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第25話 “ファン”に抱かれる夜 ※R-18

「……っ、意味わかんねぇよ」 「だって、こんなに可愛い反応、配信じゃ見れないもん」 そう言って、瑞樹は布団の上からぎゅっと抱きしめてくれた。 「……っ、重い」 「我慢して」 「いつまで抱きしめてんだよ」 「涼太くんが落ち着くまで」 「……バカ」 そう呟くと、瑞樹は小さく笑った。 「バカでいいよ。涼太くんのバカになれるなら」 「……っ、そういうセリフ、俳優だからって簡単に言うな!」 「俳優関係ないよ。本心だもん」 また心臓が跳ねる。くそ、こいつ……。 「……もう、知らねぇ」 「知らないって言いながら、涼太くんドキドキしてるでしょ?」 「してねーよ!」 「嘘。布団越しでも伝わってくるよ」 瑞樹がまた笑って、俺はますます布団の中に潜り込んだ。 「……もう、帰れ」 「帰らない。今日は涼太くんと一緒に寝る」 「は!? 誰が許可した!?」 「涼太くんの心が」 「許可してねぇよ!!」 俺が叫んでも、瑞樹は布団の上から離れようとしない。 「……瑞樹」 「ん?」 「お前、明日仕事あるんじゃないのか」 「あるけど、大丈夫。涼太くんといる方が大事」 「……っ、バカ」 「そろそろ布団から出てきて?」 瑞樹の重みがずっしりと乗ったまま、俺は観念してため息をついた。 「……わかったよ」 布団から顔を出すと、目の前に瑞樹の笑顔があった。 「お、出てきた」 「……瑞樹」 「ん?」 「お前、ほんとに……俺なんかでいいの?」 「何言ってんの。涼太くんがいいんだよ」 そう言って、瑞樹は俺の唇をちゅっと吸って、優しく舌でつつく。 それを受け入れると、歯茎や舌の側面を撫でまわされた。 小さいキスを何度も交わしている間に、瑞樹が俺の体を撫でてくる。 それを繰り返して、ついに手が服の中に入ってきた。 「っ……」 恥ずかしさと、これから先を想像してぎゅっと目を閉じる。 「ほら、俺の、触ってみてよ」 手を誘導されて、瑞樹のモノに触れる。 ……おぉ、勃ってる。 俺なんかで勃つのか……いや、こいつ“リョウ”のファンだもんな、なんて思いながら、その固さを確かめるように手で触る。 「涼太くんの手つき、えっちだね」 視線を上げると、瑞樹はどこか軽くて余裕のある表情。 「……ばか」 小さく呟くと、瑞樹は首をちょっと傾げて、含みのある笑み。 俺の下腹部へ瑞樹の手が動く。下着を脱がされて触れられると、ぞくっと背中に快感が走った。 「瑞樹……っ、それ、やば……」 瑞樹の手は、さわさわと俺のモノを撫でてくる。 「……んっ、あっ……」 指先で触れられた部分がじんわりと熱くなる。 「涼太くん、気持ちいい?」 耳元で囁かれると、思わず手で顔を覆う。 「っ……」 ふっと笑ってまたちゅっと耳を舐められた。 「本当、かわいいよなぁ」 色っぽく掠れた声でそう言いながら、俺のモノを扱かれる。 「は、……あ、……っ……」 「……その声、今は俺だけのものだね」 「っ、ひゅーがみたいなこと言うなって……」 「だって俺だし」 瑞樹の笑顔を見て、またキュンってなる。 こいつと今から……するんだ、と思ったら、俺のモノも熱を帯び始めた。

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