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「……、…、…」
僕はまたハルヒさんに「ちんちん」の姿勢を取らされた。――ちなみに先ほどこぼしたミルクのせいで、僕の白いTシャツをまとった胸もとは今濡れて張りつき、透けている。
要するにぴんっと勃った桃色の乳頭や、興奮に縮まった小さい乳輪はもちろんのこと、このTシャツの下に潜ませている黒いレースのオープンブラジャーまで、まるで生春巻きの皮の下にある具材のように透けている状態だ――というのを、先ほど「見て、恥ずかしいことになってるよ」とくすくす笑われながらハルヒさんに指摘され、見せられたせいで、僕は今羞恥に乳首をうずかせながらもそれを自覚しているのだった。
また、今度はピストン運動に切り替えられたバイブも、まだ僕のなかに挿れられたままである。――ところがこのピストン運動、この体勢のせいで奥深くまでは届いておらず、するともどかしくも子宮口につん…つんとソフトタッチしてくるばかりで、とにかく焦らされるばかりなのだ。
「…ハヅキ…、こんな乳首丸見えの、いやらしいブラジャーなんかしてたんだね…?」
「……は、♡ そ…れは、♡」
ミルクの設定で、…と言い訳しようとした僕に、ハルヒさんは「ん…?」と満面の笑みを傾ける。
「…〝わん〟だよね…?」
「ぅ、♡ …ゎ…わん…♡」
満面の笑みでのドS発言、グッとくる、…し、自分の「わん」という犬の返事までもが、なかをきゅんきゅんとときめかせる。――ハルヒさんはTシャツの上から、ブラジャーの黒い肩ひもから、黒レースでできた三角のライン(カップ部分の中がくり抜かれているデザインなので、その外側のライン)を、つーー…と指先でなぞりながら、からかうような陰鬱な目つきで、僕のぴんっと粒だった桃色の乳首をじーーっと見つめてくる。
「……っ♡ ……♡♡」
は、恥ずかしい……のが、僕のひくひくとするなかに、自発的な快感を生じさせる。
ハルヒさんが目を伏せたままふっと鼻で笑う。
「…こんなに恥ずかしいブラジャーしてる上に、乳首、こんなビンビンに勃たせちゃって…――ふ、…あれ…? ハヅキ、えっちなお汁タラタラのおちんちんもピクピクさせて、…あれー…、腰までヘコヘコさせちゃうの…?」
「…っ♡」
僕は指摘されて眉をひそめ、目を伏せる。
「…お返事。」
「ぅゎ…ゎ、ゎん……♡」
……視姦、というのであろうか。
僕は自分の羞恥心に感じていたばかりか、自分の恥ずかしい胸もとをじっとハルヒさんに見つめられていただけで、そのあたりに粘ついたもどかしい快感を覚えていた。――すると彼の指摘したとおり、僕の勃起はぴくんっぴくんっとカウパー液をまき散らしながら縦揺れし、僕の腰はへこへこと、少しでもバイブからの快感を得ようと揺れてしまっていたのだ。
「…ほんと恥ずかしいね、このマゾ犬。」
「うぅ…♡ わぅぅ…♡ ――あっ…!♡」
ほんと恥ずかしい…と僕はもっと眉をひそめたが、Tシャツの上からくにくにと乳輪を両方指先で弾かれて、おもわず顔を真上に向ける。
「体勢崩したらお仕置きだからね」
「…わぁ、♡ あん、♡ わん…あ、♡ ぁあぁ、♡」
乳首ころころされるの、♡ きもちぃ、♡♡
僕の腰がビクンッ…ガクッ…ガクガクッと前後に跳ねたり、くねったりする。
「お返事は…?」――そう鋭い低い声で言ってくるハルヒさんの指が、ぐりっと僕の乳輪を押しつぶす。
「ゎ゛、♡♡ 〜〜〜っ♡♡ ゎ、ゎん、♡♡」
ちょっと痛い、けど、…気持ちいい、♡♡
……ハルヒさんがTシャツ越しに僕の乳首を口に含んだのが、その熱い感覚でわかった。
そのまま舌で舐め転がされたり、ぢゅーーっと吸われたり、かじかじと甘噛みされたり、…もう片方はというと、カリカリと先端を引っかかれたり、ぐりぐりと押し倒すように回されたり、つままれてこねられたり、
「ぁ゛、♡ ……ッぁ、♡♡ ぁ、♡ 〜〜〜っ♡♡♡」
わかる、僕は今勃起からとろとろと精液をもらしている。甘イきするくらい気持ちいいのだ。
腰がガクガクしてしまう。…乳首をいじられると、そこから生じるツーンとした鋭い快感が、子宮や陰茎やに通ってゆく。――そうしてうずく子宮口をちょんちょんとバイブにソフトタッチされながら、また陰茎の根本を振動で刺激されながら、となると、頭がぼやーーっと恍惚の熱霧で満たされてゆく。
「…ふふ…、…ハヅキの乳首、甘いミルクの味がするよ…。おっぱいでも出てるのかなぁ……」
「……は、♡ …ッ♡ …ッ♡ …ッ♡」
