなったのは…、お二方に俺たちの結婚が〝受理された〟――つまりあのキラキラはぁ、大お父様と大お母様が〝オッケー〟って、ちゃんと俺たちを正式な夫夫として認めてくださったってこと」
とハルヒさんはにこっとしながら、片手の親指と人差し指で輪っか――OKサイン――をつくっている。
「それで、あの婚姻届がぱあって消えたのは、――ハヅキが名前を書いた時点ですぐ、あの婚姻届が役所で待ってくれてたじいやの元にいくようにって、――俺が事前に神の魔法をかけといたから。」
そしてハルヒさんは自信たっぷりに「だから大丈夫」と、満面の笑みをうかべる。
「あの時点ですぐじいやが役所に出してくれたはず。…あと、そもそも今回の儀式は、急がなきゃな〝統合〟の兼ね合いもあって、とりあえず〝役所に婚姻届を出す〟ってところまででオッケーってことにもなってたし。――だってその行為そのものが、ちゃんと俺たち結婚しまーす、結婚したいでーすって意思表示でしょ。」
「…まあ、たしかに…」
……とはいえ、じいやに代理でそれを提出してもらってしまったらしいが、…ただハルヒさんのこの何ら懸念のない晴れ晴れとした物言いから察するに、それも別に「僕たちが」役所に婚姻届を提出しなければならない…とまでの厳密なルールでもなかった、ということなのだろう。
「うんうん。」とハルヒさんが明るい笑顔でうなずく。
「てか、神が認めてるんだからあの婚姻届が不受理になるはずもないし。――とにかくだいじょぶ、あれでこの地上のルール的にも神々的にも、もちろん俺たち的にも…――俺たちはちゃんと結婚した、って認められた。」
「…そうですか…、……」
だんだん驚かなくなってきた。
まさかぱあっと婚姻届が消えたあの現象が、このハルヒさんの神業 によって起こされたことだったとは、さすがにそれは予想外ではあったが。
といって、もはやいちいち凄いだの魔法だのと驚いたり、夢か真 かと疑ったりするほうが、いまやよっぽど不自然な心理とさえ思えるくらいになってきている僕である。
「……そうなんですね…、……」
と僕は目を伏せる。
ちなみに、僕は別にハルヒさんとその婚姻届を提出しに役所へ二人で出向きたかった、などとはつゆほども思ってはいない。――そもそもそのような目立つ行為、ハルヒさんの知名度からするとちょっとした騒ぎにもなりかねないので、いくら夫が芸能人とはいえど、そういったトラブルは今もこれからもなるべく避けて損はない…というのもあれど――何より出不精 の僕自身、そのちょっとした外出さえ面倒に思えるのだ。
かえってじいやが代理でそれを役所に提出してくれた(らしい)とは楽ができた。僕はそれにありがたいと、じいやに本心から感謝しているくらいである。
ただ…――。
「……でも…大丈夫でしょうか、その……」
僕は不安なきもちで目を上げる。
いくらじいやが手もとに婚姻届が現れたなりすぐそれを提出できるように、と役所で待ち構えていたといっても、たとえばたまたま受付が混んでいたら、とか…――僕はそれこそわりとすぐハルヒさんにキスをしてしまったので、悪ければやっぱり婚姻届を提出するまえに、僕がその禁忌を犯してしまった可能性もないとも言いきれない。
「えー? だいじょぶだいじょぶ〜〜」
しかしやはりハルヒさんは、何ら悲観したところのない微笑でそう言う。
「そんなの天神たちがなんとかしてくれたに決まってんじゃん…。…ましてや今、もう夜間受付の時間帯だよ…? ――今はもう婚姻届受け取るだけの時間帯なんだし、婚姻届のチェックも明日とかになるから、混んでるとかないよぉ…。ね…だいじょおぶ、かなりサクッと受け取られたはず。――考えすぎ。」
「……そう、…なら…、……」
しかし僕はまた、今度は何かふしぎな心持ちで目を伏せる。
存外あっけないものだ。推しと結婚するというのが、まさか本当に名前を書くだけで済んでしまったとは…――いや、これは十年も憧れつづけてきた画面向こうの人、すなわちこのハルヒさんと結婚したという実感がないというよりか、…いや、やっぱりその「芸能人と結婚した」という実感はないに等しいのか…。
というのも僕は今、我ながら肩透かしというほど落ち着いているのだった。
その平穏とした僕の「落ち着き」の中には、今日に突然自分のガチ恋相手の推しが自分の婚約者だと打ち明けられ、そして今にいよいよ事実推しと結婚してしまった、というようなにわかに信じがたい急展開、猛スピードで人生の大好転を迎えているガチ恋ファン――というのではない……、
……明らかに僕というその「ガチ恋ファン」が抱くべきではない、平穏な、冷静な、粛々とした、あたかも欣喜雀躍とするべきこの結婚を単なる一つのステップ、必ずたどり着くべきだった単なる一つの到達点とでもしているかのような…――いうなれば僕は、彼と結婚したというこの事実にはげしい不安も喜びも感じていない。
いや、決して幸福感がないというのではない。もちろんそれはさっきからある。
