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訳ありな弟と医者兄貴 いやだぁ | 癒恵美𖤐の小説 - BL小説・漫画投稿サイトfujossy[フジョッシー]
目次
訳ありな弟と医者兄貴
いやだぁ
作者:
癒恵美𖤐
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いやだぁ
稜生
(
いつき
)
が座薬を取りに行ったけど、俺は稜生がどこか行ったことも気にならないし分からないほどだった。 兄貴はずっと「大丈夫」とか「キツいね」とか言いながら俺の背中をさすったり、リズムよくたたいたりしてくれてた。 「持ってきたよ」 「ありがとー!あやくん、ちょっとごめんね」 「やだぁぁ、はなれたらやだぁ」 「そうだよね、嫌だよね。ちょっとだけガンバろ?ね?」 「いやぁぁぁ」 「大丈夫大丈夫!稜生、抑えててくれる?」 「いいよ、俺が入れるより兄貴の方がいいだろうしな」 兄貴と稜生が何か話してたけど全然俺には理解できなくて、さっきまで兄貴が抱っこしてくれてたのに、急におろされて、嫌だって言ってもおろされて、なにされるのか怖くて涙が出てきた。 「あやくん、泣かないで!すぐ終わらせるからね!よしよし」 「うわぁぁぁん」 「
菖綺
(
あやき
)
、大丈夫だからな」 「やだぁぁ、にぃちゃん、だっこー」 「これ終わったらね」 と言って、なかなか抱っこしてくれなくて、不安で怖かった。 稜生が抑えてきて、さらに怖かった。 けど、稜生が「大丈夫」って言いながらポンポンしてくれて、少し安心した。 でも兄貴がズボンと下着を下ろしてきて、また怖くなった。 何されるのかなんとなくわかって、嫌で抵抗したけど、稜生に抑えられてるし、兄貴は容赦なく準備してた。 「こわい、こわい」 「大丈夫」 「やだぁぁ、いつき」 「大丈夫だ」 「いいなぁ〜、やっぱり俺が抑える役すれば良かったかも」 「いいから、早くしてやれ」 「はいはーい。あや、ちょっと気持ち悪いけど頑張ろうね」 兄貴が俺の後孔になにかと同時に指を入れてきて、気持ち悪くて逃げたかったけど稜生に抑えられていて逃げることも叶わず、なにかと指を少しの間入れたままにされた。 「いやぁぁぁぁ!いたいぃぃぃぃ!」 「大丈夫だよー、もう少しで終わるからね」 少しの間入れられていたのだが、俺にはそれがすごく長く感じた。 「うーん、もういいかな!よし、終わり!頑張ったね!」 「菖綺、頑張ったな」 やっと兄貴の指が抜かれて、下着とズボンを履かせてくれた。 兄貴と稜生が「頑張った」って褒めてくれた。 泣いたからか、余計に辛くなってきて、早く抱っこして欲しかった。 「ごめん、ちょっと片付けてくるからあやくんのこと見てて」 「わかった」 「抱っこしてあげてて」 兄貴はどこか行ってしまった。 かわりに稜生が抱っこしてくれて、まだ泣いてる俺の背中をさすってくれた。 「お待たせ!変わるよ!!あやくん、おいで」 兄貴が戻ってきて、次は兄貴が抱っこしてくれた。 「よしよし!頑張ったね!えらいえらい!!」 「グスッ、クズン」 「あやくんはかわいいね」 兄貴に抱っこされて、心地よくてまたいつの間にか寝てしまった。 「ん?稜生、あやくん寝た?」 「うん、寝てるな」 「そっか、薬効いてきたらいいんだけどね。」 「そうだな。あやくん呼びしても怒らなかったな笑」 「うん笑 前はあやくんって呼んでたけど、途中から怒られるようになっちゃったからね〜」 「アハハ、恥ずかしいんだろ?笑」 「可愛いのに」 「可愛いも禁句だろ」 「あ、そういえば稜生、今日泊まる?」 「あー、そうだな。泊まらせてもらっていいか?」 「いいよー!」 「ありがとう」
零軌
(
しずき
)
の腕の中で寝た菖綺を連れて、寝室に移動した。 「稜生も一緒に寝る?」 「狭くないか?」 「全然?」 「ベッドでかいもんな笑」 「あやくんと寝る時にかあんま使わないけどね」 「零軌の家でかいからベッドがデカくてもあんま驚かないわ笑」 「そんなにでかくないけど?稜生の家もでょ?」 「零軌の家ほどじゃない」 「そうかな?」 「うぅ…」 「あやくんが起きちゃうからもう寝よ」 「そうだな」 「「おやすみ」」 零軌と稜生の間に菖綺、3人で同じベッドで寝た。 座薬が効いて、朝起きた菖綺の驚いた声に起こされる2人だった。 そして今日まで休もうと言われてまた反抗する菖綺だが、当直なので夜まで零軌と一緒に家にいることになる。 熱もなくて元気になった菖綺と元気になって嬉しいけどいつでも容赦ない零軌の戦いが夜まで続いて、結局兄には勝てない弟だった。 「もう兄貴なんて嫌いッ!」 「(そんなにうるうるな目で言われても怖くないし逆に可愛いすぎる♡)」 金曜日だったこともあり、結局学校に行けたのは週明けだった。
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