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番外編(?)次の日の椛兄弟
「んぅ....」
「おはよう、菖綺 」
「兄貴、はよ」
起きたら兄貴が隣にいた。
あれ?俺いつ寝たっけ?
そういえば、お風呂入ったっけ?
飯も食ってない気がする....まぁ飯はいいや。
てか、今何時だ?!もう朝か?
兄貴がベッドにいるってことはまだ早い時間か?
ていうか、、
「なんで兄貴が隣にいんだよッ!なんで俺兄貴の部屋で寝てんの!?」
「菖綺昨日病院で寝ちゃって、そのまま起きなかったから」
「いや、俺の部屋に寝かせればよくね?」
「夜起きてなんかあったらって心配だったから」
「なんもねぇーよ」
「なんも無くはないでしょ、熱あるし、」
そうか、昨日病院で寝てしまったのか。
結構寝たな
兄貴の部屋の時計をチラってみて、今8時過ぎか....え!?8時過ぎ!?と時計を2度見した。
「8時すぎてんじゃん!なんで起こしてくれねぇーんだよッ」
「え、だって今日あや学校お休みだよ?」
「は?休みじゃねぇーし」
「休みだよ、もう学校に休むって連絡したから」
「は?何勝手に連絡してんだよ!俺は休むなんて一言も言ってないだろ!」
「あやは何も言ってないけど、俺が休ませるって判断した」
「だから、勝手に決めんなって!てか、兄貴はなんでいんの?仕事は?」
「今日は休みだよ」
くそっ、勝手に学校に休む連絡いれやがって。
兄貴のこういうとこマジ嫌い。
せめて俺に一言言えよ。
授業をサボることはあるけど、別に学校が嫌いなわけじゃない。
どちらかと言うと家にいるのが嫌だ....。
兄貴の家が嫌とかじゃなくて、『家』というところが嫌なんだ。
学校には樹季 もいるし、人がいるから。
人が好きなわけじゃないけど。
しかも今日兄貴が休みだし。
まぁでも、一人で家にいるよりはマシか。
体調は別に悪くない。
熱はまだあるみたいだし、耳の痛みもありはする。
だけど、学校を休む程じゃない(菖綺が我慢強いだけ)。
とりあえず、起きて兄貴の部屋を出て、顔を洗って歯磨きして、朝ごはんを食べた。
兄貴も一緒に朝ごはんを食べた。
兄貴は俺が起きるよりも結構早くに起きてたらいけど、俺とご飯を一緒に食べたいからって食べるの待ってたらしい。
俺と食べて何が楽しいのか、よく分からん。
朝ごはんを食べ終わったら、薬を渡された。
薬は大の苦手だ。
「兄貴、お風呂入りたいんだけど」
「別にいいけど、薬飲み終わったらね」
やっぱダメか。
昨日風呂入ってないから入りたいのは事実だけど、薬を飲みたくなくて言ってみたけどやっぱり無理だった。
ずっと薬とにらめっこしてると、朝食に使った食器などを洗い終えた兄貴が俺の方に近づいてきた。
「薬まだ飲んでなかったのー?菖綺苦手だもんね」
「....飲めん」
「飲めるよ。お兄ちゃんが飲ませようか?」
「絶対やだ!」
「でも飲めないんでしょ?」
「自分で飲む」
「そう?でもあんまり時間かけすぎたらお昼になっちゃうから、うーんあと10分ね?」
「....」
兄貴はもちろん薬が苦手なことを知ってる。
ちゃんと待ってもくれる。
待ってくれても飲めはしないけど。
兄貴は無理やり飲ませてくるから嫌なんだよなぁ。
待ってくれるからその時に飲めばいいけど、それが無理なんだよ
そうこうしてるうちに10分経ってしまった。
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