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ハルヒさんは意地悪な言い方で「洗うだけね」と言いながら、僕の手からするりとボディタオルを抜きとり――。
「……ぁ…っ? ぁ、♡ …っふ、♡ …んん…っ♡」
ゆっくり、じっくりと…ぬる、ぬる…――僕は下唇の内側のやわいところを噛みしめ、うなだれながら目をつむり、ただじっと耐える。
当然今ハルヒさんがとろけるようなボディタオルと泡とで撫でて――洗って――くるのが僕の胸板ともなれば、そこにはぷっくりと膨らみ敏感になった乳首がふたつ、するとそこはぬるぬる、いや、湯葉のようなそれににゅるにゅると刺激されてしまうのだ。――ましてやハルヒさんの泡まみれの肌が、僕の背中全体に吸い付くように密着していて、僕はそれにすら軽微な快感を得てしまっている。
「…えへへ…俺、ハヅキを洗ってるだけだよ…?」とハルヒさんが僕の耳に囁く。
「…ぅ、嘘、…ッ♡ …ッふ、♡ …〜〜っ♡」
嘘である。
ハルヒさんは僕のツンと凝った乳頭ばかりを念入りに、じっくりと根本から転がすように――とろとろのボディタオルに、にゅるにゅると僕の胸の皮膚ごと舐め回させるように――手を動かしてくるばかりか、…泡まみれのもう片手でも僕の乳頭をそのとおり転がしてくるからである。
僕の体は、僕の腰や腹筋はその快感に堪えきれず、ぴく、ぴくんっ…と時おり小さく跳ねてしまう。
「ふふ…うん、嘘ー…。ぴくぴくしてかわいーねハヅキ…――あれー…? でもぉ……」
僕の耳もとで、ハルヒさんがからかうように、わざとらしくこう言いながら、
「ハヅキのおちんちんもおっきくなって、ぴくぴくしてるよ…? ――俺、ほんとうに我慢しちゃっていーのかなー……?」
僕の平坦な白い下腹部に、今やその濃い桃色の亀頭をつけるほどそり返り勃っているそれの、その亀頭を指先で軽く弾いて、ふるんっふるんっと揺らしてくる。
「……ん、♡ っそ、それは…、だって……」
言うまでもなく、貴方が、…――。
気持ちよくなってしまって…、それに、ハルヒさんのあたたかい肌が…、腰の裏に押し付けられている、貴方のが…――そりゃあ僕だって、興奮する…さすがに……。
「んー…? まあいいけどさぁ……じゃあ俺、ハヅキのおちんちんも洗ってあげるね…?」
とハルヒさんは僕の耳もとでそう言いながら、とろとろとしたボディタオルで僕の胸からお腹を…それから、前向きに勃起した僕の陰茎の根本を洗って――撫でて――くる。
あ…このぬるぬるのボディタオルに包まれたら、絶対気持ちいい……。
「洗ってほしいんでしょ、ハヅキも…?」
「……っ♡ ……、…」
僕はぴく、と臀部 を跳ねさせながら、うなだれたままコク、と頷いた。
しかしハルヒさんは、妖しい意地悪な声でこう囁きかけてくる。
「…でも、もちろん洗うだけだからね…? なのに気持ちよくなっちゃうのかなーハヅキは…、ふふふ…っ」
「……、…、…」
う…そういうちょっとドSな発言――正直恥ずかしいには恥ずかしいのだが、じわーっと僕の脳が灼 けつくように熱くしびれてゆく…――好き…。
「…気持ちよく…なっちゃ、だめ…ですか……?」
僕はつい恍惚としながらそう聞いた。
するとハルヒさんは「はは…」と、サディスティックに笑う。
「…ねぇ、俺がだめって言ったらどうすんの…。感じないようにがんばる……? どうせ気持ちよくなっちゃうくせに……?」
「……、…、…」
僕は何も返せない。何と返したらいいかてんでわからないのである。
ただ、ハルヒさんのその意地悪に、僕の体は――僕のアナルや膣口はひくひくとし、…要するに興奮してしまっているらしい。
……ハルヒさんはそれを見透かしているようだった。それで彼は、「じゃーあー…」と冷ややかな笑みを含ませた低い声で僕の耳にささやいてくる。
