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第13話
椿は僕をベッドに誘った。
僕でも知識は知ってる、赤ちゃんを作る愛し合う行為は。
でも男同士でどうやるのか分からないから、僕はベッドに座ることしか出来なかった。
「……冬馬、大好きだよ」
そう椿は僕に囁いて、キスをしてきた。
最初は触って重なる程度だったのに、僕の唇を舌で舐められたとき……くすぐったくて笑いが込み上げた。
「っン……つばき、くすぐったいって」
僕は椿の胸を押したけど、逆に手を取られて抱き締められて……ドキドキした。
椿はキスが好きなのかな……。
キスをしながら太ももを触られた。
それで身体の芯に火が灯った感じがした。
キスはどんどんエスカレートしていって、舌を絡ませ吸われた。
それから……歯茎と上顎を擽られて息が上がってきたときにズボンの上からおちんちんに触られて、僕はドキッとした。
「あ……、ダメ!!」
「冬馬は俺に『ちょうだい』って言ったんだ。俺にも冬馬をくれないと不公平だ」
確かにそうだけど、僕は身体が追い付かなくて困っていたら、いきなり肩を掴まれて僕はベッドに押し倒されてた。
「……交わるには服は邪魔だね。どうして人間は服を着るんだろう」
椿は僕の服を脱がし始めた。
それはとても恥ずかしくて、僕は椿の手を払った。
「待って。……じ、自分で脱ぐから」
「冬馬は俺が脱がしたいんだけど」
「母さん達が帰ってきたらどうするんだよ!!それにほら、時間無いし!!」
僕は苦しい言い訳をして、なんとか頷いて貰えた。
僕はあまり椿を見ないようにして服を脱いだけど……恥ずかしくて、どうしてもパンツだけは脱げなかった。
「冬馬は純粋で可愛いくて仕方がないね」
クスクスと笑う椿の声がした。
僕のその姿を見ていたんだ。
振り向いて怒ろうとしたけど、椿はすでに全裸で僕のすぐ後ろに立っていた。
「そのパンツはいつまで履いてるの?」
なんてデリカシーのない質問なんだろう!!
僕は突っ張って、抱きしめてきた。
「さっ最後まで履いてるから!!」
すると椿はまたクスクス笑って言った。
「最後まで脱がないなら、汚れるね」
椿はそう言ってから僕をベッドに押し倒して、僕の上に乗った。
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