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【番外】ロイスの治癒で死にかけたセリクが回復した頃の夜のお話。*
ロイスの治癒で死にかけたセリクが回復した頃の夜のお話。
◆◆◆◆
本編3巻中頃の『分かった事、分からない事、分かってしまった事(*)』のラストで約束していた、
蒼とセリクの2度目のR18シーンです。
興味のない方は飛ばしてもらってOKです。
◆◆◆◆
その日はちょっと大きな町で、宿の部屋も大きかった。
おかげでオレのベッドも普段より大きい。
オレは町からの歓待を大人しく受けてやって、やっと戻ってこれた部屋のベッドに大の字で寝転んだ。
「ドレスに皺がつきますので先にお着替えください」
ララの言葉に「うっせーな」と返して服を脱ぎ捨てる。
ララは「こちらお着替えです」とオレの横に寝巻きを置くと、床に落ちたドレスを拾い上げて埃を落としたり皺を伸ばしたりしてハンガーにかける。
最初はオレへの対応に戸惑う様子があったララも、近頃では多少の暴言には全然動じなくなってきたな。
教会を出る前頃、ララが仲間達に囲まれてオレに乱暴をされていないかと心配されていた場面に遭遇したことがある。オレは慌てて柱の影に隠れて、ララがなんて言うのか聞き耳を立ててたが、ララは「そんな方ではありませんよ」といつものすました顔でさらりと答えていた。
そんな事を思い出しながら寝巻きに着替えて、オレはもう一度ベッドに寝転んだ。
そこへセリクが、でかい図体の割にちょこちょこと小動物のような仕草でオレのベッド脇に回り込む。
「ねぇ……アオイ」
「んだよ」
「僕……、身体動くようになったよ」
「おー、よかったな」
オレは雑に答えてから、その言葉の意味に気づく。
「……僕、ちゃんといい子にしてたよ……」
ゴロリとセリクの方へ寝返りを打てば、セリクは既に黄緑色の瞳を潤ませてオレを健気に見つめていた。
「アオイ……」
オレを望むその声に、ぎゅっと心臓が掴まれる。
「おう、たっぷり可愛がってやるよ」
言って、そのふわふわした頭を撫でてやる。
オレがその約束を忘れていない事が分かると、セリクはホッとしたように緩んだ顔を見せた。
「ちょいここで待ってろ」
オレはベッドの真ん中を手で示してから、ララと護衛騎士の詰める隣室へ顔を出す。
「もうこの後なんもねーよな。オレは寝るから、邪魔すんなよ」
オレの言葉にララが寝室にと水差しを差し出す。
オレはそれを「ん」と受け取った。
「おやすみなさいませ」
背に声をかけられて、オレは「ああ、お前らもな」と答えて寝室に戻る。
セリクはベッドの真ん中で丸くなっていた。
「アオイ……」と身体を起こしたセリクに「音消しとけ」と告げる。
「うんっ」
答えたセリクが嬉々として寝室に空間魔法をかけた。
んだよ、ホントに嬉しそうな顔するよなこいつ。
「えと、僕、全部脱いだ方がいい?」
「下だけでいい。ナカ綺麗にしとけよ」
言って、オレも自分の両手を浄化しながらベッドに上がる。
セリクのものはすでにゆるやかに立ち上がっていた。
「ったく、やる気満々だな。いや、やられる気か……?」
オレの揶揄にも気づかずに、セリクは頬を染めて笑った。
「えへへ、ずっと楽しみだったんだぁ」
はぁ?
こんなん、可愛いしかねーんだけど。
なんだよこれ。
オレはバクバクいう心臓にコントロールを奪われないよう、慎重にセリクのそこへ浄化をかける。
セリクはオレが近づくだけで、自分から脚を開いた。
これさ、オレが男だったら入れていいやつだろ?
なんでオレには今ついてねーんだよ……。
待ち望んでいるセリクのそこへと手を伸ばす。
そこはセリクが上手いこと洗浄魔法の水分を調整したようで、オレの指は軽く触れるだけでぬるりとセリクの内へと誘われた。
「ぁ……」
セリクが小さく息を漏らす。
その期待の声に応えてやりたくて、オレはセリクへと体を傾けて奥へと進む。
「ん……、ぁ……っ」
ズブズブと肉を割り入る感触に、オレに無いはずの中心が熱くなる。
「ぅぁ、……あ……っ、……んんっっ」
セリクの声が快感に滲んで甘く潤む。
くそ、良さそうな声出しやがって。
3本、4本と指を増やして、ゆるゆるとセリクの内を撫でて表情を見る。
セリクはオレの視線に気付いたのか、黄緑色の瞳をオレに絡めてねだった。
「ん……もっと……奥……欲し、ぃ……っ、アオイ……っ」
ドッと心臓が鳴る。
ああくそ、オレだって入れてぇのにさ。
手しかねぇんだよな。
「んじゃ全部入れるぞ」
細い手をそれでもなるべく窄めてそこへと沈める。
「あっ……」
びくりとセリクの背が跳ねる。
「んんっ、ああっ、んっ、ああんっ、いい……気持ちいい……ああ……っ」
素直に悦びの声を漏らすセリクに、オレの口端が知らず上がる。
トンと奥に触れると、セリクは喉を反らして声を上げた。
「ぁああああんっっ!」
反らされた喉が白くて、鮮やかに色づいた頬が黄緑色の宝石を彩ってて、なんだかすげえ綺麗だ。
甘い声に誘われるままにグイグイと奥を押し込んでやれば、ビクビクとセリクの腰が跳ねる。
「あんっ、んっ、気持ちいい、っ、あんっ、イイよぉ、奥……っ、アオイ……の、んんっ、……嬉しぃ……よぉ……っ、もっと……もっとして、ねぇ、アオイ……っ、ぅあんっ」
んだよ、たまんねー声出すんじゃねーよ。
くそっ、エロい顔しやがってっ!
