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第3章_愛と恨み_第21話_翠龍の逆鱗に触れる
その言葉に、寺井は自嘲気味の笑みを浮かべる。
「生き甲斐になってやろうってのかよ。余裕だな。能力者のそういうところが嫌いなんだよ」
彼はそう言うと、蒼の意図を受け入れようとしているかのように表情を和らげた。それを見ていると、誰かを恨むことで正しく力強く生きていけるのだったら、こんな事になる前にそうさせてあげられれば良かったと思わずにいられなかった。
そうしているうちに、寺井の目には諦めの色が見え始めた。いや、というよりは、最初からそうだったようにも思い始めた。
全てを諦めて生きてきた寺井には、復讐への希望と捕まるタイミングを自分でコントロールするという自由だけが気力の元になっていたのだろう。
ただし、それはこの男が話したことだけで裏打ちされている。この話が全て作り話だった場合も考えておかなければならない。
俺は真偽を見極めるために寺井の様子を観察していく。目の前の男の目の奥や拍動、神経を取り囲むエネルギーの色を見極めなければならない。
もし息をするように嘘をつく人であった場合は、それを見抜くのは大変な作業になる。その時は匂いで確認するのだが、今は蒼が起こした爆発のせいで周囲はきな臭い。嗅ぎ分けるのには多少手間取るだろう。しばらく話で繋いでいこう。そう思って、肇との関係を確認する事にした。
「……一つ聞いておきたいんだが」
「何だよ。もう何でも聞いてくれ。あとは捕まるだけだからな」
寺井はそう言いながら畳に胡座をかいて座ると、何かが当たって怪我をしたのか、足にある傷を見せた。それは座ってもなお痛むようで、何度かみじろぎをしている。その様子を目の端で確認しながら、俺は確認しておかなくてはならないことを聞くことにした。
「お前は肇に復讐を果たしたと言っていたな。肇はゾーンアウトしそうになっていたんだろう? そうでなければこいつは人の助けを必要としないからな。つまりは肇を殺したいほど憎んでたってことだよな? それなのに、もう殺さなくていいのか? こいつ、まだ生きてるぞ?」
すると、寺井は目を向いた。復讐を果たそうとしていたとは思えないような余裕のある表情だ。真に頭がおかしいのか、本当はそれほど復讐心が無いのかどちらなのだろうか。意図が分かりにくい男だ。
「いやだってさ、殺そうとしてもこいつが俺を吹っ飛ばすだろう? どうせやれないじゃないか」
「勝ち目が無いからやらないのか? 復讐なんだろう? それにしては諦めがいい気がするんだが」
質問を畳み掛けると、寺井は苛立ちを見せ始めた。舌打ちをしてこちらを向き直した時の表情は、既に俺を殺してやりたいと言わんばかりに鋭くなっている。
時折思慮深そうな、それでいて愛情深そうな面を見せることもあるが、どうやら基本的には短慮な性質であるようだ。簡単に怒り、反省するのだろう。タチが悪い。
「……俺がそいつに吹っ飛ばされて死ぬのを見たいのか? そいつが人殺しになってもいいのかよ。お前のパートナーなんだろう? あ、パートナーつっても慰め合いだけの関係なんだっけ?」
そう言った時の寺井の顔は、まるで下劣なものを見るような不快感丸出しのものだった。自分を見下した人物として、俺も寺井の嫌いな人物判定を受けたのだろう。よほど能力者が嫌いと見える。
こうも簡単に他人を恨むことが出来るなんて、相手をジャンルでしか括れないなんて、俺にはその性質そのものが不幸としか思えない。
「蒼がお前を殺すほどの能力を使おうとしたら、俺が止めるに決まってるだろう? 実際今そうしたじゃないか」
「……センチネルがガイドをコントロールするのか? そんなこと出来ないだろう。今だってそいつが俺に手を出した後だったじゃないか」
