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キスをしていたさなか、チャリ、と鳴った鎖の音に僕の猫耳がピクピクと動いた。
それは僕の首輪に取り付けられたまま、そのときには僕の背中側に垂れていたチェーンリードの音だった。ハルヒさんの片手がそれを手繰りよせ、取って部分を握ったらしかった。
……僕はなぜかその音にきゅーっと膣内がすぼまるほど興奮し、するとたまらずハルヒさんの首筋にむしゃぶりついてしまった。
「…はぁ、は…♡ ん…♡ …ん、ん…♡」
好き…♡ 好き…♡ 好き…♡ 好き…♡ 好き…♡
僕はぐるぐると喉を大きく鳴らしながら、彼のほんのりと甘い首筋を舐めしゃぶり、それから鎖骨に吸いついて――唾液に濡れた厚い胸、その色っぽいこげ茶の乳首をぺろぺろ、ちゅうちゅうと愛しながら、彼の勃起を興奮したままの手つきでまさぐる。
ここで僕のなかのバイブが動きを止めた。が、気にせず少しずつ下がってゆく。ちゅっちゅっと唇とともに、胸からみぞおち、雄々しい腹筋、そのおへそ、それから……――僕は膝をつき、スラックスのホックとファスナーが開いたままの、その谷間に見えている青いボクサーパンツの男らしく浮きでた斜めの棒状の膨らみを、あむあむと唇で食む。
「っふ…」とハルヒさんはなまめかしく息を詰め、それから焦ったようにこう言った。
「…ハヅキ、俺、…ごめ…舐めてほしくないわけじゃないんだけど、…もう挿れたい……」
「……嫌…♡」
しかし僕はそれを嫌がった。
ただそれは必ずしもハルヒさんのために奉仕したい、というだけの気持ちではなく――それどころかほとんど、なぜか、どうしてもな恣意 的な欲求のように、僕は彼の勃起を舐めたくて舐めたくてしょうがなくなっていた。
それで僕はそっとその青いボクサーパンツの黒いゴム部分を浮かせ、腰回りにとどまっている黒いスラックスごと彼のに引っかからないよう、慎重にそれら衣服を下ろし脱がせた。…すると現れたハルヒさんの勃起した陰茎に、僕の胸はトクンッとときめいた。
「……わ…おっきい……♡ きれい……♡」
お世辞ではなく、本当にそう思った。
そのつややかなあめ色の恥骨からそそり立ったハルヒさんの勃起した陰茎は、そのひとの割れた腹筋の砂漠のオアシスたるおへそにまでたどり着きそうなほど大きく、なんとなくエキゾチックな妖艶さがあった。
恥骨のあめ色から引きつづいたその色の薄皮は、笠 のやや張った朱色の滑沢 な亀頭へ向けて徐々に薄くなり、中間色を珊瑚色としてグラデーションしている。――またその薄皮の下に張り巡らされた、地中に伸びた木の根をおもわせる太い血管は、何かいやらしいやらグロテスクやらというより、神秘的な力強い生命力を感じさせる。
……張型 というのではないが、何となく異国の精巧な木彫りの秘宝めいて見えるほど、数ある陰茎のうちにもこと雄々しく、エロティックな芸術品のようで、また形状のバランスに不格好なところもなく、非常に均整が取れている――とにかくとても美しい形をした陰茎だと思った。
僕はうっとりとしながら、ハルヒさんの下腹部に張りつくようにそり上がったその陰茎を押し下げ、
「……は…ん…♡ ……んん、♡」
躊躇なくその濡れた亀頭をぺろぺろと舐めた。
ほのかに甘みと塩味を帯びているそのカウパー液には、多少の粘度があって、ひとたび舐めただけで僕の舌表面にみだらにまとわりついた。だが不快ではない。……おいしい……♡
「……ん…♡ は、おいひい…♡ はぁ…はぁ…♡ おちんちん、おいしいです…♡」