僕は今もちろん幸せな気分なのだが……たとえば、たったの一度も自分との約束を反故 した試しのない友人と待ち合わせ、そして、案の定いつも通りその友人は時間通り待ち合わせの場所にあらわれ、また今度もつつがなくその友人と予定通りの楽しい時間を過ごした――達成されると疑わなかった幸せがその通り達成された――というような感じの、これは「当たり前ながらちょっと非日常的な幸せ」、というくらいのものなのである。
十年ガチ恋していた推しと結婚できたんだぞ、それこそ僕は泣きながら狂喜してもおかしくはないはずなのだが…――要するに、僕はこの結婚をどうもどこかで「当然」なものである、と感じているらしかった。
「……、…」
「ねぇハヅキ…?」
甘い声で僕の名前を呼んだハルヒさんが、目を伏せている僕の顎をつまみ、くっと僕の顔を上げる。
……ふと目を上げると、彼はまたあでやかな目つきで僕を愛おしそうに見つめてくる。
「俺がなんで…君が名前を書いたらすぐ、じいやのところに婚姻届が行く魔法をかけたと思う…?」
「……何故ですか…?」
と僕がきょとんとしながら尋ねるなり、ハルヒさんのその両目がす…と妖しく細まる。
「もう我慢したくないから…」
「……あー我慢…、……」
何の…――あ。
だが、僕にはもう一つばかり気がかりがある。
「そう…、一秒でも早くハヅキとえっちするたm…」
「あの、もう一個聞いていいですか?」
「…へ゛っ…?」
ハルヒさんが怒ったように眉を曇らせ、そのタレ目を見開く。が、僕はこの気がかりを放置することはできない。
「…ところで、僕たちの名字ってどうなったんです?」
この日本で結婚するという折、どのような「ふうふ(夫婦・夫夫・婦婦)」も必ず直面し、そして決断するべき選択――これからお互いの名字をどのような形にして生きてゆくべきか。
ところが、僕たちがその相談をする間 もなくその婚姻届は、ひとまずのところ「受理」されてしまったらしい。
――すると僕たちの名字はどうなったのだろうか?
僕はきちんとその選択欄を確認していなかったのだった。――案外名字というものは重要である。
たとえばどちらかが名字を相手のものにしたなら、つまり名前が変わるのだから、銀行口座やらクレジットカードやら、こと名義を重要視されるものの名前の変更手続きをしなければ、たちまち社会的に不誠実と見なされてしまう。
「んぇえーもういいじゃん、なんだってー…っ!」
むうっとしているハルヒさんが、切ない、すねた紅い瞳で僕を見る。
「…お願い、もうえっちしよ…? 早く抱かせて…、俺さっきからすごい我慢してるんだよハヅキ、ねぇ…もうめっちゃムラムラして……」
「あぁはい…じゃああの、これでひとまず最後にしますから…」
「……、…」
するとハルヒさんが不満そうに両目を細めつつも、
「別姓。」
と面倒くさそうにぼそっと端的に答える。
「…おお…」
僕は感嘆した。
まさか自分が、我知らず新しい時代の波に乗った結婚をすることになろうとは。……実は近年、この日本にも「ふうふ(夫婦・夫夫・婦婦)別姓」の選択肢が導入されたばかりだった。――なおそれの導入にいたる以前には賛否両論あったそうだ。
といって、正直僕はその件に関わる情報を熱心に追っていたわけでもなく、また個人的意見にしても否定派とも肯定派ともいえないポジション、…要は『別にどっちでもいいんじゃないのか、別姓を名乗りたい人たちもいるんなら(そのほうが幸せな人たちもいるんなら)導入しちゃえば?』というような、少しばかり呑気のはいった感じに考えていただけだったのだが――僕は結婚にまつわることなど一生縁のない話だと決めこんでいたのだ――、とはいえ……。
僕は満足して笑顔になった。
「…いやそれはよかった。実は僕、もう今更かもなぁとは思いつつ…――正直、うっすら別姓がいいなーなんて思ってたんですよ。…」
というのも、だ。
たしかにガチ恋勢の中には「推しの氏を名乗りたい」という夢をもっている人たちもいることだろうが、一方の僕は、別に彼の祁春 姓を名乗りたくない…というほどのこともないが、といって名乗りたい…というほどのこともなかったのだ。
それもまあ名乗りたい、とも、まあ名乗りたくない、ともない。――要するに、よくあるアンケートにおけるところの極中間「どちらでもない」にチェックが入ってしまう感じである。
かといってハルヒさんの芸名は、名字の祁春 から取ったのだろう「ChiHaRu」なのである。――すると今度は逆に、彼が僕の天春 姓になるというのも何かこう…いささか腑に落ちないところがあるというか、なんとなし気持ち悪さがあるというか…――彼はそうなったとて、無論そのままChiHaRuという芸名を使い続けるに決まっている。…それは結婚したというだけで、これだけ世間に広く知れ渡った芸名をわざわざ変えるだけのメリットも、またその必要性もないからである。
しかしこれでハルヒさんが天春 姓ともなってしまえば、表向きはChiHaRu、だのに本名は今や「天春 春日 」――なんていう状態に…――それはどうも何かこう、何かしっくりこない感じがないだろうか?