それは先ほどミルクがこぼれたせいに他ならなかったが、なぜかそのセリフにかーーっと全身が熱くなるほど興奮した僕は、びく、びくと下腹部が波打つのを感じた。――膣内 でも軽くイッてしまったのである。
……それを合図にか、ハルヒさんが僕の乳首への愛撫をやめた。そして彼は、僕の着ているTシャツの裾をまくり上げると――それを僕の口にくわえさせる。
「はい、自分で咥えててね……?」
「……ふ…んぅ…っ♡♡」
恥ずか、しい……じわーっと先まで熱くなった僕の猫耳がピクピクと跳ねる。
そうなれば当然、僕の黒レースのオープンブラジャーを着けた胸もとはあらわに、それどころか、がに股開きでしゃがんでいる僕の下半身――黒いファー付きのガーターベルトや、黒レースのクロッチレスの下着をまとい、バイブを咥えこんだいやらしい様相の下半身――、そして、やや上向きまで勃起したままの陰茎やそれから垂れ下がる小さい陰嚢まで、すっかりあらわになってしまっている。
それも恥ずかしい「ちんちん」ポーズで…――。
「……、…、…」
僕のほぼ180度に開かれた太ももがぷるぷると震えてしまう。
僕の眉尻は許して、という思いに下がる。
僕はニヤニヤしながら僕の顔を見ているハルヒさんを、涙目でじっと見つめた。
「…ハヅキ、可愛い格好だねー…♡ よく似合ってるよ…?♡」
しかしハルヒさんは、僕のその恥ずかしい格好を「可愛い格好」と甘ったるいかすれ声で褒めた。が、似合ってるというのもふくめ、それは明らかに皮肉(ドSな言葉責め)である。
……僕はそれだけでしっとりと目が熱くなり、またなかをきゅんきゅんとときめかせてしまう。
「……ふ、♡ …ッ♡ …ッ♡」
「……、…」
すると薄笑いの表情でハルヒさんは、多少高慢な愛でるような眼差しでじっくりと、今の僕を上から下まで眺めてくる。
……ただし「愛でる」とはいっても、今の彼のその目つきは対等な恋人や夫を、というのではない。
目もとに危険な翳を落とさせるその黒い前髪の下ではいやまさる、明らかに自分よりも下の愛玩対象を愛でるような暗い目つきである。
それもその紅い瞳で捉えた存在はみな必ず自分の言いなりになる、いや、必ず言いなりになるよう愛をもって躾けねばならないというような、それこそ僕の小さな失敗一つをもけっして見逃さず、けっして許さないというような鋭さのある――たとえばこれでもし僕が今何か一つでも間違えたなら、たちまちその目つきからは愛 しがる微笑が消え、今に恐ろしい叱責の闇黒 が立ち現れるのだろう、というような危うさのある、いわば容易に反転しそうな愛憎表裏一体の目つきである。
「…ふー…♡ …ふー…♡」
僕の体にねっとりと絡みつき、まさぐってくるハルヒさんのその視線に、僕は湿気 った潮風がまとわりついた程度の微弱な快感を覚えながらも、彼のその目つきをしかと胸に刻みこむ。――もちろんこの凄艶な目つきを漫画で描こうというのである。
……しゃがんでいたハルヒさんが、その黒いスラックスの両膝を床に着く。彼は僕の胸もとに目を伏せている。
「…体勢崩したらお仕置きね…、……」
「……んぅ、?♡」
ぴくぴく、と僕の腰が小刻みに跳ねる。
指先ですりすりと乳首の先をこすられているせいだ。…それからカリカリと直にそれの先端をひっかく、ハルヒさんの爪先があたえてくる鋭い快感に、僕は「ふ…っ♡」と息を詰めながらぎゅっと目をつむる。
ハルヒさんはもう片方も熱くぬかるんだ口内に含み、舌先で舐めころがしながらちゅうちゅうと吸ってくる。
「ん、♡ っんう、♡ …〜〜〜っ♡♡♡」
僕はぐっと顔を真上に向けた。
それどころかバイブのモードをまたスイングに切り変えたのち、それをズンズンと動かし、僕の奥をばかり突き上げてくるハルヒさんに、――奥をかき回されながら強く速く突かれるその身もだえ必至の強い快感に、…くわえて乳首を舌先でぬるぬると転がされたり、強く吸い上げられたままカプカプと甘噛みされたり、前歯に挟まれたままさりさりと先端を舌先でこすられたり、…もう片方はぴんぴんとはじかれ、先をカリカリと引っかかれ、つままれてしごかれ、かと思えばちょっと爪を立てられて根本からつままれ、そのまま根本からもっと立ちあげようとでもしているかのように側面を硬い爪先でこすられたり、…と、あわや頭がおかしくなりそうな快感に次ぐ快感に、――僕の腰がビクンッ…ビクンッと時おり大きく跳ねながら、前後にくねる。
「…ン゛、♡♡ ………っふ゛、♡♡ …ッツふ、♡ …ゥ、♡♡ …――っ♡♡」
ィ、イッ…♡♡ イく、ィ…っ!♡♡
イッちゃ、♡ イッちゃうイッちゃう、♡♡♡
「――〜〜〜っ!!♡♡」
