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「……し、シタ…、……」
ウワハルは今布団にあお向けになった俺の上にまたがり、あまりの恥ずかしさに少しだけ泣きそうな顔をして俺を見下ろしている。
この体位はつまり「百閉 (騎乗位)」というやつだ。
……絶頂直後のウワハルは、俺の要求――俺の上に乗って自分で腰を振ってみて――をあんまりよくは理解できないみたいだったけれども、その後すぐ俺が繋がったまま兄の体を抱き起こしつつ、なかば強引にこの体位に持ちこんだ今、さすがの兄もなんとなく俺の言葉の意味を察したようで――それでこうして今ウワハルは、ちょっと泣きそうな顔をして俺を見下ろしているのだった。
ちなみに俺の上にいる兄の白い浴衣は今やはだけきっている。
さっき俺はウワハルの背中をあらわにしたので、それでもとは丸見えだった肩を隠すようにそれを着直したウワハルだったが、それでも結局、その浴衣の青紫の衿は両方彼の肩にかろうじてかかっている程度――するとウワハルの、今やあわいさくら色にそまっている胸板についたその小さな紅い乳首は、どちらも丸見えだ。
し、兄の細腰 に巻きつけられたままのその紫の帯も、平坦なお腹の中央あたりは素肌そのものに巻かれているような感じでは当然――その濃い桃色のつやつやとした亀頭、それを俺のほうへ突き出す勃起したうす桃色の陰茎も丸見え、それこそその白い浴衣の布に隠れているのは、今俺の腰骨あたりに内ももを着けている(布団に膝を着いている)兄の、その細長い両脚ばかりだった。
それに、ウワハルのうなじ上でまとめられた黒髪も今やすこし崩れ、ほどけたその長髪のいく筋かは兄の背中に垂れて、とにかく淫靡な感じにゆるまっている。
ただウワハルは少し泣き出しそうな恥じらいの目を伏せ、自分の乱れた衿もとを正して胸を隠しながら、消え入りそうな声で、
「…いつの間にこんな…こんなに乱れた格好で…、ごめん…、は、はしたなくて……」
「…いや…すごく綺麗だよウエ…、色っぽい……」
なんてにこっとしながら言った俺のこれは本音。
なんて綺麗なんだろう、なんて色っぽいんだろう。…それに、そうして俺の目を気にして恥じらっているその姿さえなんだか愛おしい…――でも、いくら俺が本気で見惚れているからといっても、それはウワハル的には許しがたい「はしたない状態」には変わりなかった。
だからウワハルは目を伏せたまま、胸もとばかりか、自分の前向きの勃起も浴衣の白い布を引っぱってなんとか隠そうと奮闘している。――でも俺は、
「…ね、いっそ脱いじゃえば…? ウエが恥ずかしいなら俺も一緒に裸になるし…――まぁその着物が乱れている感じもめっちゃ色っぽくて綺麗なんだけど…、でも、肌に張り付いて気持ち悪かったりとかしない…?」
なんてなかば下心をこめた提案をする。
なんの下心って、…ウワハルの綺麗な体をこの目で見たいって下心。
いくら毎晩一緒に風呂に入っているとはいえ、いや、だからこそ俺はあの美しいまっしろな肌をこの状況で見たいのだった。見慣れているから新鮮味がないだとか、それは俺のなかにはない感覚だ。――むしろ毎晩こっそりとぬすみ見ては憧れていた、抱きたくてたまらなかったウワハルのあの夢のように美しい体を、俺は自分の幾度となくしてきた妄想じゃなくて、現実のこの自分の目で見ながら今という現実で抱きたいのだ。
ただこの着くずれた感じがまた色っぽくて綺麗、というのもほんとうで、あと着物の乱れに気を取られて情交に集中できないくらいなら、それに暑かったり不快なら脱いじゃったほうが、という親切心もほんとうにある。…だってそもそもほんとうは裸同士でするのがもっとも王道な行為でもあるわけで――俺もちょっと鬱陶 しく感じはじめてもいるし――、そりゃあいくら軽く着心地のよい浴衣とはいえど、これさえ今の俺たちにとっては邪魔なものといったらそうに違いないのだ。
