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第24話 思いがけない想い。(1)

セシルは数週間前に偶然あの幼馴染ウィリアムズに会いたくなって再度夜無人島に降り立った。 あの堅物の海軍提督ウィリアムズは海賊と出会ったこの無人島にもう来ないだろう、来るとしても一人で部下達引き連れていそうだと、そう思っていた。 そう思うのに、危険を犯してまでセシルはこの無人島に来たかったのだ。 セシルは自分が実家に帰らないことで、残してきた者達がどうしているかを知りたくなり、それとなくウィリアムズに会って話が聞ければと思っていた。 そして今回は互いに丸腰ではないだろう、セシルは警戒して砂浜を歩いた。 すると、うっすらと人影を見た。 左目を凝らして見てみると、あのときと同じ姿のウィリアムズがいた。 「また会ったな、海賊よ」 「ああ。また会いましたね、海軍の人」

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