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苦手な....

起きて、兄貴が来たと思ったら、兄貴から今日は学校休むように言われた。 俺は休む気なんてなくて、だから嫌だと言ったけど、兄貴は1度決めたことをなかなか曲げない人だ。 学校は休めない....! 休んだらダメだ....! だって、休んだら....休んだら.... 俺は反抗し続けてたら、知ってる声が聞こえた。 「あ、りっちゃん」 「琳皐(りさき)!!?なんで!」 「零軌(しずき)、もう行かないといけないんじゃないか?」 「あ!そうだ、りっちゃんよろしくね!」 「わかったー」 「菖綺(あやき)、大人しくしてるんだよー」 「フンッ」 「あれ?怒っちゃった?」 兄貴は仕事に行って、俺と琳皐だけになった。 俺は琳皐が苦手だ。 琳皐も医者で容赦なくて怖い。 「菖綺、とりあえず飯食うぞ。零軌が用意してたからな」 「なんで、いるんだよ」 「お前の兄貴に頼まれたから」 「暇なのか」 「たまたま休みだったんだよ」 質問したことには正直に答えてくれたみたい。 兄貴が飯を用意してくれたらしい。 あんまりお腹減ってないけど、琳皐がいる以上少しでも食べないと許してくれない。 はぁ、最悪。 どうにか、琳皐が許してくれる量を食べきった。 朝飯を食べるだけでもう疲れた。 そんなことを思ってたら、琳皐が最悪なことを言ってきた。 「飯食ったし、薬飲むぞ」 「え、いやだ」 「は?飲め」 「俺どこも悪くないし!」 「昨日の今日で何言ってんだ?零軌に聞いたぞ」 くそっ、兄貴余計なこと言いやがって、! 薬なんて嫌だ。 あんな苦くて美味しくないものなんで飲まないといけないんだよッ! 錠剤なら苦くないって言うけど、少しは味するし! まじ不味い。 あんなの飲むのが身体に悪いだろッ!(そんなことない) 絶対に嫌だ。 琳皐や兄貴に怒られようと絶対に飲まない!! そう思って、逃げようとしたけど、琳皐に腕を掴まれて逃げれなかった。 力強くて、なかなか離してくれない。 「はなせ!」 「薬飲んだらなぁー」 「嫌だって言ってんだろッ」 「大人しくしろッ」 「嫌だッ!はなせ!」 「めんどくせぇーな」 嫌だと言っても、全力で抵抗してもかなうわけもなく、琳皐が無理やり俺の口に薬を突っ込んで飲ませてきた。 「にがい」 「お前が大人しく飲まないからだろ」 「うるせぇ」 「熱もあんのによく動くなぁ、早く寝ろ」 「眠くねぇー!」 本当は眠かったけど琳皐の言いなりになりたくなくて、眠くないって言ったけど、琳皐は慣れてるように「はいはい」って言いながら、再び寝室のベッドに俺を連れていった。 ベッドに寝転んだら、余計に眠くなってきて、割とすぐに寝てしまった。 プルプルプル 「もしもし」 『あ、りっちゃん。あやくん大丈夫?』 「あぁ、飯食って薬飲ませて寝たとこ」 『そっか、良かった!』 「相変わらず薬嫌いだな。大変だったぞ」 『あはは、そうだね。ありがと!』 「うん。もしかしたら熱上がるかもな」 『あ、やっぱり?』 「うん。機嫌悪かったし、まぁいつもだけど」 『そこも可愛いんだよ!』 「ブラコン健在だな」 『昼過ぎには帰れそう!』 「思ったより早いな。」 『うん!弟が熱出してって言ったら早く帰ってあげな?って言われた!!』 「よかったな笑」 『うん!俺が帰ってくるまでよろしくね!』 「おう!まかせろ」 『ありがとー!』 うぅぅぅ、 なんか身体が熱いような寒いような、そんな感覚で目が覚めた。 「菖綺、おはよ」 「にぃ、ちゃ」 「熱上がったね」 「うぅ」 「よしよし」 目が覚めると、寝る前にはいなかった兄貴がいて、嬉しかった。 安心したのと身体が辛いで泣きそうになった.... 身体が熱いのに寒くて、辛い。 「にぃちゃん」 「よしよし、キツいね。お熱高いからね」 「うぅ、」 「兄ちゃんが一緒にいるからね」 ガチャ 「しず、菖綺大丈夫....じゃないな」 「稜生(いつき)ー!熱上がっちゃって、少々幼児退行気味みたい」 「みたいだな。そういえば琳皐は?」 「帰ったよ、当直だから」 「休みじゃなかったのか、」 「うん」 いつの間にか琳皐は帰ってて、稜生が来てた。 琳皐は兄貴が昼過ぎに帰ってきてから、少しの間いたけど、稜生が仕事終わって来るまでに、帰って仕事に行ったらしい。 稜生と入れ違いだったみたい。 俺はキツくてずっと兄貴に抱っこされていた。 今何時かもわかんなかった。 「熱下がらなそう?」 「そうだね、下がらなそうかも」 「座薬入れるか?」 「そうしようかな〜、取ってきてくれる?」 「いいよ。取ってくるわ」 「ありがとう!」

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