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第40話 シャドウキャプテンお披露目会。(5)
セシルは自分が海賊になった経緯を順に話していった。
幼馴染みのウィリアムズのこと、エリザベスと自分のことを、決闘に負けたこと。
右目の傷はその時に出来たこと、シルビーのこと、シンディーへの想い。
そしてその幼馴染みが海軍大提督ウィリアムズだということ。
話しているセシルは何故こうなってしまったのか理解出来ないことだらけだと思いながら話していた。
「これから俺の過去だ。これでもレイズナー、お前は俺のことを好きだと言えるか、抱きたいと思えるのか」
「……」
「もし言えなくなったとしても、お前には俺のシャドウ(影武者)をしてもらう。出来ないと言うのなら、今ここで殺すしかない」
全て話し終えてから、セシルは水さしからコップに水を注ぎ、喉を潤した。
「今の話しを聞いて、俺はあんたが余計に好きになりました。そしてセシルが、より可愛い人だとも思いました」
レイズナーは真剣にそう言ったので、セシルは疑問を抱かずにはいられなかった。
「レイズナー、……お前はこの話の何処で俺が可愛いとか思ったんだよ」
「決闘に負けて帰れないあんたが可愛いです。海賊になった経緯とか、こんな体験をしたあんたが俺に抱かれたいって思えるところとか」
レイズナーはセシルはの手に触れて握りしめて言った。
「辛いのに、分かち合えない不器用なあんたが、とても可愛いです」
「俺は自分が辛いなんて思ってやしない」
そのセシルの言葉は嘘じゃないと思ったが、レイズナーは彼は辛いという思いに疎いだけだと理解した。
だからセシルは自分への思いに疎いのだと理解出来た。
「残念ですね。俺の身体が丈夫なら、今あんたを抱いて慰めたいって思いました」
「奇遇だな、俺も今からお前に抱かれる予定だ」
そう言うと、セシルは懐から砂時計を出した。
「またその砂時計ですか」
しかし、セシルはその砂時計を放って、机の角に当たり割れ砂が溢れた。
「もうこれは必要ないし、今お前は動かなくていい」
セシルは服を脱ぎ始め全裸になると、レイズナーの上に乗った。
見てるだけではレイズナーには拷問すぎて、セシルをそのままベッドの中に引きずり込み、そして深い口付を交わした。
「吹っ切れたあんたもとても可愛いです」
「お前はやっぱり悪趣味だな……」
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