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「…ふふ、…いいね。…ウエ、ずーっと〝おちんぽ気持ちいい〟って言い続けないと、今夜は俺、許さないから……」
と笑ったシタハルが僕の腰を掴み、ぐんっと引き寄せ、ばちゅんっと一度強く僕の尻を恥骨で打つ。
「…あんっ…!♡ …っ!♡ 〜〜〜ッ♡♡」
なんて声、…なんて声……。
僕の喉から淫らな甘露 にまみれた声が発せられ、僕はその声を恥じたあまりに唇を引き結んだ。
しかし夫はそれさえ見透かし、
「ほら声出せよ、なあ言えよ、…お 前 は何が好きなの?」
と夜も時おりにしかそう呼ばない「お前」と僕を呼びながら、僕の結わえた髪の根元を掴んでぐっと引く。それなのに絶え間なく攻め入られる僕の子宮口は、絶頂の兆しを再燃させはじめて震えている。
「ぅあっ…あぁ…♡ あ、あぁ…っ♡ ぁあぁ……♡」
僕はそうして夫にほとんど「犯され」ながらも、この半開きの唇からは次々、弱りきった男の細声、しかしあまりにも甘美な恍惚とした潤み声がもれてやまない。――まるで僕の子宮をも越え、僕の喉にやどる熟れきった果肉をぐちゅぐちゅと突かれているかのように、そのたびに否応なく立つ音のように、どうしても蜜まみれの声を発してしまう。
「あ…っ♡ あぁっ♡ ぁ…っ♡ ぁ、き、♡ 気持ちいい…っ♡ っシタハルのおちんちん、シタのおちんちん気持ちいい、♡」
「違うだろ…? 俺は何が好きかって聞いたの…」
と――また前のめった我が王が、僕の耳を、その甘やかな声のみでいじわるに甘噛みする。
「…――ッ」
何が、好き…か…?
……さすがにそれを口にはできない僕の眉尻が下がり、僕は恥ずかしさのあまりにぽろ、と片目から涙をこぼした。
「……、…、…」
「……ごめん…、ちょっと意地悪すぎた…? 言わなくても……」
シタハルがそう僕の耳にやさしく囁いてくるなか、僕はぽろぽろと涙をこぼしながらも、はにかみのあまりか細い声で、
「おちん…ちん……」
と、答えた。
僕の頬が燃え、涙が止まらない。
……だのにそう答えてしまうと、ぞくぞくと気持ちよくってたまらない、――♡♡♡
「シタハルの…お、おちんぽ…。僕は、シタのおちんぽが、だ…大好きなの…――っあ、?♡ ぁ…っ!♡」
シタハルが何も言わず、――しかし内心では『真っ赤な顔で弱々しくぽろぽろ泣きながらそれは可愛すぎ』と苦悶しながら、――ただ興奮した荒々しい動きで僕を後ろから抱きすくめ、僕の濡れた尻にぱちゅぱちゅと恥骨を打ちつけてくる。
夫に「可愛すぎ」なんて、可愛すぎなんて、愛する夫に可愛すぎだなんて――♡♡♡
「あ、あ…っ♡ きもちいい、♡ 僕、夫のおちんぽが好き、♡ おちんぽ大好き、♡ 夫のおちんぽを、お、おまんこに挿れてもらうの大好き、♡ 硬くて太い、おっきなおちんぽ、っおちんぽ舐めさせられるのも、♡ …っ精を飲まされるのも、顔を汚されるのも、♡ …っ僕、全部善 いの、♡ 好き、〜〜っだい好きなの、♡♡ ――あっ♡ あっ♡ あっ…♡ 君に乱暴されるのも好き、♡ …でも、ぉ、奥…っ♡ …僕の一番奥…っ♡ ウエの、…ウエの淫らな子宮を、シタのおちんぽでいっぱいいっぱい突いてもらうのが、一番きもちくて大好きなの、♡♡♡」
「…はーー…っ、ッふざけんなよ、…可愛すぎ、…」
しかし更なる権威をふるうため、僕の愛する夫が動きをとめてしまう。――それも、その亀頭の先が子宮の門に触れるか触れざるかというすれすれで止まったばかりか、彼は僕のうなじのふきだしてやまない甘露を舐めながら、僕の乳首、そのあずき粒の先をカリカリとつめ先でせき立てる。
「…んぅ…♡ ぁぁ…♡ は、…んんん…♡」
……そうしたじれったい甘塩の快感は、僕の腰を慰みに揺蕩させるが――我が身に権威をふるわれている我が王はまだご自覚がないのか――『おねがい…もっと可愛がって …♡』と腰をゆらめかせている僕は、もうすでにその甘美な権力にすっかり身も心もおもねていることを。