「俺がおちんちんを洗ってるだけなのに、ハヅキが気持ちよくなっちゃったら…――つまり、ハヅキも俺とえっちしたいってことだからぁ…――俺、そのまま君のこと、襲っちゃうからね……?」
「……ぇ、で、でも、…」
そんなの無理、…しかしハルヒさんは有無を言わせぬ低い声でつづける。
「だから…えっちが嫌なら、おちんちんで気持ちよくなっちゃだめだよハヅキ…。わかった……?」
「……そ、…そん、なの……」
そんなのは明らかな無理難題だった。
そもそも勃起している陰茎に触れられて気持ちよくならない男、なんておよそこの世には存在し得ないとは、言うまでもないことである。
「…ほら…、気持ちよくならないようにね…?」
「…ッう、♡♡」
僕の腹筋がビクンッと奥まる。
にゅるんと少しひんやりしたボディタオルが僕のそれを亀頭から包み込み、全体をにゅるにゅるとそれにくるまれたまま――しかしもどかしいほど圧力はなく――にゅく…にゅる…にゅちゅ…としごかれ、…このゆるゆる、とろとろとした感触はとろふわ低刺激系オナホールに近い快感だが、それでなお内ももがぶるぶると震えるほど感じてしまうのは、これが自分が恣 に快感を得られるオナニーではなく、…大好きなハルヒさんがその快感を僕に与えてくるせいである。
「あ、♡ …っ♡ …んふ…っ♡」
「…あれ…? きもちいーのハヅキ…? 気持ちよくなっちゃってる…?」
わかっていて僕にそう意地悪な質問をしてくるハルヒさんの、その手がくちゅくちゅくちゅと動きのスピードを早める。
「んあっ、♡ やっぁ、♡ ぁあっ、♡」
すると僕の陰茎の根本からまさぐられているような、もぞもぞとした鋭い快感が僕の理性に襲いかかってきては、僕は目をつむりながら眉をひそめて斜 へ顎を引き、勝手にビクッ…ビクッと跳ねてしまう腰を強ばらせる。が、それでもなおその腰から彼に、その快感に抜き取られて奪われてしまうような錯覚が起こるばかりで、僕の筋肉は用立たず、結局はビクンッ…とまた、それも先ほどより大きく腰が跳ねる。
……それもそうしてぬちゅぬちゅと、とろとろのボディタオルで僕のをしごきながら、
「ふぁ…っん、?♡ …〜〜〜っ♡♡」
強引に僕の顔を自分のほうへ向かせ、後ろから僕の唇をむさぼってくるハルヒさんに、…う、ときめいてしまう、キュンキュンと胸も子宮も陰茎も、――強引なのも正直、ハルヒさんなら好き……♡
「んぅ、♡ ぁ…む、♡ んんっ…♡」
しかも少し唇を離した瞬間、油断して薄く開いていた僕の唇ににゅるっと舌をほとんど無理やり差し込んで、口の中をぐちゅぐちゅかき回してくる…――さっきはあんなに…あんなに、どこまでも優しい言葉をかけてくれたハルヒさんが…――今は…すごく…♡ 強引……♡♡
にちゅにちゅにちゅとテンポよくしごき立ててくる彼の手は、そのスピードばかりか、的確に僕の陰茎の「ツボ」を熟知している。
そして僕の口の中を錯乱させる彼の舌はしなりながら、小魚を絡めとるタコの捕食の脚のように僕の舌をしぼり上げ、執拗にまとわりついてくる。――つけくわえ、片方の粒だった乳頭をつままれたまま、くにくにと少し痛いくらい揉みこまれては、
「…〜〜っ♡♡♡」
う、ぃ、イッちゃぅ、…
……僕の膣口がくーっと奥まり、膣内にある陰茎の根本とつながった場所にこみ上げてくる官能的な破裂の気配、そことつながる陰嚢から熟れた亀頭へ向けて引き上がる僕の陰茎は、
「っは…、イッちゃうの…? でも、イッたら俺に襲われちゃうんだよ…?」
「…――〜〜〜っ♡♡♡」
そんな、こと、…言われても、♡♡
いや、かえってその言葉責めにまで追い立てられて、あえなく――ビクッと僕の臀部は跳ね、ピュッと見ずともわかるほど勢いよく放物線をえがいて噴き出した精液は、段階をわけて根本の奥から無理にも押し出され、僕の尿道をすばやく駆け抜けては尿道口からピュッ…ピュッと幾度か噴き出し、そのたび根本から何からにツーンとむずがゆい快感を生じさせる。
