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 僕は先ほど念願の絶頂を迎えられた。  ……ところがやっと遂げられた、という達成感と充足した快感を僕にもたらすべきであったその絶頂は、ハルヒさんのある残酷な「命令」によって、僕の肉体がそのひとつの到達で満足できないどころか、さらなる快感を貪欲にもとめざるを得ない、それこそ頭のおかしくなるような――ともすればその快感に妄執する、軽微な狂気に取り憑かれてしまったかのような――渇望を僕の肉体に、精神にもたらすようなものとなってしまったのである。  それで僕が「もっと」と求めると、ハルヒさんは「じゃあ今度は後ろからいっぱい突いてあげるね」と、僕のなかから一旦自分の勃起した陰茎を抜き取りながら、要するに僕に「バック」の体位を提案してきた。――すると当然今みだらな渇望(呪い)に取り憑かれている僕は、すぐさまソファの上で体をかえし、それの濃紺の背もたれのふちを白手袋をはめた両手でつかんで支えに、ハルヒさんへ自分の性器もあらわな濡れたお尻を向けた。  なお僕は今、ソファの座面の中央よりやや手前に両膝を着いているため、僕の白ストッキングにつつまれた両足は今その座面からはみ出して、かかとを上にして(くう)に浮いている。  そして僕はその体勢を取ってすぐ、腰をくねらせ、濡れそぼってややひんやりとする膣口をひくっ…ひくっと寂しげにひくつかせながら――ソファに片膝をつき、早速挿入の体勢を取っている――ハルヒさんにこう求めた。 「はぁー…♡ はぁー…♡ ぉ、おちんちん、…挿れて、くだ…さい……♡」  とにかく、とにかく、とにかく――欲しくて欲しくてたまらないのであった。…足りない、欲しい、という猛烈な欲求の熱ばかりが僕の頭に、からだの中心にうずまっていてどうにも取りだせず、それに目の前さえもぼやけ、精神まで渇くほど(あぶ)られている。  しかし、ハルヒさんはなかなか挿れてくれない。 「んぷ、…んっ…ふふ、ゎ、わかってるよ…?」  とハルヒさんはちょっと迷惑そうながら、なごんだような甘い声でそう言うのだ。…それは僕の黒猫の長いしっぽにすり…すり…と顔の全体を撫でられ、くすぐられているせいである。 「ん、でも…あの、ハヅキ…。ふわふわのしっぽでいたずらされちゃうと、くすぐったいし、なにより前がよく見えな……」 「はぁ…♡ はぁ…♡ 早く…♡ 早く…♡ 早く…♡」  わかっている…自分のせいだと、…頭のどこかでそれはわかっているのだが…――今僕の頭の中のほとんどを占領している「足りない、欲しい」という、その身もだえそうなほどの焦燥のせいで、今の僕にとってそれは、もはや無視して構わないとさえ思えてしまうほどの僅少な問題となってしまっているのだ。  僕は早速しびれを切らし、自分の白レースをまとい、黒いガーターベルトの紐が中央にそれぞれややくい込んでいる左右の尻たぶを軽くつかんでは、くぱぁ…とひくついているアナルごと膣口を開いて見せる。…またその際、支えにと掴んでいたソファの背もたれのふちに片頬をあずけ、そうして脱力してしまう体をなんとか支える。  ……そのまま震えた上ずった声でこう、甘えるように求める。ハルヒさんの顎の下や首筋を、しっぽですり…すりと撫でながら…――。 「…おちんぽ…♡ おちんぽくらさい…♡ ご主人さまのおちんぽ…♡ …ハルヒのおちんぽ、僕のおまんこに早く挿れてぇ……♡」 「…はは、…わ、わかったってば、もう、…俺のかわいい猫ちゃん…? じゃあしっぽでいたずらしないでね……?」  としかし、ハルヒさんにたしなめられるよう軽くしっぽをつかまれた僕は、 「にゃっ…!?♡」  腰をビクンッと跳ねさせながら「鳴いた」――というのもその瞬間、ぞわぞわぞわ、とした快感がしっぽのつかまれたところから腰まで、さざめくように走りぬけたのである。 「ん…? もしかして…しっぽ、きもちいぃの…?」  ……するとハルヒさんはそれに気がつき、ゆるく僕のしっぽを毛の流れにそって根本から上へ、するー…するー…としごくように撫でてくる。 