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第41話 不敵な微笑。(1)

セシルはウィリアムズに会うために、また夜の無人島にやってきた。 今回はレイズナーに了承を得て来ていた。 レイズナーの想いには答えを出し伝えてあるのに、ウィリアムズの想いに答えていないのはフェアじゃない。 もし二人を手に入れたいことをウィリアムズから了承を得られれば、ここでまた抱かれてもいいと思った。 その前にセシルが出した答えに、ウィリアムズが納得するのかも問題ではあるが……。 「今日は来たか、セシルよ」 後ろから友兼敵の声がして、振り返らずに答えた。 「後ろから声を掛けるとは悪趣味だな、ウィリアムズ。今日も一人か?」 「私がここに来るときは必ず一人なのだが、信用してはくれないのか」 だが、ウィリアムズは丸腰ではなかった。 それはセシルも同じなので、互いに警戒はしているということだ。 「先日お前の部下に、俺の可愛い弟分が手篭めにされて、どう落とし前をつけてもらおうかとは思っていたが、俺はお前をどうこうしようという気はねぇよ?」 「やはり捕まったのはお前ではなかったか」 「俺みたいな有名人にシャドウ(影武者)は当たり前だと思うぜ?」 セシルはゆっくりとウィリアムズに近付き、はっきりした口調で言った。 「ウィリアムズ、俺はお前が好きだ」

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