「…えーそれはちょっと気にしすぎ…」
なんてハルヒさんが可笑 しそうに両目を細める。
「…うーん、そうですかね…、……」
まあそういった形で活動している芸能人もいなくはないのだろうが。
……では、ならば僕が「祁春 春月 」になればよいのか――なんて考えたとき、…別段僕は「どっちでもいい」のだが……。
「……へへ…、……」
僕は自分に呆れた笑いをもらす。
僕が「別姓」こそ「最適解」と考えている一番の理由は結局のところ――馬鹿みたいに面倒くさいと思ってしまうからである。
銀行系だとか年金手帳だとか証明書類だとか、それら全部の氏名変更手続きをしなきゃならないんだろ? ネトゲのクレカ情報とかも、…あーー無理無理。考えただけでだるすぎる。――せっかくその手間をスキップできる、便利かつ合理的な「別姓」の選択肢が設けられているのだから、あえてそのイージーモードを選ばない手なんかないだろう。
したがって僕は、結局ハルヒさんとお互いの名字はどうするかなんて相談になった場合でも、およそ「別姓にしましょう(色々めんどいので)」と彼に提案したものと思われる。――とはいえ、現状その僕なりの最適解が相談もなしに通ったのだから、当然僕は今不満もなにもない。それどころか、むしろ満足したすがすがしい心もちであるくらいだ。
「…んーー…?」
とここでハルヒさんが何か凛々しく真剣な伏し目、首をかしげながらいぶかしそうに、自信なさげにこう尋ねてくる。
「…やっぱハヅキ――ちょっと、戻 っ て ない…?」
「……え? 戻ってって…?」
何が?
彼はつと上目遣いに僕を見た。しかしその上目遣いには何かしら鋭いものが宿っている。
「…実は…別にその〝夫夫別姓〟っていうの、俺が独断で決めたわけじゃないんだよね」
「……ああ、そうなんですね」
コク、と真剣な顔をしてうなずいた彼は、やがて僕をまっすぐに見た。
「ちゃんと俺 た ち で 決 め た こと。――天上で…――この地上に降りてくる前に、せっかくだから俺たちが結婚する頃には導入されるって決まってた〝夫夫別姓〟を経験しておこう、って二人で決めて……だから、いずれにしても俺たちは、この結婚で〝夫夫別姓〟を選択するべきだったんだ。」
「…なるほど」
それは…なんとなしそんな気がする。なにかやたらと腑に落ちる話だ。――ハルヒさんは僕を真剣な眼差しで見すえながら、その目つき通りの語調でこうつづける。
「うん。ハヅキは今、まるで〝人間の自我〟でそれを判断したっぽい感じだったけど…――でも、ちゃんとウワハルが天上で決めてきた選択を、自然と選ぶことができてたでしょ。――それにさっき君は、俺と結婚したことを〝当然〟だって感じてもいたし。…そりゃ当然だよ。俺たちはこの結婚だって、天上で約束してから地上 に来てるんだから……」
そして彼はその銀色のまつ毛を細め、僕のことを観察するように見つめてくる。
「…だから、やっぱり……というか、実はさっきも思ったんだよね…――ハヅキ、早速ちょっとだけ〝ウワハルの自我〟が表に出はじめて…――ちょっとウワハルの感覚が戻って……というか…?」
「……、そう、なんですか、…ね……?」
と言われても、僕にはそう自覚するところがない。――今の僕の意識、その僕の自我といってよいものは、しかしあいかわらず天春 春月 のそれのままなのである。
――ハルヒさんは「うん…」と自信なさげな表情ながらもコクンとうなずく。
「多分…早速…なんでか…〝ハヅキの自我〟と、〝ウワハルの自我〟が、融合されはじめてる…? というか、…だからえっと、つまり…――君は、ちょっとだけもう、――ウ ワ ハ ル に 戻 り は じ め て る …、気がする……」
「……へえ…、……?」
僕はハルヒさんにそう指摘されたなり生じた、また新たな疑問に首をかしげる。
「でもえっと…そもそも、僕の意識がウワハルに戻る…ウワハルの意識と僕の意識が融合する…っていうのは、…僕が〝神の記憶〟を取り戻すのとどう違 っ、っん、」
僕は絶句した。
僕の言葉を僕の口内に押しもどしたのは、不意に僕の唇に押しつけられたハルヒさんの唇だった。
……ただ彼はふとすぐに唇を離したその至近距離、妖しく細められた両目で僕の目を見つめながら、僕の唇に低い声でこうささやきかけてくる。
「ねぇハヅキ…、あれが最後って約束でしょ…? あとは俺に君を抱かせてくれなきゃ…――もう教えてあげない…。……」
「……ぇ…、……ん…――。」
そして僕の唇には、そっと目をつむったハルヒさんの唇が斜めからまた押しつけられた。
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