「にゃ…♡ ぁ……♡」  あ、……きもち…いい……♡ 「ぁ…♡ ぁ…♡ ぁぁ…♡ ぁん、♡ きもちいぃ、にゃぁぁ……♡♡」  あたまとろけちゃ……♡♡  そうされるとぞくぞく…ぞくぞく…としっぽはもちろん、それの根本から腰、背筋、うなじまでの神経に、くすぐったいような甘い快感の波紋が何度も何度もひろがってゆく。  ……僕はまたソファの背もたれを掴み、その心身をとろかされるような快感に、また少々音量大きく喉をぐるぐるぐるぐると鳴らしながら、自然とお尻を高く上げてゆく。 「ぁ…♡ ぁぁ…♡ ぁあぁ…♡ にゃぁあ…♡」 「…ふふ、かわいいーハヅキ…。今はほんとに猫ちゃんなんだね…――じゃあ、これはどぉ…?」  とハルヒさんは、今度は僕の尾骨から生えているしっぽの根本の極ちかく、背中側の一点――なお実はちょうどそこに、シルクの白い大きな蝶むすびのリボンがある――を手のひらでトントントンとリズミカルに叩いてくる。  すると、 「あっ…!♡ ぁ、♡ ぁ、♡ ぁ、♡ それきもちいぃ、♡ きもちぃ…っ♡ しきゅう、♡ しきゅうが、♡ あぁ、♡ ぁ、♡ それもすき、♡♡ すき、♡♡」  その軽いトントンという衝撃が、まるで直接性感帯の子宮をそうされているかのようにじんじんと響いて、そのあたりの敏感な神経がぞわぞわと歓んでいる――それもさらに、その歓びのあまりピーーンッとそそり立ち、力んでぷるぷると震えてしまうしっぽの先をやさしくくにくにとされながら、そのままその根本あたりをトントンとされると、 「ぁ、?♡ ぁ、?♡ ぁぁ…っ♡ にゃぁ、♡ ァあぁ…っ♡ ぁ…っ♡ ァあ、♡ ぁ♡」  どうも猫のしっぽというのは先端が一番敏感なものらしく、びりびりとした甘いが刺激的な快感が先端から根本まで、いや、そのしっぽの根本から背筋、脳へまで駆けぬける――その快感に加えて、トントンと性感帯の子宮を刺激されつづけては、僕はソファの背もたれのふちに片頬をあずけたまま、開きっぱなしの口のその端からとろ…とよだれを垂らしてしまうくらい、 「あぁ…♡ きもちぃ…♡ きもちいぃ…♡ ぁ…イく…♡ イく…♡ イっちゃう…♡ イっちゃうにゃぁ…♡ ぁ、ぁ…♡――ぁんィk……ふ…ッ!♡♡♡」  きもち…よすぎて…イッてしまった…――♡  僕は背もたれをぎゅうっと掴みながらそれに額を押しつけ、腰をビクンッ…ビクンッと反らしたり丸めたりしながら、ぶるぶると内ももを震わせる。  ぐぱっ…ぐぱっ…と僕のアナルや膣口周辺が大きな収縮を繰り返している――この絶頂の快感は、奥でイッたようなそのじわー…っと潤んだぬくもりが広がってゆくようなそれに加え、しっぽから脳天まで駆け抜ける電撃のようなびりびりとした快感があった。 「………ァぅ、♡ ぅぅ〜〜…♡♡」  きもちいいきもちいいきもちいい、♡ イくのきもちい、♡ ――でも……――足りない……。 「は、♡ …もっとぉ……♡」 「……、ぅあ…イきながら愛液とろとろいっぱい溢れてきてる…、エロぃ、たまんない、……」 「…えぁ、?♡ や、やだ…っ♡ ぁ、♡」  ……不意に、ハルヒさんの興奮したような舌がべろべろと僕の膣口を、アナルを、陰嚢までめちゃくちゃに舐めまわし、じゅるるっとすすってくる。  が、今の僕にはそれさえただただ焦らされるばかりの愛撫なのであった。  ために、そのさなか僕はまた尻たぶをかき分けるようにして、自分のひくっひくっと飢えたように収縮している膣口をひらき――、 「はぁ、はぁ…♡ やら、ちがうの、もっとぉ…♡ もっとイきたい…♡ もぅおちんぽくらしゃい…♡ おちんぽ…♡ このおまんこに、ハヅキの発情猫まんこに、はやくご主人さまのおちんぽ挿れてぇ……♡」  呂律がまわっていない自覚はあるのだが、もう…もはや、彼がもらえるのならなんでもいい、媚びるも何を言うも何をするも、もうなんだってする…――自分の羞恥心など、もはや今の僕にはささいな問題だった。  ……すると「ふふふ、もぅかわいい…」とつぶやいたハルヒさんは体を起こし――それから焦らすよう、僕のそのひらかれた膣口をぴたっぴたっと、自分の熱く硬い勃起で軽く叩きながら、こう僕に甘ったるい猫なで声で命じる。 「…じゃあほら、もっとおねだり…、もっとかわいくおねだりして……?」 「あぁ、♡ はぁ、♡ はぁ、♡ はぁ、♡」  で…もうそうされただけで僕は上ずった吐息をもらしながら喉をぐるぐると鳴らし、しっぽをくねん、くねんとくねらせつつ、またお尻を縦にゆらして、そのひとの勃起にくちゅ…くちゅと開かれた膣口やアナルやをこすりつけながら、こうしてハルヒさんに甘ったれる。 