でもウワハルは、目を伏せたまま表情をくもらせる。
「……、…いや…それは…、………」
それは。…やっぱり恥ずかしくって嫌みたいだ。
……なんならもうウワハルは、いつもよりは粗いながらも身につけた浴衣をそれなりに正し終えている――首から鎖骨はほとんど見えているがとりあえず胸は隠された程度、それから陰茎を隠すかわりに膝から下は見えている程度――。
ただあそこまで着くずれてしまっていては、それこそ一旦帯を解いて、立ち上がって…とはじめから着直すくらいしないと完璧には整えられないので、兄も今度ばかりは「それなり」で我慢したみたいだ。
「…はは…、やっぱ恥ずかしい…?」
「……、…」
ウワハルは頬を余計濃く赤らめて何も言わず、伏せた長い黒のまつ毛の下の蒼い瞳を横へそらし――ただその沈黙こそ兄の「恥ずかしい」という肯定――俺の黒い浴衣の開かれきった真紅の衿を両方引っぱり寄せて、甲斐 甲斐 しく俺の着くずれまで直してくれる。
「……、…」
俺は兄のその世話焼きな白い手にふとこう思う。
……そういえば挿れるときも「君の肌を見たら、僕…」なんてはにかんでいた兄は、さっきも「君の肌を見ると体が熱くなってしまって…」なんて言っていたけれど…、もしやウワハルがいつも俺の着物の乱れを正してくれるのは、…まさか(ちょっとお節介な)兄心ばかりか…――。
「…へへ…、……」
かわい……見惚れちゃうから、恥ずかしいから、そして…ムラムラしちゃうから、だったのかも。
まぁ、いつかはこんなウワハルと裸同士で目合える日が来るのかどうか、それはちょっと疑わしくなってはくるけれども…――でも、それはウワハルが「そうしてもいい」と思えたときでいっか。
結局俺はウエが抱かせてくれるなら別になんだっていいっちゃいいし、それに、なにかを身にまとったままでも十二分にウワハルはとても美しくて色っぽいから、だからといっても俺にとって問題なんかは一つもないのだ。
……で、ウワハルは、俺の浴衣の着くずれも粗方なおし終えたなり、
「……なぁシタ…」と俺に小さい声で話しかけてきた。
当然今俺の股間にまたがっているウワハルは、俺の黒に金の麻の葉紋様の帯に両手をついて、斜め下へ恥ずかしそうな両目と顔を伏せている。
「…ん…?」
「……な、何だか…この、体勢は……」
斜めの角度から俺が見る、ウワハルのその長い黒のまつげがふるふると震えている。…兄は無知ゆえになぜとも知れないが、だとしても俺にまたがっているこの体勢に漠然とみだりがわしさを感じ、恥じらっているらしい。…それがまた可愛すぎちゃって、…だめ、俺は結局ウワハルに甘くなる。
「…はは、まぁウエが恥ずかしいならやめてもいいけど…」
「っい、いや…それは……」
でもウワハルはふる、と顔を小さく横に振り、…そっと俺を恥ずかしそうな伏し目で見下ろすと、
「わ…わかった…、だが、…自分で、腰を振る…、その、どうしたらいいんだ…?」
なんて、情交をやめられるくらいならと妥協し、自ら腰を振ることを受け入れるのだ。けれど、
「……ぁ」
……俺、言い方をまちがえちゃった。
俺は今、情交をやめてもいい(ウワハルが自分で動かないならもうやめる)、じゃなくて、恥ずかしいならこの体位をやめてもいいけど(嫌なら自分で動かなくていいよ)、と言ったつもりだったのだ。