「…俺のおちんぽ大好きだもんねーウワハルは…、へへ…俺のおちんぽペロペロさせるだけで顔真っ赤にして、勃起しちゃう淫乱だし……。〝昼間は清楚ぶってるけど、僕は本当は夫のおちんぽ無しじゃ生きていけない淫乱です〟…――言えたらもっといじめてあげる……」
「…は、♡ …ひ、昼間は、…っんむ、…」
意地悪にも、僕の口にシタハルの人差し指と中指が押し込まれる。
「…ん…♡ …んう……♡」
しかし僕はシタハルの指に吸いつき、それに舌を絡める。
まるで上にも下にも夫の勃起を咥えさせられているようで興奮する――いまやどこまでも恍惚としている僕には、普段なら否定したくてたまらない己の欲深ささえも、肯定するに容易かった。
「…ん…そう…ぼく、いんらんらの…♡ …ひるまはせいそぶってるけろ、ほんとはしたのおちんぽらいすきな、いんらんらの……♡ もうおっとのおちんぽなしらゃ、もう、生きていけらいの……♡」
僕はシタハルの指先に舌をからませて誘うように、そう夫に阿諛 をしてみせた。
「はは、かわい…、……」
「…んっ、♡」
すると興奮したようにシタハルが僕の顔をぐっと自分のほうへ向けさせ、僕の唇をむさぼってくる。そして僕たちが唇のあいだで舌をからめあうなか、夫の手は僕の、熱いがそれほど硬度はない陰茎をまさぐってくる。――僕は顎を引き、
「…やだ…ぅ、動いて……」
と小声で夫にねだった。
挿れられたまま陰茎を触られると――それはそれでとても善いのだが――当然きゅんきゅんと締まってしまう膣内のほうにも、結局は夫からの快感がほしくなる。
「ほんとかわいい…」――シタハルが赤らんだ顔で微笑する。…しかし彼は上体を起こして一度勃起をなかから引き抜くと、僕の髪を留めている組紐をしゅるりとほどいた。…ぱさりと自分の長い髪がうなじに、肩に、背中に、褥に広がる。
「……ぁ…♡ ……♡♡♡」
僕はこれを夜の夫にほどかれると、今からシタハルに抱かれる、と思うようになっているせいで、今は彼のいない膣内をきゅう…きゅう…と寂しく締めてしまう。――シタハルは僕の体をやさしくあお向けに返す。
……僕は全身を熱くしながら、もはや自ずから脚をひらき、ゆらめく自分の膣口をもくぱぁとわり開く。
「……はぁ、は…、お願い…ウエのおまんこに、シタのおちんぽ奥まで挿れてぇ……」
「……っ」
シタハルがぐっと顔をしかめる。
この顔は余裕のないときのそれだ。案の定獣の俊敏さで挿入してくる。
「…ぁッあぁ…――っ♡」
ずんっとその一切の躊躇のない挿入に、僕は強ばった腰を浮かせてしまう。…シタハルは、自然斜め下に伏せた僕の首筋に噛み付くように舐めしゃぶりながら腰を振ってくる。――夫の手が浮いた僕の腰の裏を抱きよせ、すると僕の勃起の裏筋はそのたくましい硬い腹筋にずりずりとこすられる。
僕は夫の背中にしがみつきながら、
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
と泣いているような甲高い声をあげ、…不意に首筋に感じたチクン、とした痛みにビクンッと腰をはねさせる。チク、チク、と、その昼間にはきっと嫌悪する痕を残されても、もう僕は夫を跳ね除けられない。…嬉しい、から、♡
「…ウワハル、毎晩俺に抱かれなきゃ生きていけないって言えよ、…」
夫の獣が唸るような声が「真実」の明言を命じる。
我が王はもう僕の服従をわかっている。わかっている上でさらなる征服をたくらんでいる。
「ぁ、♡ ぁ…っ♡ 僕、…僕、…〜〜〜ッ♡♡♡」
そう…そう、僕はもうシタハルのおちんぽ無しには生きてゆけない、はしたない体になってしまったんだ…――僕は夫にこすられる膣内を甘い絶頂に収縮させながら、…は、は、と短いあえかな呼気をはなつ唇を、彼の湿った熱気をはなつ耳もとの銀髪に寄せる。…その髪を耳にかけてやり、あらわなあめ色の耳に唇をふれさせ、
そして僕は喘ぎながら、か細く控えた声でとぎれとぎれにこう言った。