「お前な……。俺たちはパートナーだ。能力だけじゃなくて、ボンドを結んだ人生のパートナーなんだよ。そうなると、関係性は能力だけに依らない。俺たちの間にある一番強い繋がりは、愛情だ。愛する者には人殺しになんてなって欲しくない。だから、全力で止めるんだよ。その気持ちはお前にだって分かるんじゃねえか? 二木が通り魔をしようとしてるのが事前に分かっていたら止めてただろう?」
寺井はそれを聞いて、ふっと息を吐き出した。俺を侮蔑するように口を歪め、汚らしいものを見るように見てくる。
「センチネルとガイド の間に愛情なんてあるのかよ。穴か棒かの関係だけなんじゃ無いのか?」
そう言って下品な笑いを見せた。
俺はそれを見ていると、怒りが湧くどころか妙な懐かしさを覚えた。かつての俺たちは、毎日のようにそのセリフを言われていた。理解の及ばない能力者というものを毛嫌いするミュートから、連日のように言いがかりを受けていた。
——「果貫は鍵崎を助けるふりをして、あの美人と好きなだけヤれるいい立場にいる」
蒼はずっとそう陰口を叩かれていた。
——「やられる方の鍵崎も、ケアという名目を掲げてただセックスがしたいだけに決まっている」
何度そう言われたか分からない。
実際に俺はただのセックス好きだと噂されたことで、何度も危険な目に遭っている。ただ、高校生の頃から戦闘に出ていた俺には、学生生活を謳歌しているだけのミュートにやられるほどのんびりした性質ではなかった。
それでも、本気で叩きのめすわけにもいかず、やり返すことは御法度とされていた。下手をすれば相手が死んでしまう。手を出すことは許されず、ただ逃げ回る日々を過ごしていた。
俺も蒼も何も悪いことをしていないのに、俺がセンチネルであったがために、それだけで二人揃って非難されてしまう。それはとても苦い思い出として、今でも心の奥に残っている。
その時のことを思い出しながら、まだこういうミュートがたくさんいるのだろうと思うと、やるせない気持ちになった。
VDSは、能力者も非能力者も幸せに暮らせるようになることを目指して立ち上げた。だから俺、蒼、田崎というトライアングルが必要だったのだ。
三人で切磋琢磨し、それなりに功績を上げてきたという自負があった。タワーから認められたことで、どこかに慢心があったのかも知れない。
まだこうして、寺井のように苦しんでいる人がいる。その人物に、今恨みを持たれた。
寺井は、俺たちが救いたかった人の代表格のような人間だ。自分たちの仕事の不出来を指摘されたようで、居た堪れない気持ちになった。
「俺たちは夫夫 だ。そこに能力があろうとなかろうと関係無い。能力者同士の結婚とはいえ、愛が無ければ申請は通らねえんだぞ」
「……愛ねえ。それは逆に、それさえあれば申請は通るんだろう? 俺たちはそうはいかねえんだ。いくら愛し合っていても、ミュート同士は結婚出来ねえ。それが出来ていれば、あいつはあんな風にならなかったのかも知れないのに……」
寺井は遠くを見るようにして目を細めた。
誰か大切な人を思い出しているのだろう。あいつと呼ばれている人物が誰なのか、寺井がこれほどに能力者を嫌うのはなぜか、肇への復讐とは何か。それを考えていると、通信機に江里さんの声が聞こえてきた。
『社長、その男の身元が分かりました。名前は寺井仁。二年前に仕事を辞め、日雇いの仕事をして生計を立てていたようです。野本崇がセンチネルを探して出入りしていたバーで知り合ったようです。寺井の恋人が高月くんのクライアントだったようで、カウンセリングを受けた後に通り魔事件を起こして逮捕されています。そのことで高月くんに恨みがあるのかも知れません』
「……ありがとう」
江里さんに向かって報告へのお礼をする。突然お礼を口にした俺に、寺井は怪訝な目を向けた。
「何に礼をしてるんだ。気持ち悪いな」
そう言って顔を顰めた寺井の顔を見て、俺はある記憶を呼び覚まされた。二木が捕まった時だ。あいつを捕まえたのは翔平だ。その報告を見た時に、隅に写っていた恋人の顔……それが、今目の前にある顔だったように思う。