で、いつもなら俺のその言い間違いの裏の本意を鋭く読み取ってくれるウワハルでも、今は俺が心に「蓋」、かつ余裕がないのか、そうできなかったみたいだ。――でも…さっきはあんなにだめ、だめ、明日の夜にして…なんて渋っていたくせに、結局は俺と情交をやめるのは嫌(それもそれくらいなら恥ずかしいけど自分で腰を振る、と言うのだ、あの「淫らだ魔」のウワハルが!)、…俺の顔がへにゃぁと甘くとろける。
「えへへ…」
でもウワハルは俺を見下ろすその伏し目を、憎たらしそうに細める。
「……な、何笑って…――悪かったな、どうせ僕は何も知らないよ…、…ふん、…」
それでツン、と斜め下へそっぽを向くのだ。
つまりウワハルには、俺のそのへんにゃりとろけた笑顔が、なんだか兄の無知を馬鹿にしているみたいに見えたらしい(俺が心に「蓋」をしたままのせいだ)。――でも俺は「はは…」と笑って、
「違うよ…、ウエ、かわいーなぁと思って……」
「どうして…」
「…だって、結局俺と情交を続けたいんでしょ…? なんか俺、思ったよりウエに愛されてるんだね…」
いつもはあんなにツンケンしている(で、弟の俺のことをちょっと見下している)ウワハルが、…こんなに幸せなことってないよ。
……するとウワハルは斜め下に顔と目とを伏せたまま、ちょっとだけムッとした。
「愛しては…いる…、何故そう…疑うんだ……」
そして……ウワハルはかなり小さな声で……、
「昨日まで恋仲だった、だろ…、それに…もうシタは、僕の夫…なんだから……」
とこぼすなり、俺の追求を阻止するようにすぐ、俺の帯あたりに両手を着いたままぬちゅ…とお尻を上げ、…下げ…――ぬちゅ……ぬちゅ……と当然不慣れなぎこちない動きで、ゆっくりと動きながら、
「は…♡ こ、こうか…? 腰、振るって、…ぁ…♡」
なんて、自分も気持ちよさそうにきゅっと目をつむる。…もちろん俺もものすごく気持ちいい――ウワハルがお尻を浮かせると当然、ぬるる…と俺のカリ首は兄のやわらかい肉壁を引っかき――そのひと際敏感なところに兄の愛液やひだが絡みついてきて気持ちよく、そのツンとした快感は俺の勃起の根元へまでにわかに届く――、
そしてウワハルがまたお尻を下ろすと、根元から指三本ぶんくらい外に出ていた俺の陰茎は、また兄の狭く熱いなかへずぷぷ…と呑み込まれて――俺が抜けたことで閉ざされた兄の肉壁を先端でにゅるにゅると押し広げながら奥へ、そうしてじっくりと進んだ先――ウワハルのハリのある尻たぶが俺の脚のつけ根あたりにむちっと吸い付くなり、俺の亀頭はくちゅんとその奥のつぶつぶとした沼ほどにやわい溝にまたぴったり完璧に収まる。
「そうそう…合ってる…、はぁ…気持ちいい……」
俺は紫の帯が巻かれたままの、ウワハルのそのたおやかな細い腰を手を添えるようにだけやわく掴んだ。…特に意味はなく、なんとなくこの上下に動くなまめかしい腰を掴みたくなっただけだけれども。
で、ウワハルはというと、目をつむったままきゅっと恥ずかしそうに眉を寄せ、
「…はぁ…♡ んん…♡ 〜〜っシタの…ぅ、♡ な…なんて、硬いんだ……」
そう苦悶しながらつぶやく。
このぬちゅ……ぬちゅ……というゆっくり、じっくりとした動きのせいで、自分のとてもやわらかいところに咥え込んだ、対照 的な俺のそのはなはだしい硬さに改めて気がつき、なんだか余計羞恥心をあおられたらしい。
……ただ兄はそうしてぎこちなく腰を動かしながらも、そもそもこの体位――というかこの自分が能動 的に腰を振る、という行為――の意味をいぶかった。
「でも、なぁシタ……は、♡ …こ、こうしたら…どう、なるんだ…? 何故、こんな…こと……」
「……ん…? ………」