「…あぁ、♡ …あん…もう、だめ…♡ もうらめなの…♡ あ…♡ ぁ…♡ ごめんらさい…♡ ごめんなさ、…ぼく、シタハルに毎晩抱かれないと…もう、もう生きてけない…♡ 毎晩、毎晩、毎晩…、――っん…♡ は、夫のおちんぽ、おまんこに挿れてもらわないと、…毎晩おちんぽでおまんこ気持ちくしてもらわないと…――もう生きてけない…淫乱になっちゃったぁ……♡」
「…チッ」とシタハルがまた舌打ちする。『可愛すぎる。もういい、もう俺も我慢が効かない、…』
「昼間はあんなに高慢ちきなくせに、ねぇ、お前は誰のもんなの、…あんなに取り澄ました昼間でも……?」
夫が僕の奥底をばかり小刻みにトントン弱く突きながら、その指で僕の凝った乳頭を力任せにつぶす。
「んうっ…♡ ぁ…はい、あな、たの…♡ 旦那様のものです、全部…っ♡ いつ、いかなるときも…ウエの全部は、…あっ…♡ あなたのもの、です、♡」
すると嬉しそうな――しかし支配的な――笑みを含ませた声で、夫は僕の耳にこうささやいてくる。
「じゃあ明日の昼間ももちろん俺に抱かせてくれるよなウワハル…? 昼飯のあと、今日空っぽにしたばっかりの物置に来いよ、――そこで午後の仕事に差し支えるくらいたっぷり抱いてやるから……」
「……ッ」
昼間は…それは…僕は眉をひそめる。…昼間は、…諦めがつかない、…ましてや仕事に差し支えるほど、足腰がガクガクになるまで、…寝室ではない、それも誰が来るかもわからない白昼の物置のなかで、…誰かに見られたら、…きっと昼にはもう正気に…、夫の精をなかに溜めたまま仕事、…どんな顔で仕事すれば…、…太ももに精を伝わせながら…、顔が赤らんでいたら…、……♡♡♡
「おい、返事は…?」
夫の片手が力任せにぐりぐりと僕の子宮口を押す。その圧迫の快感に僕の両目は熱くうるみ、…僕は思わず彼の筋肉と骨とでごつごつとする広い背中に強くしがみついた。
「……っは、…はい……♡」
あぁ…言ってしまった…――。
破滅的だと思えば思うほどに快楽が溢れだす。僕の全身に、脳に、快楽が、快楽が、快楽が、
「あぁ…っだ、抱いてください、♡ 明日の、昼間…、も、物置の、っなかで…、僕が立てなくなるくらい…旦那様の、お気の済む、まで…――どうぞ、お好きなように、僕を、…昼間の僕も犯してください、♡♡」
イく――イく、イく、イく、イく、…
「ふ、言ったからなウワハル、…想像して興奮しているじゃないか、この変態……あと、物置では声は我慢しろよ…? まあ女中たちにお前のいやらしい声聞かれてもいいならいいけどな……」
「……ッ♡ ぅ、♡ ぃ、いや…♡ はい、っ声、いやらしい声、…っ出さないように…努め、ます、…あっ…♡ っあぁイく、♡」
シタハルの動きがひたと止まる。
……また焦らされて…――そう思ったのもつかの間、上半身を起こしたシタハルは、僕の両手をこの膝の裏にもっていき「自分で脚持ってろ」と言う。
「そのまま顔隠すなよ。俺にお前がイくときの顔を見せろ…」
「……、…、…」
僕は羞恥に言葉を失いながらも、体は従順に自分の膝の裏を両方つかみ、夫に向けて脚を開いている。
シタハルは支配的な真顔で僕を見下し、くちゅ…にちゅ…とゆっくり膣壁をこすりながら、
「で。お前は今から何でイかされんの…? 俺の目を見つめながら言ってみろよ、ウワハル……」
「……、だ…旦那様の、おちんぽ…です…」
命令どおりその真紅の瞳を見つめて言いながらも、僕のまなじりからぽろっと羞恥の涙がこぼれ落ちる。
「…そうだよな……? じゃあ何ていうの。」
要するに「あること」を「言え」と僕に命じながら――心のうちでそのセリフを僕に指示しながら――、夫は僕の目をじっと上から睨めつけてくる。
僕は泣きながら彼の鋭い両目を見つめ、
「…ぼ…僕が、大好きな旦那様のおちんぽで、…ウエをい、イかせてください、――ウエは、愛する旦那様のおちんぽで、…い…イきたいです、…」
「これからはイくとき毎回それ言えよ…」
「え、…あっ…!♡」
僕が毎回なんて、…と反論する間もあたえず、シタハルは開かれた僕の太ももを抱き寄せ、いよいよ本格的に僕の奥をはげしく速く突き始める。――しかしそのさなかも男のその鋭いまなざしは、みるみる泣き顔のようにゆがんでいく僕の顔をじっと凝視してくる。
