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第26話 やめろって言えないほど、気持ちいい。※R-18
「ちょっと待ってね」
そう言いながら、瑞樹がローションらしきものを手に取る。
「……なにそれ、なんで持ってんの?」
「準備は大事でしょ。せっかくなら気持ちよくしたいし」
――え、気持ちよく……?
「ひ、あっ……!」
つぷ、と指が入る感覚に、思わず体がびくっとなる。
「ん、ぅ……っ、」
瑞樹は淡々としてるけど、どこか楽しそうな目で俺を見ている。
「……動かすよ?」
「……あ、あぁ……」
ゆっくり動く指に合わせて、思わず声が漏れてしまう。
「やだ、う、……んんっ……あ、」
「やっぱり……配信とおんなじ。すげー可愛い」
思わず顔を伏せてしまうと、瑞樹が首に手を回して軽く抱きしめる。
「な、なんだよ、笑うなよ!」
「だって楽しいんだもん。照れてる顔、最高だよ」
指が二本に増え、動きに合わせて体が勝手に反応する。
「まっ、て、瑞樹、……あぁっ」
「その顔もかわいいなぁ」
思わず瑞樹の首に腕を回して抱きしめると、瑞樹も軽く抱き返して、ちょっとクスッと笑った。
「……挿れるね」
瑞樹が俺の腰を掴んで、そこに宛てがった。
「っ……」
散々慣らされたところに、瑞樹の先っぽがすっと触れる。
は、入って、くる……!
内壁を優しく擦られると、思わず小さく声が漏れる。
「……ちょ、ちょっと待って、瑞樹!」
「ん? 無理だよ……でもそんな顔も可愛いな」
ゆっくり中に進む感覚に、思わず顔が赤くなる。
「あ、ぁ……っ、ん、…はぁ…」
「……平気?」
「っ、あ……う、ん……」
見下ろす瑞樹の目が、なんだか楽しそうでニコニコしている。
「……なにその笑顔」
「慣れるまで待ってるんだよ」
優しい声と指先の感触に、胸がドキドキする。
なんでこんなにカッコイイんだ、こいつ……。
ため息が出たその瞬間、唇が重なる。
「っ……んっ……?!」
同時にぐっと奥まで入ってきて、思わず肩をぎゅっと掴む。
「――っ……!!」
一度少し抜いたあと、瑞樹はゆっくり勢いをつけて動き出す。
気持ちよくて、でも恥ずかしくて、体が反応するのを止められない。
「……あっ、あっ……や、やばい……」
「はぁ、可愛いなぁ……もう、ずっと見てたい」
行ったり来たりする動きに合わせ、甘い声が漏れる。
「あっ、あぁ……んっ、ぁっ、……」
「……気持ちいい?」
キスを首筋に落とされながら聞かれて、つい「気持ちいい」って言ってしまった。
その瞬間、瑞樹の目がキラッと光り、ズンと重く突き上げられる。
「あっ、あ!」
気持ちよさの波に押され、思わず瑞樹にしがみつく。
「やば、だ、だめっ! と、とまって、あぁぁっ……」
瑞樹はぴたりと止まった。
肩で息をしながら顔を見ると、その目が、でもどこか楽しそうに俺を見ていた。
「……涼太くん、イきそう?」
「っ、や、……わかんない……」
「じゃあ、確かめよっか」
そう言って、瑞樹はまたゆっくりと動き出した。
「あっ、あぁっ……!」
またじわじわと快感が押し寄せてきて、思わず声が大きくなる。
「瑞樹、ま、待って……っ」
「待たない。涼太くんの気持ちいい顔、もっと見たい」
そう言いながら、瑞樹は俺の体を抱き上げるように腰を掴む。
角度が変わって、より深く入ってくる感覚に、思わず背中が反った。
「ひ、あぁっ……! そ、そこ……っ」
「ここ?」
ぐりっと同じ場所を擦られて――
「ああっ!!――ってちょっと待て!!」
俺は慌てて瑞樹の肩を両手で押した。
「な、なに?」
「いや、ちょ、ちょっとタイム! タイム!」
「タイムって……今?」
「今だよ! つーか、お前、俺が初めてだって忘れてんだろ!?」
「忘れてないよ。だから優しくしてるじゃん」
「これで優しいのか!?」
「うん」
即答された。
「嘘だろ!?」
「本当だよ。もっと激しくしたいの我慢してる」
瑞樹の声が掠れてて、でもどこか楽しそうで。
俺を見つめる目が、なんだか優しい。
「み、瑞樹……っ」
「ん?」
「お前、……ずるい……」
「ずるい?」
キスを落とされながら、また腰を動かされる。
「だって、……んっ、あっ……俺ばっか、こんな……っ」
「涼太くんが可愛いから、仕方ない」
耳元で囁かれて、また体が熱くなる。
瑞樹の動きに合わせて、体が勝手に反応してしまう。
「あっ、あぁ……も、もう……っ」
「イっていいよ、涼太くん」
優しい声と、優しい手つき。
でも動きは少しずつ速くなって、俺の限界を試すみたいに。
「や、……だ、……瑞樹……っ!」
「ほら、イって」
ぐっと深く突かれて、同時に俺のモノを扱かれる。
「あっ、あああっ……!!」
頭が真っ白になって、体がびくびくと震える。
気持ちよさの波に飲まれて、思考が飛んだ。
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