「っは…」と息を吐いた僕が薄目を開けると、ニヤニヤとしたり顔を浮かべたハルヒさんの、その妖しい紅い瞳と目が合う。
「気持ちよくなっちゃったねーハヅキ…。だって、いっぱい射精しちゃったもんね……?」
「……はぁ、…は…、……」
僕はうつむいた。
もう何も言えない。――僕が「気持ちよくなってしまった証拠」が、この浴室の濃い石だたみの上にありありとやや透けた感のある白い何筋かになって、確かにそこにある。…いや…そもそも僕は…本当はそこまで本気でハルヒさんを拒んでいたわけではなかったのだ。
……正直こうなるのもなかば本望ではあった。
「……ふふ…、ならハヅキ…俺に言うこと、あるんじゃないの……?」
と後ろからハルヒさんの両手が、僕の両胸を包み込む。
「……ぁ…、…、…、…」
ハルヒさんの、手…大きい…――射精後ともあって、触れられたその一瞬ばかりは煩 わしく思いそうな気がしたのだが、案外そうした冷めた感情はなく、…それどころか…――僕は見下ろす、自分の白い平たい両胸をすっかり包み込んでしまった、彼のそのあめ色の指の長い大きな両手に、思わず胸をキュンとときめかせてしまった。
……そのままぬるっ…ぬるっ…と胸を揉まれる。
「……んっ…♡ ……、…、…」
それ、どころか…――そりゃあ陰茎のほうは満足したが、…奥は…まだ……うずいて……。
「ねぇハヅキー…? ハヅキも俺とえっち、したいよねぇ…?」と後ろから、僕の耳に甘い声で囁いてくるハルヒさんに……、
「……は…♡ ……ん、♡ ……、…」
僕はついついほだされて、うなだれたままこくんと頷いてしまった。それどころか、――おそらくハルヒさんが先ほど求めてきたセリフはこれであろう、僕が「言うべきこと」を――、甘く震えた小声で言ってしまった。
「ぇ…えっち、したいです…、僕も、ハルヒさんと……♡ ごめんなさい……僕も、本当はずっと…貴方とえっち、したかった、です…♡」
「…はは、…やった。ありがとーハヅキ…♡」
「…ッ!♡」
僕はビクンッとしながらまた目をつむった。
……乳頭を両方つままれ、ぬるぬるとしごかれてしまっているせいだ。
しかし、そのまま指先でぴんぴん、くりくりと二つの乳頭をいじくられて、カリカリと先端を両方引っかかれたそのとき、…もういいや、
「…ッんぁ、♡ …ぁ…ッぁ、♡ ……ッあ…っ♡」
僕はぴく、ぴくんっとしながら快感と羞恥とに眉を寄せ、しかし堪えずに声をあらわに出した。が、するとその声が反響して僕の耳に返ってきたせいで、恥ずかしくなって心のうちで悶える。
さっきは快感に夢中で自分の声を気に留める余裕もなかったが、…は、恥ずかし、…思っていたよりも響く、こんな声出してるのか僕、ぅあ゛ー恥ずかしい、――でもハルヒさんが喜んでくれるなら、…そもそも僕は、彼を喜ばせたくてこうして一緒にお風呂に入っているんだし、…僕の恥ずかしい声に、ハルヒさんが、喜んでくれる、…なら……。
「ふふ、ありがと…、かわいい声…――俺、もっとけだものになっちゃいそう……」
「……♡♡」
けだもの…そういう強引なところも…結局、好き…――僕の、旦那さん、の…♡
「…っハヅキ、…」とハルヒさんが突然、僕をぎゅーーっと抱きしめながら、僕の後ろ頭に顔を埋めてくる。で、僕の髪の中でボソボソとうなる。
「ぅ゛ーーかわいい、…僕の旦那さんだって、ハヅキが、俺のこと…っあー好き、…」
「……、はは……」
ちょっとくすぐったい(ハルヒさんの吐息や声の振動が頭皮に触れ、響くのだ)。が、…ハルヒさんは後ろから僕の耳に、こう提案してくる。
「……はぁー、もうたまんない…。ね、続きは…お風呂に浸かりながらしよっか…?」
「……、…」
僕は照れてうつむきながら、こく、とうなずいた。
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