僕は陶然としながら、ぺろぺろと猫のグルーミングのようにそのつるつるふにふにとした亀頭を夢中で舐めつづける。――なお、当然誰かの陰茎を舐めるだなんてのは初めてのことであるにもかかわらず、僕には何か安定的な「顕在 化されていない経験則」にしたがえばよい、というある種のふしぎな自信があった。
かるくすぼめた唇で吸いついた亀頭を、やさしく吸いながらちゅぷ…ちゅぷと唇でしごく。
やや張ったカリ下のくぼみも舌先でなぞったり、唇をわざと引っかけてこすったり…尿道口に滲んだカウパー液を舌先でちろちろ掬 い飲んだり…――すると僕の陰茎にもその快感の幻影がねっとりと絡みつき、たまらずそれに触れてちゅくちゅくとしごきながら、そろそろ彼のを奥までくわえようとした。
……そのときだった。
「……んっ…?♡」
くんっとリードを上に引かれ、引き上がった首輪につられて見上げると、ハルヒさんが少し怒ったような――余裕のない――顔を赤らめ、僕を見下ろしていた。
「……ハヅキ、俺、」
「…んん…?♡ ……ん…♡」
僕はうっとりとハルヒさんを見上げ、『なんですか…?』とその視線で用件を尋ねつつも、自分の閉ざした唇を彼の亀頭から幹 上部ににゅる、にゅる…とこすりつけながら返答を待っていた。
……するとハルヒさんは眉をひそめながらも笑い、僕を見下ろすそのやや険しい両目をじわぁっと潤ませ、光らせた――それは泣きそうな笑い顔にも見えた――。
「はぁ、…っね、…発情期なの、俺のかわいい猫ちゃん、? でも俺ね、もう……」
「ん…♡ ご主人様のおちんぽ…♡ 僕におしゃぶりさせてくだはい…♡ ぁん…♡」
僕は言いざまハルヒさんの勃起を口に含み、ぐうっと自分の喉すれすれまで押し込んだ。――その口内の充満感は僕を心から満足させた…が、更なる満足を求めた僕はハルヒさんを見上げたまま、くぽっくぽっとそれを吸い上げつつ頭を動かし――そうして彼のをしゃぶりはじめたのだった。
「あ、ねぇ、…っねぇってば、…ハヅ、……っ」
とハルヒさんは顔をしかめたが、僕はその表情にさえ悦んでいる。
「ん…♡ ん、♡ …おいひぃ…♡ んぅう、♡」
おいしい…♡ 好き…♡ ご主人様 のおちんちん、おいしくて大好き…♡
じゅるる、と口内にたまった唾液が唇からあふれそうになるのを吸い上げ、それを舌で彼のに塗りこみながら、僕は頭をじゅぽじゅぽと動かしつづける。
すると、
「……っ、は、ハヅキ、! 俺、だめ、イッ…イッちゃう、から、…」
顔を色っぽくゆがめて僕を叱り、僕の側頭部に両手をそえて制止しようとしているハルヒさんの腰は、たしかにビクッ…ビクッと跳ね、その恥骨は僕の口内を往き来する勃起ごと遠慮がちにやや突き出されては、怯えたように引く――かわいい…♡
僕はちょっと意地悪をしたくなって、裏のカリ下の浅い割れ目のあたりに舌先をあてがい、
「ご主人様 のおひんぽ口に突っ込まれた…僕のいやらひい顔、いっはい見てくらはい…♡」
そうあえてマゾヒスティックな誘い文句でハルヒさんをあおり、…ただ自発的に言っておいて興奮し、なかをきゅーーっとさせ、――バイブに押される刺激もあって密かに甘イきしながら、――また彼のものをぐぽっぐぽっとしゃぶる。
「……ん、♡ んっ…♡ んぅ…――♡♡」
僕のなかがじゅわ…とまた奥から熱い愛液をあふれさせる。――この口の中を全部使って奉仕させられているという感じ、この勃起に犯されるためにわざわざ苦しいフェラチオを進んでしているという感じ、…それも今はそこに静止したバイブを挿れられていて、何か焦らされているようでもある。
が、ハルヒさんは余裕のないなかでも、僕に対して不服そうに眉をつり上げる。
「つ、突っ込まれたってさぁ、…君が勝手にしゃぶってるんでしょ、もぅ、…」
「……ん、♡ んん、♡ ごめんらはい、♡」
それは…そうである。奉仕させられている?