いくつもいくつも甘く漏らされる声は、全部オレを求め続けていて、オレはいくらでもそれを与えたくなってしまう。
「あ、やだ、イク……、うあ、アオイ……っ、イク、イっちゃうぅ、ぅああんんっ、やだ、よぉ……っっ」
快感が溜まりすぎたセリクがビクビクと腰を揺らしながらも嫌だと頭を振る。
「なんでだよ、サッサとイケよ」
「や、やぁ、やだ、アオイに、もっと、触ってほし……、まだ、終わるの、やだよぉ……」
なんだ、そんなことかよ。
「たっぷり可愛がってやるっつったろ? まだやめねーから、イけよ」
「ほん、と……? っ、あっ、あっ、ああっ、んんんんんっっっ!!!」
一瞬ホッとしたように緩んだセリクの瞳の奥で、瞳孔がふわりと開く。
同時にセリクの前から白濁が溢れて、後ろ側に腕を強く締め付けられる。
オレの言葉ひとつでイってしまう程に感じておいて、よく我慢しようだなんて思うよ。
「んっ、んっ、んんっ、ん、あっ、やぁ、んんんんっ」
ビクビクと繰り返し跳ねながらオレを締め付け続けるセリクの身体は、まるでオレを離すまいとしているようだ。
締め付け続けるその内側を優しく掻き混ぜてやると、セリクから素直な悦びの声がいくつも溢れる。
「はぁっ、……アオ、イっ、んぅっ、ぁあんっ」
しかし、オレに触ってほしい。ねぇ。
男の身体なんざまさぐる趣味はねーけど、こいつがそんなに望むんなら、ちょっとくらい別の場所も撫でてやってもいいかという気にはなるな。
ま、ロイスや兄貴のために死ぬ思いをしたセリクを、ちょっとくらい労ってやんのも、悪くねーよな?
オレは自分にそう言い訳をしながら、セリクの腹に散った白濁を浄化で消してやると、そのまま服の裾から手を突っ込んで腹を撫でてみる。
「んっ……」
セリクはオレが触れるとびくりと肩を揺らした。
なんだよこいつ腹筋割れてんのかよ。
文官のくせに生意気な……。
そういやこいつなんでか兄ちゃんと同じ筋トレメニューを毎日こなすんだよな。
兄ちゃんから教えてもらったんだろーけどさ、別にお前がやる必要なくねーか?
うっすらと割れたセリクの腹の溝を確かめるように手のひら全体でなぞる。
セリクの肌は滑らかで、オレの手に吸い付くようで心地いい。
「アオ……イ……?」
激しい熱が少しは引いてきたのか、ぎゅっと閉じられていたセリクの瞳が震えるまつ毛の下からそうっとこちらを覗く。
んだよ、そんな不思議そうな顔する必要ねーだろ。
「上も触ってやっから、脱げ」
「う、うんっ」
オレの言葉にセリクはウキウキと服を脱いだ。
こんな素直に嬉しそうな様子を見せられては、もう揶揄う気にもなれない。
「どこ触ってほしいんだ? 胸か?」
セリクは黄緑色の瞳を潤ませて、恥じらいながらも答える。
「ア……アオイが触ってくれる、なら……どこでもいいよ……」
……はぁ?
それは、オレが触るならどこでも感じるって言ってんのかお前……。
――くっそ、可愛すぎんだろ……っ!!
オレの腹にぞくりと熱が溜まる。
んだよっ、こっちは溜まる一方じゃねーかよっ!
「ふぅん。じゃあ試してみるか」
オレは熱を隠して冷たく告げると、セリクの肌を撫であげる。
「っ……、ん……」
オレの愛撫をひとかけらも零すまいと懸命に受け止めるセリクの姿に、どうしようもなく心が揺らされる。
セリクは本当に、オレが撫でれば首筋だろうとわき腹だろうと、その身を震わせて快感を拾う。
「アオイ……」
しかもオレの名前を繰り返し呼ぶしな。
「ん、……ぁ……、アオイ……っ」
触ってもらえて嬉しいって、もっと撫でてくれって願いを滲ませたその声に、愛しさを覚えてしまいそうで、オレは振り払うように強く頭を振った。
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