……いや、どうなるもこうなるも、…そもそも情交における体位にそんな大した意味なんかない――強いていえばお互いに興奮するためとか気持ちよくなるためとか、端的にいえば「お互いに楽しむため」というのがその意味にはなるのだろう――。
が、つまり無知なウワハルは、大お父様や大お母様が説かれた情交に関する「教え」のように――たとえば愛撫をじっくりとすることは、お互いの神氣を高めて溜められるばかりか、初めてでは難関も多い情交をなるべく円滑なものに、また愛を深めるにももっとも効果的、など一つ一つの行為に意味と効果とを紐付けてお二方がお教えくださったそれのように――、何かしら目的や意味があって(あるいはまた何かの「決まり」で)俺が自分で動いてみて、なんて自分に言ったものと思っているのだ。
ただまあ俺はそもそも、自分の上で腰を振るなまめかしいウワハルが見たかった――楽しむというのの他にはただそれだけの理由でああ言ったんだけど…(だって艶姿の代表的なやつでしょう?)、…それを正直に言えば、恥ずかしがり屋な「ツンケン淫らだ魔」の兄は、きっとたちまち俺にまた剣突 とばしてくることだろう。
ということで俺は、兄を納得させられるように――自分の上で腰を振るウエの色っぽいすがたが見たかった、という一番の思惑は伏せて――こう説明をする。
「目合いは、お互いに愛情をたっぷり込めて気持ちよくしあわないといけないって、大お父様と大お母様も言ってたでしょ。…で、人間の夫婦はさ、こうやって色んな体勢を試しながら目合うの。…お互いのお気に入りの体勢を見つけるため…、つまりお互いがもっと気持ちよくなるために……」
「……そう…なのか…?」
するとウワハルはとろんとしつつも目からウロコ、なんて顔をしている。
「うんうん…、でもウエが疲れたら俺がまた動くから。――ちなみにこの体勢、俺が気持ちよくなりやすいものでもあるんだけど…、ウエはどう…ウエも気持ちい…?」
「……は…♡ ……よ、よく…わからない…♡」
とウワハルは不安げな表情で言うものの、その声は甘い。ただ兄は嘘を言っているわけでもない。
ぬちゅ……にちゅ……とやっぱりゆっくりと動きながら、ぽうっと色っぽい伏し目で、ウワハルはこう言うのだ。
「……ん…♡ 君のが…ぁ、熱くて…すごく、硬くて…♡ それに…太い…♡ それがよくわかる…のと、…あと…なかをこすられるたび…、奥まで入ってくる、たびに…♡ ぞくぞく、うずうずはする、が……♡」
「…それが気持ちいいってこと、多分…はは……」
つまり、ウワハルはまだよくは知らないだけ。
……俺は両手を伸ばし、浴衣のすき間からチラと覗き見えているウワハルの紅い乳首の先を指先でこすってみる。…「ここはどお」と軽くすりすりと、
「んぁん、♡ ぅ、♡ ァ、♡ ゃ、♡ ぁぁ…っ♡」
ただそれだけでウワハルはビクンッとして顔をゆがめ、動きを止めてしまう。そしてビクッビクッと痙攣する下腹部と共になかをキツく締めつつも、…俺の手をぐっと両方押し下げ、俺を潤んだ両目で睨みさげてくる。
「ゃ…やめろ、…頭が真っ白になる……」
「…はは、かわいー…」
「……、…」
そしてウワハルは少し不安げな表情で俺を見下ろしながら、また俺の帯に両手を着き、ぬちゅ……ぬちゅ……と再び動きはじめ――「ところで…」と色っぽい吐息の声で俺にこう尋ねてくる。
「はぁ…シタ…♡ …ん…♡ こうしている…ときの、その…何か…決まり、は……?」
「……、あー……」
真面目なウワハルはさっき――俺がでっちあげた「決まり」を知らず知らずのうちに破ってしまった、というのを気にして――同じ間違いを犯さないよう、そう自ずから尋ねてきたのだ。
……じゃあせっかくだし……ちょっと、俺が言ってほしいこととか言わせちゃおっかな――。