……実際はかえって僕のほうが今ハルヒさんにこのフェラチオを無理強いしているのだった。
ただ…ハルヒさんはキッと少しその目もとに威勢を取り戻し、ぐんっとリードを引いた。
「〝待て〟…」
「……くぅ……♡」
待て、と言われた僕は名残惜しかったが止まり、ただハルヒさんを見上げる。――彼はその勃起を動かすでもなく、ただそれを僕の喉すれすれまで挿れたまま、余裕のない怒ったような眼差しで僕を眺めおろす。
「…はぁ、はぁ…ハヅキ、そのまま〝待て〟だよ…?」
「……♡ …♡ …♡」
口を開けたままでは当然、餌を目の前に置かれた犬ほどみっともなくよだれをたらー…と口から垂らし、その犬のように「よし」を心待ちにしているような潤んだすがる目で自分を見上げてくる僕を、ハルヒさんは余裕を隠すためのぎこちない笑顔で見下ろしたまま、こう言った。
「…はい、もうお口からおちんちん出して…、もう挿れさせ…――ていうか、お…犯してやるから、とりあえず俺にキスして……?」
「……、…ふふ……♡」
僕はハルヒさんの弱気なサディズムの「隙」を面白がった。そしてそうしたいたずらな反抗心をいだいては、また無断でじゅぽっじゅぽっじゅぽっとハルヒさんの勃起をしゃぶりはじめる。…もうボトボトと唾液がしたたり落ちるのはあきらめた。
「はっ…ハヅ、…ハヅキ、…っハヅキ、?」
ハルヒさんはびっくりなかば困惑している。
「ん…♡ ふふ…♡ ん、♡ ん、♡」
ぐるぐるぐるぐる……僕の喉は鳴り、僕の頭が動くたび、チリッチリッチリッと首輪の鈴も鳴る。
するといら立った顔をしたハルヒさんが、僕の後ろ頭を軽く押さえてくる。
「チッ…ハヅキってば、…」
「…んっ…?♡ …んん…♡♡」
が、といって何をされるでもなく、それはただ脅すように手を添えられただけであった。
ハルヒさんの欲情した男の伏し目は僕の(おかしなことに、僕が彼に強いている)性奉仕への不満をたたえて鋭かったが、…しかし、それでも彼を見上げながら夢中で勃起をしゃぶっている僕をしばし眺め下ろしているうちに、その真紅の瞳はある充足感が満たされてやわく、妖しくとろけていく。
「……、はぁ…もぅいいや…。猫耳に尻尾と首輪にリード…、俺のためだけにこんなエロイ下着着たハヅキが、とろ顔で俺のちんこ一生懸命おしゃぶりしてくれてるんだもんね…――ふふ、…かわいいよ……?♡」
と言いざま、ハルヒさんが僕の後ろ髪を軽くつかみ、僕が頭を動かすのにあわせて腰を振ってくる。
「んっ…!♡ …ん、♡ んぐ、♡ んんっ…!♡」
少しだけ喉を突かれているが、といって気遣わしく太い彼のをしゃぶっている以上の苦しさはそれほどないのだ。――ただ『あわやこれ以上の苦しい思いをさせられるかも』というスリルは、脅されるように与えられているのだ。
また「勝手に使われている感」というか、「支配されている感」というか、そういった夫の快いエゴイズムが僕のことを興奮させるのだ。
「…ふ、…ッんぐ…っ!♡♡」
更に少し奥まで押し込まれたまま固定され、すると胸のほうから危機的なざわめきが喉もとまでこみ上げてきたが、…
……険しい顔で僕を見下ろすハルヒさんが、こういら立った色っぽい声で言いながら、
「っあぁイく、…自分で俺のちんぽしゃぶってきたんだから、この淫乱、…お望み通り喉にザーメンぶっかけてやるからさ、ちゃんと残さず全部飲みなよ、ほら、」
「…んん……ッ!♡♡♡」
僕の口内に射精してくれたのに、とくんっとくんっと僕の勃起も甘イきする。
喉にドピュッドピュッと発射されたハルヒさんの精液が、逆流して僕の舌の裏にまで入りこんでくる。
……むせそうだが…興奮しちゃう、♡♡ 無理やりイラマチオされて、そのまま口内射精される――それも喉に精液をかけられている――だなんて、♡
「はぁ…む、無理やり…? イラマチオ…? っ俺、…俺、…っもう、…」
……しかしハルヒさんはいら立ちなかば呆れているようだが(たしかに後半はそれっぽいことしたけど、そもそも無理やり俺のしゃぶってきたのは君のほうでしょ、とでもいうんだろう)。
ハルヒさんは先ほど我慢できない、酷くしちゃうかも、と言っていたわり、それでも愛する僕には優しくしたい、との慈愛が勝ってくれている感じが、またもう…――だいすき…♡♡
「…んー…♡」
