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第19話 美月の自慰

一通りのパコソン作業を終えた美月は部屋の時計を見た。 時計の針は深夜二時を過ぎていた。 例え枕が変わったとはいえ、さすがに満月は眠りに付いただろうと寝室を覗いたら案の定一定の寝息が聞こえてきた。 眠る満月は起きている時よりも幼く、年相応のように見えた。 それにしても何故枕も掛け布団も使わずにベッドで寝ているのだろうか。 部屋は一定の快適温度に保たれているが、風邪でも引いたら部活なんてできないだろうに。 満月の身体に掛け布団をかけてやり、そのあと隣の風呂場で裸になりシャワーのかけた。 このマンションに越してきた理由は親父が所有していたからで、美月が選んだわけではなかった。 寝室から風呂場が見えるなんてとても悪趣味だと思っていたが、反応が面白い満月と過ごせると思うとこのマンションでよかったと今初めて思っていた。 それにしても、絶対に欲しいと思っていたものが、こんな短期間で手に入れることができた幸福感で、美月の顔が緩んで仕方がなかった。 どんなふうに手を付けようか考えるだけで、身体が高揚するのを感じ、シャワーの湯気でうっすら見える満月の横たわる姿を見ながら自慰することにした。 図体ばかり大きくて、それでも初心な満月が自分の素肌に触れるときを想像した。 「……んっ」 きっと優しく触れるであろう満月の手は、弓を引くときにできた豆やタコで、自分はその小さな凹凸ですら敏感な箇所を掠るときは快感を拾うだろう。 「はぁ……、あっ」 自分が反応すると、満月はどんな表情を見せるだろうか。 裸を見ただけで反応してしまう正直すぎる満月だ、すぐにイッてしまうかもしれない。 「あぁ、ん……」 銭湯で見た満月のイチモツは大きかった。 あれが自分の中に挿入り、いいところを擦られたら。 「あああ」 美月の身体がビクンと震えて、白い体液を放つと床に膝をついて蹲った。 想像しただけで自慰すらこんなにいいのだから、セックスしたら自分はどんな快感が拾えるのだろう。 今からとても楽しみだった。

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