「あ、♡ あ、♡ っう、ウエをイかせてくらさい、♡ イかせて、♡ 僕の、…僕の旦那様のおちんちんでイきたいです、♡ ウエは大好きなシタのおちんちんでイきたいの、♡ …気持ちいい…っ♡ 気持ちいい、♡ おちんちん気持ちいい…っ♡」
僕は泣きながら、揺さぶられながら思いつく限りのセリフで夫に媚びた。――幾度とない絶頂の寸止めは、これっきりにしたいという思いが何より強かった。
「僕を君のおちんちんでイかせて、♡ シタのおちんちん大好き、♡ ウエがシタのおちんぽでイくとこ見て、♡ …お願い、お願いシタ…っ♡ あぁーイく、♡ あっ♡ あっ…!♡ らめ、あぁ…ッく…!♡ …――ッ!♡♡♡」
ああ…なんて淫らな…――僕は細めた両目でシタハルと見つめ合ったまま、
絶え間ない、狂おしい猛攻のたびに一本一本と増えていった糸、僕の子宮を丸ごと包み込むように巻きついていた幾重もの糸、しかしけっして痛むほど肉にくい込むのではなく、ただ甘い重みをそこにもたらしていた幾重もの糸がパツンと切れ、ふわぁ…とすべて解けてゆく――その絶頂の瞬間を、迎えてしまった。
「――ぁ…♡ …は、♡ ……――♡♡♡♡♡」
…きもち、……ぃい…――♡♡♡♡♡
……僕の硬く収縮してはやわらぐ果肉がうごめくなか、――しかし、僕に覆いかぶさるシタハルが凄 まじく硬く太い勃起を前後させ、その内乱のうごめきを更に混乱させる。…だめだめだめだめ…♡ おかしくなっちゃ、♡
「あ…♡ ぁ…♡ あぁらめ…♡ あんっらめしたぁ、♡ ぃ…ッいってる、の、♡ あ、♡ あ、♡ おかしくなっひゃ……♡」
「いやだめ、もうだめ、我慢が効かない、…」
と夫は僕の耳もとで怒気さえ感じられる荒い声を出す。
「ほんっと可愛い、イッてるウエの顔ほんっと可愛いしめっちゃ綺麗、…可愛くて可愛くて、締め付けがすごくて、俺ももう出したいんだ、…」
「…は、♡ ……あ…――♡♡♡」
らめ…らめぇ…――いじわるのあとの君の「かわいい」は、
「…可愛すぎんだよお前、…」
「あぅ…♡ あ…♡ あん…♡ あん…♡ んん…♡ …あ…♡ ぁ…した…♡ ぁ…♡ したぁ…♡ あぁきもちいい…♡ すき…♡ すき…♡ すき…♡ らいしゅき…♡」
僕…あたま、とろけちゃうぅ……♡♡
あぁ…あぁ僕はもう、いっそずっと、昼夜問わず淫らな君の夫でいたい――♡♡
淫らでいたい…僕の夫が喜んでくれるから――♡
「…ぁ…♡ イッ…――ん…っ!♡♡♡」
またイッちゃう…――イッ、ちゃった、…
「〝ウエのなかにシタの精をいっぱい頂戴〟は、?」
僕の耳に囁かれるシタハルの余裕のない――しかし余裕ぶった――男の要求に、僕はその男の汗ばんだ背中にしがみつきながら、陶然としたまま応える。
「あん、♡ あ…っ♡ あ…っ♡ あ…っ♡ イく…♡ イッてる…♡ ぁぁいっぱいだして…♡ だして、いっぱいいっぱいだして…♡ 僕のなかにいっぱいちょうだい、…子種…♡ ――ウエが妊娠するくらいいっぱい…♡ ウエは夫の子種がほしいの…♡ 夫に種付けされたいの…♡ イくィ、…っあ…♡ ぁーー…♡」
「あはっ子種…?」――シタハルが困ったように笑う。
「……ウエ、俺との赤ちゃん欲しいの…?」
「ン、♡ …うん…?♡」
赤、ちゃ……?
「……、ふふ、…かわい…、まあ…赤ちゃんはまた今度ね…? ……」
とシタハルは僕をなだめるように優しく言ったあと、僕の唇をふさぎ…――僕の子宮口に合わせた鈴口から、己の濃い神氣を放った。
もうよくわかんな……僕の奥が熱くねっとりとした液体に満たされてゆく、その心地よさに僕はうっとりと目をつむる――。
僕の視界に…――僕を組みしいているハルヒさんの、その真っ赤なへらへら困り笑顔が戻ってくる。
「――…、…わお。」
……わぁお、なんつー「(ドエロい)記憶」だ…?
「ね、ハヅキ…そろそろ、続き、してい……?」
と、ハルヒさんは恥ずかしそうに顔を真っ赤にして言うが…――しかし僕は今それどころではなかった。
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