僕は唇をすぼめながら後ろに引き、念のため顎の下に手のひらを構えておきながら、あーん…♡ と口の中の精液をハルヒさんに見せつける。
……ところで彼の精液、実はほんのりと甘くてなんならおいしく、世にいうようなエグみや苦味、塩味がないのだ。匂いも甘ったるい白檀のような、バニラのような匂いである(神ってすごい)。
「……、…」
ただ、僕の下の歯の柵のなか、僕の舌先にすくい上げられたりかき混ぜられたりする自分の白濁を眺め下ろしているハルヒさんはというと、むっつりと不満げである(本来彼が出したかったところは口の中ではなかったのに、無理やり僕に搾り取られたせいだろうか)。
「……はぁ…は……♡」
しかし僕は恍惚と彼の顔を見上げながら、…『一滴残さず全部飲めよ』だなんて口を塞がれたいなぁ…♡ と、わざと心のうちでつぶやく。
「……はぁー…、……」
するとハルヒさんは呆れたため息を吐きざま、僕の口を手のひらでおおい、さらには僕の鼻をつまんでくれた。
「ほら…ハヅキの大好きなミルク…俺のザーメン、有り難く思いながら一滴残らず全部飲めよ…――ちょっとでも残したらお仕置きだからね…? こぼしたらそれも舐め取らせるから……」
「………♡♡♡」
あ〜〜好き好き好き好き好き♡♡♡
んっく、…と、少々喉にひっかかるようだが、僕は呼吸のできない多少の苦しさのなか、口内の精液を何度かに分け分け嚥下する。――しかし実際味はほんとうにおいしいし、何より愛するハルヒさんの体液と思うと、別に汚いとも何とも思わないのが本音であるので、…飲精を強いられているというのに興奮はするが、ちっとも嫌悪感はない。
「飲んだ…?」
ハルヒさんは優しさから僕の嗜好に付き合い、僕がうなずくまで口と鼻をふさいだままにしてくれていたが、僕が彼を見上げながらコクンとうなずくと、その手をすぐに取り払う。
「っは…♡ 全部、飲みましたぁ……♡」
もちろん僕は口をあけてそれを証明した。
が、…げんなり気味にうんうんと頷いているハルヒさんをじっと見上げ、もう一つおねだりをする。…彼はちょっと呆れた目をして僕を見下ろしていたが、ややあって僕のお願いを聞いてくれる。
「……、…ちんぽ掃除しろよ…」
「…はい、ご主人様…♡ ……ん…♡」
お掃除フェラ…♡ してみたかったんだ…♡
僕はぐるぐると喉を鳴らしながら嬉々としてハルヒさんのを咥えなおし、彼を見上げたまま、やさしく尿道の精液を吸い出すより唇でしごき出すように、それをしゃぶる。――口内にしたたり落ちてくる残滓 がまたたまらなく甘い。
「は、…でもめっちゃかわいいし、やばい、すごいエロい……」――ハルヒさんは悔しそうに僕を見下ろしながらそうつぶやいた。
「それに…なんかさっきからウエっぽい…、やっぱえっちな気分になるとハヅキ、戻るんだね…」
「……ふふ…♡ ……ん…?♡ …っは……」
ただ…あれ、と僕はわざとらしく彼のものを口から出し、くちゅ…くちゅとしごきながら、ハルヒさんにふと笑いかける。
「おちんちん…またドクドクしてる…♡ …ん♡」
……とここでハルヒさんが身をかがめ、僕のよだれまみれの口もとをべろべろ舐めながらのキスをしてくる。
「……んふ…♡ …んゥぅ…♡♡♡」
すき…♡ キスすき…――とろけちゃう……♡♡
……彼は僕と舌先をにゅるにゅると舐めあい、それから僕の上下の唇をそれぞれちゅう…とか弱く吸って、…僕は同じことを返しながら、彼のをくちゅ…ちゅく…としごき続ける。
ハルヒさんは「ふふ…」と笑うと、僕の頬にちゅっとキスをしてから、からかうようにこう言う。
「……は…、キスしながら俺のおちんちんしごいて…やらしい…。君も足りないの…?」
「……ん…♡ 足りないです…♡ ぜんぜん足りない…♡ はぁ…は…♡ ――おちんぽ、おまんこにも欲しい…♡ …ん、ん…♡ 下さい…♡ …ん、おちんぽ下さい…♡」
僕はぐるぐると喉を鳴らしながら、甘える猫のようにハルヒさんの頬をぺちゃぺちゃと舐めておねだりをした。すると彼は僕をぎゅうっと抱きしめてくれたが、こう妖しい低い声で言った。
「あはは、俺のかわいい発情猫ちゃん…――でも、俺の言うこと聞けなかったからお仕置きね……?」
「……んう……♡ おしおき……?♡」
いっぱいおしおき…♡ されたいにゃあ……♡♡
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