「二木征司の恋人……。そうか、肇への復讐は、こいつが二木を狂わせたと思ってるからなんだな」
俺の言葉に、その場の全員が寺井の目的を理解した。
「そういうことか。だから肇なんだな。どうして祈里じゃないんだろうって思ってたんだよ……。お前の恨みは、野本家とは直接関係がないってことだったのか」
恋人がセンチネルに騙されて転落していったことを恨み、そのセンチネルを陥れようとしているというところなのだろう。漱が祈里のような格好をしているのは、祈りだと思わせて抱かせようとしたからだろうか。
そうすれば、肇はセンチネルの力を一時的に失う。そして、何度かそれを繰り返せば、完全にガイドになってしまうだろう。おそらく、肇がセンチネルの力も恋人も失くしてしまい、絶望する姿が見たかったのでは無いだろうか。
「……こいつが俺から征司を奪ったんだ。こいつに同じ苦しみを味わせたいと思っても、何もおかしく無いだろう?」
「そういうことだったのか……。だから余計に能力者が嫌いになったんだね」
怒りが落ち着いたらしい蒼が、後ろでポツリと呟く。寺井はそんな蒼を睨みつけたが、先ほどまでの強い嫌悪感は、少しだけなりを潜めていた。
「漱を抱くとガイド化する。一度なら二十四時間でそれも元に戻るが、何度か繰り返すとそれは定着するんだったよな。つまり、肇をガイド化させて祈里との運命を断ち切ろうとしたってことか」
咲人がそう尋ねると、寺井はふんと鼻を鳴らした。それは、無言の肯定だった。すると、突然遠くの方から悲しげな声が寺井へ問いかけた。
「そんなことをして何になるんだ」
よく響く柔らかな声が、寺井を刺激する。野本のその声には、相手への憐憫が込められていた。浅知恵で向かっても太刀打ちできないような思慮深い声は、寺井の逆鱗に触れてしまったようだ。
「はあ? 何が言いてえんだ?」
片膝を立てながら、最も離れた場所に立っていた野本に向かって、鋭い眼光を放つ。手元は何かを探っていた。攻撃を仕掛けようとしているのかも知れない。俺たちは、すぐに動けるように構えた。
「彼の能力を奪い、祈里の運命を壊したとして、お前に何かが残るのか? そんなことをして、二木が元に戻るわけじゃ無いだろう。感情のままに動いて誰か一人殺めてしまったというなら、まだ分かる。でも、お前たちは何度もそれを繰り返しているじゃないか。その全てが、高月のせいだとでも言いたいのか? それは明らかにお前たちに問題があるからだろう? 全てを人のせいにするんじゃない。自分の愚かさをきちんと理解しろ」
「なん……だと?」
野本の言葉で、寺井は完全にブチ切れてしまった。顔を真っ赤にして歯軋りをすると、勢いよくその場から立ち上がる。手に持った何かを振り翳して、大声を上げて叫び始めた。
「……ばっかじゃねえの! 追い詰められた人間に説教かましてどうなるっていうんだ! それこそ何にもならねえだろうが! 俺はこいつを追い詰めて壊し、祈里も壊す。それでいいんだよ! 俺がスッキリするから、それでいい! 二人とも苦しめばいい……ただそれだけが叶えばいいんだ! それ以上のことなんか考えてねーよ! 悪かったな、バカで!」
寺井の目は徐々に正気を失いつつあった。瞳孔が開き、呼吸が浅く、荒くなる。そして、体の周りに黒い蛇のような影が纏わりつき始めていた。それは、俺たちにしか見えないものだ。黒蛇は、明確な殺意があることを知らせてくれている。
あれほど追い詰められたら、もう寺井を止めることは出来ないだろう。しかし、彼は何も身に付けてない。武器と思われるものが何もないにも関わらず、誰か一人を殺しても飽き足らないような顔をしているのだ。そうなると、怪しいのはあの手に持っているものだろう。
俺は寺井の手の中を透視する。指の筋肉と骨を通り抜け、その中に包み込まれているものを見た。
——小瓶に液体……。毒物か?