「ハルヒ…♡ ハルヒぃ…♡ だいすき…♡ ハルヒ…ハヅキとえっちな交尾してぇ…♡ ぼく、だいすきなハルヒと交尾したいにゃあ…♡ だからおねがい…はぁ…♡ は…♡ 発情してとろとろぐちゃぐちゃになった、ハヅキのいやらしいおまんこに…、ハルヒのおっきいなまのおちんぽ挿れて…♡ いれて…♡ いれてぇ…♡ おねがい…♡ ハルヒのおちんぽが欲しいにゃ…ァ…っ!♡♡」  ちゅく…とハルヒさんの亀頭が膣口にあてがわれたなり、僕のお尻のゆらぎによって彼のそこが、にゅぷっ…と容易になかに入ってきた。 「………っァぁ…♡ はぁ…っ♡ はぁ…っ♡」  そのままぐぷぷ…と進んでくる彼のものに、僕の体は――愛するひととの「交尾」のために――じっと動きを止め、そしてソファの背もたれのふちを両手でつかみ、そこにまた片頬をあずけながら、恍惚と遠くを眺める。 「…はぁ…っ♡ おちんぽ…♡ だいすきなハルヒのおちんぽきた…♡ ぁ…♡ うれし…♡ きもちぃ…にゃあ……♡」  僕はそう言いながら喉のぐるぐるという音を大きくし、あまりの幸福感から自然と微笑した。 「うぅ…とろとろなハヅキ、かわいすぎる……」  するとハルヒさんはそうつぶやきながら僕の腰を掴み、ぐちゅ…っぐちゅ…っとそのカリ首のでっぱりで、僕の陰茎の根本あたりをひっかきながら――その上あたりのやわらかいところを、亀頭でぐうっ…ぐうっと押し込み、押し込み、… 「あっ…♡ あっ…♡ ぁ、♡ そ、そこ…?♡ ァ、♡」  するといちいちビクッ…ビクッと腰が跳ねてしまう。鋭敏になった膀胱を押されているかのようなツーンとした快感が、また、どろっとしたカウパー液なのか精液なのかがその根本から押し出され、否応なく尿道をにゅるっにゅるんっと通って亀頭の尿道口からあふれだして垂れてゆく、そのコントロールのできない羞恥まじりの快感が、ビクンッ…ビクンッと僕の腰をくねらせる。 「あぁん、らめ…♡ あっ…♡ そ…そんな、浅いとこ、ばっかり…♡ ――ぁ、♡ ぁ、♡」 「…ふふ…今日開発したばっかりなのに、すごく感じて、――まあしょうがないか…。〝淫らだ魔〟のくせに、ウエはもともとすごい敏感体質だから…、つまり、君はもともと感じすぎるくらいの、えっちな体をもって生まれてきたんだよ…? 運命の夫の俺を喜ばせるために…、……」  とハルヒさんは少し意地悪な低声で言いながら、ずちゅずちゅずちゅとそこを刺激する速度を速める。 「あ、♡ ぁ、♡ ぁ、♡ ぃ、イッちゃぅ…!♡ イッちゃ…ッ!♡ ぁ…ッ!♡ あぁイッ……ッ♡♡ イく、♡ イく、♡ イッちゃうぅ…ッ!♡♡」  そうされてはキューーッと、今責め立てられている場所が硬く縮まってゆく――さなか、ハルヒさんがその衝撃にゆらっゆらっと揺らぎながら、とぷっとぷっと粘液を吐き出している僕の勃起、それの亀頭を手のひらで包み込み、ニュルニュルとそこまで優しくもみ込んでくる。 「ァ゛、♡ ゃ、!♡ ……ッ!♡♡ …ッ!♡♡」  そうされてしまってはもうたまらず、僕は息を止めながら、またソファの背もたれのふちをぎゅっとつかみ、その背もたれに顔をうずめ…――イッた。 「……〜〜〜ッく、♡♡ …ふぅ、♡ ふ、♡ ぅ、♡ …ッ♡」  僕は肩を縮め、絶頂の快感に下腹部を波打たせながら、上ずった呼吸を苦しくもなんとかくり返そうと試みている。が――ずぷんっ…! 「…ックぁあ…――っ!♡♡♡」  絶頂のさなかに奥まで押しこまれた僕は、歪んだ顔をぐっと仰向かせ、腰の裏をへこませるようにして、ぶるぶると震えてしまう。――それにもまたイッてしまった、 「……っは、♡ っは、♡ っは、♡」  僕は呼吸もままならないなか、目の前の白い壁にチカチカとした明滅を見ているが、ここでじゅるるるっ…と背後で「何か」をすするような音が聞こえる。――にわかに横を向かされた僕の顔、ハルヒさんの唇が僕の半開きの唇をとらえる。 「ぁむ…♡ んぅ、♡ んっ…♡ …――っ♡♡」  あ…♡ ――自分の精液、口移しされ……♡♡

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