「まぁ…一応あるよ。…動きながら〝気持ちいいですか?〟って俺に聞くの…」
「……え…?」
俺のこの拵 え事に、ウワハルがぽうっとしながら不思議そうな反応をする。俺はニヤリとしながらこうつづける。
「愛する夫に気持ちよくなってもらうのは夫としての喜びだし、ある種の務めみたいなものだって、大お父様と大お母様もおっしゃってたでしょ。――ふふ…ウエは知らないんだろうけど、だからこの体勢になったら、上にいるほうは〝お加減はいかがですか、僕のなか気持ちいいですか?〟って聞くの。…湯加減どうですか、って聞くみたいなもんだよ。」
「……、…、…」
するとさすがに恥ずかしそうに眉を寄せたウワハルは、赤くなったその唇をきゅっと引き結ぶ。
そしてまた斜め下へ、その美しい切なげな顔と長いまつ毛とを伏せ――また少し開かれてしまった浴衣の衿をきゅうと握って引き寄せ、もう片手でも裾のはだけを気にしてそこを押さえながら、俺の上で内また気味になる。
……なんかその恥ずかしそうな感じに余計そそられた俺は、する…とウワハルの太ももにかかる浴衣の白い布から手を差し入れ、兄の小さなお尻の上のほうを撫で回す。…するとぴく、としたウワハルは、
「……ん、♡ し、シタ……」と不安げに俺を見下ろす。…そんな泣きそうな目をされちゃったら、…もう意地悪はできない。
「……ふふ…、でも別に、ウエが恥ずかしいなら言わなくていいよ…。破ったらどうにかなっちゃうみたいなアレじゃないし…――そんなことよりおいでよ、接吻しようよ……」
「……、…」
そうして俺が「おいで」と言うとおずおず前のめるウワハルは、俺の上半身に上半身を重ねるような体勢になり、目をつむって――ちゅ…と俺の唇に唇を押し付けてくる。
そして自然に、どちらからともなく唇をはむ…はむとはみ合うさなか、
「……ん、…ふふ…ウエ…、……」
と俺が幸せすぎて微笑みながら名前を呼ぶと、
「………♡♡♡」
ウワハルのなかはきゅんきゅんと可愛らしく収縮し、あむあむと動く兄の唇はより積極的になってくる。俺も兄のそのぷるぷるとした唇を食みかえしながら、その引き締まったすべすべのお尻を揉みしだく。
ハリはあるのにもっちりとやわらかい、手に吸い付くようなこのしっとりとしたなめらかな肌、触り心地はもちろんもみ心地もばつぐんだ。
すると「ん…♡」なんて甘い声をもらすウワハルのそのお尻が、俺の上に横たわるその細い腰がぴく、ぴくと小さく跳ねる。
……ただ、ふと唇を離したのはウワハルのほうだった。…真っ赤な顔をしているウワハルはこの至近距離、不安げな――でも恍惚とした――うるうるの半目開きで俺の目をじっと愛おしそうに、切なげに見つめながら、俺の手のなかにあるお尻をぬちゅ…くちゅ…ぬちゅ…と上下させつつ、震えた小声でこう――、
「…ぉ…お加減は、はぁ…♡ いかがですか…?♡ ぼ…僕の、なか…気持ちいい、ですか…?♡」
「……、…、…」
う、…この距離で甘く囁かれるのやば、
しかもぬちゅ…ぬちゅ…と俺のをそのとろとろの狭いなかでこすりながら、体でまで俺を喜ばせようとしているみたいに、きゅ…っきゅ…っとなかを締め、さらには絡みつかせるようにうごめかせてくるのだ(多分無自覚だろうけど)。
最高…なんか「尽くされてる」って感じ……あの高嶺の花の高飛車なウワハルに……――。
そしてウワハルはぬちゅ…ぬちゅ…と動きながら、とろぉんと綺麗に、はにかんだように俺に微笑みかける。
「……だ…旦那、様…♡ 僕の…旦那…さま…♡」
「……っ、…」
え゛っ…!?
あ、あれ、俺、さっき言ったっけ…――?
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