液体自体には何も見えなかった。ただ、この状況でなんの影響もないものを持っているとは考えにくい。俺は蒼の体に手を触れる。そして、精神感応 でそれを伝えた。
——『下がれ。毒物を持ってるかも知れない。確認出来るまで前に行くな』
蒼は俺に『了解』と返すと、すぐに他のメンバーを連れて後ろへと下がる。そして、心配そうに俺を見つめた。あの瓶を壊さずに奪い取るなら、能力が一番高い俺が行くしかないのだ。優秀なパートナーは、俺のその意図を理解してくれている。
「寺井、諦めろ。その手の中のものを渡せ。握り込んでも俺には見える。それがなんであろうと、俺たちは……」
説得しようとした俺の目の前で、寺井は突然その瓶を落として踏みつけた。パリンと音が響いたのち、ぶわりと特殊な香りが広がっていく。その香りに、俺は寺井の意図を理解した。
俺はその香りを嗅いだことがある。それも、もっと強烈で致死量のものを、だ。このくらいでは何の影響も無いだろう。それが分かると、一人でに笑いが込み上げてきた。
——所詮、この程度なんだな。
そう思って笑えて来る。それでも、寺井にそれを言う訳にはいかないだろう。どうにかしてその気持ちを収めようと、腕をつねった。
「もう一度言う。諦めろ、こんなことをしても無駄だ」
寺井と話しながら、俺はこっそりと龍を呼び出した。迷惑そうにしながらも、龍は仕事を訪ねて来る。
——『俺と寺井以外を部屋の外へ出せ。蒼と翔平にそう伝えろ』
龍はふんと鼻息を鳴らすと、承知したとばかりに蒼と翔平のもとへと向かう。すると、五人はすぐに連れ立って建物の外へと走った。
「へえ、あんたにはこれがなんなのかまで分かってるんだな。それとも、ただの毒だと思ったか? これはなあ……」
「イプシロンだろう? それも濃縮液だ。ついでに誰から貰ったかまで教えてやろうか?」
「……どうして知ってるんだ? これは、世に出てないもののはずだぞ?」
あっけに取られた顔で、寺井はそう訊ねる。俺はそれを見て、心底呆れてしまった。
どうしてかと言われても、そのイプシロンを開発した人は俺の知り合いなのだから仕方がない。寺井は俺がその薬物に関する死戦を潜り抜けていることを知らないのだろう。だから、この程度でどうにかなると思っているのだ。
俺は以前、これより濃度の高いイプシロンとその拮抗薬であるsE を打たれて死にかけた事がある。それは、今寺井が割った瓶に入っているものとは比べ物にならないくらいの高濃度のものだった。
それを生き延びてきた俺に、この程度で脅しをかけようとするなんて……。呆れてものが言えない上に、舐められたものだという思いが俺の堪忍袋の緒を切ってしまった。血が沸騰しそうになっている。
「お前、ものを知らなさすぎるな。能力の有無の問題じゃない。イプシロンは能力を無効化する薬物だ。だがそれで、俺たちの能力が消せるとでも思ったか? 残念だな、俺はお前が撒いたものの百倍はある濃度のものを注射されて生き延びてるんだ。俺たちに喧嘩を売るなら、それくらいは調べておけ」
抑えようと試みてはみるものの、腹の底から怒りが湧いて収まらない。どれほど不幸な人生を歩んできたのかと同情を禁じ得なかったのだが、ただ単にものを考えようとせず、なんでも人のせいにしてきただけだったんじゃないだろうか。そう思うと、今回の一連の事件の被害者が不憫でならなかった。