……もはやどこで、ともわからないまま絶頂した僕の全身がはなはだしくビクンッビクンッと痙攣し、閉ざしている上まぶたの薄暗がりに紙が焼けつき、焦げつきながら燃えているような、奇妙な模様が見える。
……ややあって、
「っは…、はぁ、…は、……」
はたと気がつくと、僕は濡れたフローリングの床にお尻をつき、また背後に両手を着いて体を支え――膝はゆるく立てた状態で大股開き、ひくんっ…ひくんっと未 だ痙攣のおさまりきらない下腹部と、しょお…しょろろ…とか弱く何かをもらしている僕のなかば勃起した陰茎が、かすんだ視界に入ってきた。僕はいつの間にか体勢を崩し、そしてこうしてうなだれていたらしかった。
「…はぁ、…はぁ…、……」
……僕のひくつく膣口の前、白濁の塊がまじった透明な水たまりのなかで、クリアピンクのバイブがウィンウィンとのたうっている。それを拾い上げるあめ色の大きな綺麗な手が、カチリとそれの息の根を止める。――おそるおそると顔を上げて見上げると、そこに立っているハルヒさんが嬉しそうに頬を赤らめ、にっこりと笑いながら僕を見下ろしていた。
しかし彼のその笑顔は、そのひとの後ろ頭が頭上の照明を遮光しているばかりに、何か妖しく暗い。
「体勢、崩しちゃ駄目って言ったでしょ…? それにまたおもらしまでして…――悪い子……」
「…は、…っご、ごめんなさ……ぁ、!♡」
ハルヒさんの足の裏が、僕の潮たれた陰茎を踏みつけ――といって僕は思わずビクンッと怯えてしまったが(男の急所だからである)、彼のその足の裏はやや圧をかけてくる程度であるので全く痛みはない。いやそれどころか、かえって――、そのままずり…ずりとこすり、快感を与えてくる。…自分の陰茎を踏まれるという屈辱はありながらも、それさえ快感と変換されてしまう今の僕の肉体は、たちまちまたそこに期待の脈動を指示する。
「ちんぽ踏み付けられて何感じてるの。」
「は、…ご、ごめんな、さぁ…♡ …ぁあ…♡」
恥ずかしがって目をつむりながらうつむいた僕だが、そのくせ僕のお尻はくねくねとその快感に縦に揺れ、すなわち僕はほとんど無意識に――頭脳をもって意図しているわけではないのだが、勝手に腰が動いてしまってとめられず――自分の陰茎を、ハルヒさんの足の裏にくちゅ…くちゅ…とこすりつけてしまう。と、それを「ふ、」と鼻で笑ったハルヒさんは、こう言いながらぐっとリードを強く引いた。
「…ほらおいで。お仕置きしてあげるから…」
「……ッ♡ …ゎ…わん……♡」
僕はそのリードに引かれるまま、彼に着いていった。――もちろん四つんばいで。
◇◇◇
ハルヒさんがリードを引くその動作で、僕をベッドに上げた。
そして彼は僕の濡れたTシャツを脱がせると、「はいハヅキ、〝ごろん〟」と犬の芸のコマンドを命じるので、僕は羞恥心を感じながらもおずおずとベッドの上でその「ごろん」をした。
……その芸とは要するに犬の「降伏ポーズ」である。あるいは服従ポーズとも、甘えん坊ポーズとも言っていいだろう。――つまりあお向けになってお腹を出し、両手は「ちんちん」のとき同様肩よりやや上の位置でゆるい拳にして、さらに両脚は空中でM字開脚をするように、脚をたたんだ状態で大きく開き、と、そうしてお腹も股間も無防備にさらけだすような姿勢である。
もちろんこれを本物の犬や猫がやったなら、笑顔をさそうような愛くるしさこそあれ、まさかいやらしさなどまるでないのだが――人間の…というか、人の姿をした僕なんかがこれをやると、大変いやらしく見るに堪えないみじめなポーズとなってしまう。
「……、…、…」
僕はその時点でも耐えがたい羞恥をおぼえ、全身が真っ赤になるほど熱くなったのだが――さらにハルヒさんは、その「ごろん」のポーズをそのままに固定する拘束具を僕の体に取りつけた。
手首足首に水色の革の手かせ足かせを取り付け、その四点をそれぞれ中央――僕の腹の上の空 ――へ向け均等にひっぱり合わせるような、X字の拘束具をつけたのだ。
さらにはその状態で左右の乳首にピンクのローターを貼りつけられたばかりか、黒いアイマスクで目隠しまでされてしまった。
そして、そうして「服従のポーズ」を固められた僕は…――。
「あ゛ッ♡ あ゛ッ♡ ぁぁ゛…ッ♡♡ ァ゛♡ あぁ゛イぐ、♡ またィ゛…っぐ、♡ …〜〜〜っ!♡♡♡」
……まあ端的にいえばそう――フェラチオをされながらのいわゆる「手マン」というやつで、幾度となく連続でイかされた。
……のだが、…実は「お仕置き」はそれでは終わらなかったのである…――。
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