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マシになった!....?

「菖綺、大丈夫なのか?」 「うん、さっきより全然マシ!」 「そうか、保健室行くか?」 「いや、行かない」 「何も用がない時はサボりに行くのに体調不良の時とか保健室に行くべきの時は行かないよな笑」 「だって、体調不良の行ったら兄貴にバレる」 「行かなかったとしてもバレるだろ笑」 「そうだけどさ....」 「本当に保健室行かなくて大丈夫か?」 「平気!」 「そうか、顔色もマシになったし、まぁいいか。(一応稜生くんには伝えたし)」 「ありがとな、樹季。」 「全然いいよ、また痛くなったら言えよ?」 「へいへい、」 それから、3時間目、4時間目と無事に授業が終わって、昼休みになった。 たまに腹が痛いような感じがあったけど、冷や汗かくレベルでもなく、さっきの腹痛に比べれば全っ然マシだった。 「やっと昼休み」 「ちゃんとご飯食べろよ?」 「わかってるよッ!」 「今日は保健室で食べないのか?」 「今日は樹季と食べる」 「(バレるのが嫌なのか笑ということは、まだ本調子ではないのね)」 樹季は俺がご飯を食べてなくて病院に行って、色々あっていまは兄貴の家に住んでることを知っている。 兄貴と稜生が話したんだろうけど。 だから、昼休みちゃんとご飯を食べてるか見張って欲しいと頼まれているみたい。 兄貴は忙しいながらも俺の弁当を作ってくれて、ちゃんと食べてるか稜生か樹季かどっちかと食べることになった。 さっきトイレで腹のモノを下から出したからなのか、腹は減ってたから、弁当を全部食べれた! 日によっては、食べれないこともあって、残すことは割とある。 兄貴に申し訳なさはあるものの、兄貴がそれについて怒ることはなかった。 一度、なんかすごく申し訳なくなってて、無理に食べようとして、全部食べたものの、食べすぎて気持ち悪くなって、結局すべて戻したことがあった。 その時、「食べてくれるのは嬉しいけど、食べ過ぎは良くない!」って兄貴に言われて、俺が申し訳なくで頑張って食べたのになんか否定された気がして、悲しいのと怒りがわいてきて、泣きながら兄貴に言ったことがあった。 「残すことが多いから、兄貴に申し訳なくて頑張って食べたのにッ!なんでッ!なんで....そんなこと言うんだよッ!!うぅぅ」 言ってて思ったのだが、頑張って全部食べたとしても、結局全部吐いてしまったら元の子もないじゃん....。 「菖綺、全部食べようとしてくれたの嬉しいよ!でもね、それで菖綺がら辛い思いするのは嫌だよ。俺はね、菖綺の為に弁当作ってるけど、俺が菖綺の為になにかしてあげたいからで、弁当作ることは全然苦じゃないし、菖綺には量が多いってわかってるから残しても全然大丈夫!」 「グスングスン」 「それに、帰ってきてから菖綺が今日はどれくらい食べれたかな?って見るのが結構楽しみなんだよね!でも菖綺が残してることに対して申し訳ないって思ってるって知らなくて、いつの間にか苦しめてしまってたね、ごめんね」 「そんなこと、なぃ....!」 「そう?」 「おれ!兄貴の作ってくれた弁当うれしくて、!美味しいのに、せっかく作ってくれたのに、全部食べれないのが、嫌で....!」 「そっか。菖綺がこの量を食べれないってわかってるのにこの量なのはね、少しづつでもいいから量を増やしたくてね。食べれる時は全部食べて欲しいけど、無理はして欲しくない」 「ぅん」 「初めて弁当作ってあげた時も言ったと思うけど、無理して食べなくていいからね、食べれる量だけ食べて、残していいからね!」 「ぅん」 「うーん、あんま納得してないね笑、じゃあ、残った分は樹季か稜生に食べてもらうってのはどう?」 「え?」 「どっちかとは一緒に食べないといけないでしょ?だから、残った分は一緒に食べてる人に食べれもらえばいいんじゃない?そしたら菖綺が食べれる量食べて、残った分は上げれば、残らないでしょ?」 「ぅん、でも....」 「大丈夫だよ!菖綺のためなら2人は協力してくれるし、菖綺が美味しいって言ってくれたんだから、味には自信あるしね!!」 「うん、じゃあそうする」 ということがあった。 なので、残しても樹季か稜生が食べてくれる。 『菖綺より胃袋はデカイから、菖綺の残した分なんて余裕で食べれるから、心配せずに残せ!』って2人とも言ってた。 だから、残しても罪悪感はあまり残らなくなった。 無理に食べて吐く方が申し訳ないと思うから。 それでもたまには全部食べれることもあって、その時は自分でも嬉しかったし、兄貴も稜生も樹季も「すごいじゃん!」って褒めてくれる。 褒め慣れてなくて恥ずかしい気持ちもあるけど、嬉しい気持ちの方が勝ってた。 でも今日は、さっき腹壊してたこともあって樹季からは心配された。 「全部食べたみたいだけど、大丈夫か?」 「うん、多分」 「多分って笑、まぁ大丈夫ならいいけど」

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