「うるさい! 俺はミュートだ。そんな情報なんて入ってこねえよ! どれほど努力をしても、能力者の優遇枠がある限り望んだ生活は手に入らない。それに耐えて慎ましく生きてきても、結局一番の宝物を奪われるんだ。だから、優遇されてるお前たちにも、俺たちの地獄を味わわせるんだよ! 邪魔をするな!」
興奮して言い返そうとすればするほど、寺井は子供に帰っていくようだった。理屈を通そうとしてもそれは難しく、俺の理性にも限界が近い。大きな子供の相手をして、俺の貴重な時間を無駄にしたく無かった。
「俺は世界トップのセンチネルだ。この程度ではやられないと言っているだろう? そのレベルを保つために、死ぬほどの努力をして来たんだ。何を言っても自己弁護ばかりのお前には、到底理解できないだろうけどな」
寺井は、とうに正気を無くしたのか、その見た目とは似つかわしくない幼稚な理論を、一生懸命に並べ立て始める。俺は、それを聞き流して捕まえてやろうと思っていたのだが、ある言葉がそれを阻止する。それは、俺と翠龍の逆鱗に触れた。
「センサーが過敏だと言っても、平然と暮らしてるじゃないか。構われたくて、大変だって言ってるだけだろう!」
ビキっと音がするのが分かった。怒りに青筋が立つ音がする。センチネルが最初に迎える苦労は、センサーの調整だ。それを、経験したことも無いやつにどうこう言われる筋合いはない。それだけは許せなかった。
「……そうか、そうか。お前はそんなに俺を怒らせたいのか」
この男には、どんなに理路整然と理屈を述べても通じないのだろう。それなら、実際に経験してもらう他ない。ちょうどいい事に、寺井は漱を抱く役をしていた。つまり、あいつ既にガイドになってしまっているはずだ。
——世界で最も鋭敏なセンサーを持って生まれた俺の苦労を、お前も味わえ。
俺の中に、真っ黒でドロドロとした悪意の塊が湧き上がる。まるでマグマのように激しく滾るその怒りが、理性を焼き切りながら体を流れ始めた。
「……プラチナ・ロック、全解除」
俺は、センチネルとして歴代最高レベルの精度をもつプラチナブラッドの継承者だ。普段はそれにロックをかけて生活をしている。そうでなければ、一瞬で気が狂ってしまうからだ。
今俺は、そのロックを解除した。それも、これまでに経験のないレベルでの解除だ。これは、俺にも死の危険がある。大きな賭けになるだろう。
さらに、日常的にかけている制御を一つずつ外していく。視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚の全てをフル覚醒させるのだ。おそらく、俺であっても数分も保たないだろう。神経が焼き切れ、身体中から血が溢れ、判断を誤ると死んでしまうほどの危険なものだ。
——それでも、俺はお前を許さない。
恨みで目を曇らせたミュートよ、この力の全てを、扱い慣れないガイドの|共感能力《エンパス》で受け取れ。蒼が死力を尽くして手に入れた力の凄さを思い知れ。
「本当の意味で恵まれていないのは、俺たちの方だ。それを、その身をもって味わうといい」
総毛立つほどに身体中を情報が駆け巡り始めた。
「外気温十度。湿度四十八%。建物外壁破損、江戸間、畳面は稲藁、縦糸は麻糸、特等、鶯色、縁は……」
床を見るだけですでに俺の鼻からは血が溢れ始めていた。その状態のまま寺井の頭を掴む。
「自分の無知と身の程知らずを呪え」
そう告げると、得体の知れない恐怖に慄く彼の頭めがけて、俺が受け取る世界の情報全てを流し込んでいった。
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