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青い涙 (1/2)*
リンが俺にそっと口づけながら俺の服のボタンを丁寧に外してゆく。
ああ、リンは今日も優しいな……。
俺の身体を少しも傷つけまいとするリンが、ゆっくりと時間をかけて俺の体を開く。
慎重に俺の内側を撫でるリンの指が少しずつ増える毎に、お腹の奥の方がじわじわと痺れて熱く重くなってくる。
「ゃ……、ぁっ……、んんっ……」
リンがわざと音を立てて俺の首筋や耳元に舌を這わせると、俺の呼吸は甘い喘ぎに変わってしまう。
「ん……、リ、ン……っ」
俺の中にリンのが早く欲しくて、リンに縋るように腕を伸ばす。
けれど、引き寄せたリンはどこか悲しそうに俺を見つめていた。
「私は、ケイトがこれ以上心の痛みに耐える姿を見ていられない……」
……え、……え……?
今から、その話……するの……?
俺もう、リンのおかげで受け入れ準備万端なんだけど……?
上がる息に身体を小さく震わせる俺の前で、リンは続けた。
「ケイトはリーアに選択肢を与えただろう? 生きるか死ぬかを選んだのはリーア自身だ」
「ま、待って待っ、っ……んっ……」
リンは確かに待ってくれた。
でも指は動きを止めただけで、俺の中にたっぷり入ったままだ。
「お……、俺……、いま……、頭、回らないよ……ぅ……っ」
止められてしまった指に、お腹の奥が切なくなって、きゅうっとリンの指に縋り付いているのが分かる。
「っ、リン……、リンの、を……」
「我々の誰もが、当事者であるリーアまでが貴方の選択を良しとしているのに、ケイトだけがいつまでも自身を許せないだなんて、そんなのはあんまりだ……」
ねえ本当に、その話続けるの……?
俺もう、ぅ、腰、勝手に、揺れちゃ……っ。
「リンの話、……っあと、から、聞くから……っ、お願い……っ」
「今でないとダメだ」
まっすぐ言い切られて、その声の切実さに驚く。
「ケイトが理性の中に居ては、私がどんなに貴方は間違ってないと伝えたところで、カケラも届いていないのだから」
氷のような冷たい声に、リンがどれほど自身の無力を感じていたのか思い知らされる。
「リ、ン……」
リンの指が、ゆっくりと俺の中から抜き取られる。
少し冷えた頭に思考力が戻りかけたところで、リンは俺の脚を優しく持ち上げて、熱く猛る自身を挿し入れた。
「ぁ、あ、……っ、んんんっっ」
じりじりと俺の中を割り進む熱くて重いリンの感触に、背筋から首元までがぞわりと粟立つ。
「っ……、あ、なん、で、リン……っ」
待ち望んでいた快感が身体中を熱く染めると、俺の思考は霧散した。
ああ……、リンは……俺を、正気にさせたく……ないのか……。
気づいたところでどうしようもなく、リンに貫かれて揺さぶられれば、俺はただリンに縋ることしかできない。
「んっ、ぅん……っ、ぁ……、ぁあぁっっ」
リンが与えてくれる快感に、ビクビクと身体が跳ねる。
足の先にまで、甘い痺れが行き渡る。
……っ、ダメだ、もう、……っ!
「っ、リ、ン……っ」
「私は……ケイトの助けとなれなかった……っ」
リンが後悔を滲ませて俺の奥を叩く。
「ぅあっ!?」
ビリリと刺さる快感に耐え切れず、俺はぎゅうと身体を丸めて全身でリンにしがみついた。
「ぁああっ、ん……っイっ、ちゃぅ、ぅ……っ」
一度も触れられないままに、俺の前からも白濁が溢れる。
「ぅ……、ぁああっ、く……っ、ごめ、ん、……おれ……っぁ、んっ」
強烈な快感に息が詰まって、言葉にならない。
なんだか、ひとりで勝手にイってしまったみたいで、すごく申し訳なくなる……。
「謝らなくていい。ケイトはいくらでも、私を感じてくれたらいい」
リンは背を丸めて俺に覆い被さると、俺の頬を指で優しく撫でながら俺の額や瞼に唇を落としてくれる。
リンの瞳はまだ悲しそうな色をしていたけれど、小さく口元だけで笑って、俺の心を傷付けないようにしてくれていた。
「リン……、ごめん、ね……」
リンは静かに首を振った。
俺が辛いと、リンも辛くなるって、そんなの……分かりきってたはずなのに……。
「あの日、私がもっと早くあの壁の上まで辿り着いていたなら。あの男達を1人も逃さず捕らえていれば。ケイトがこんな思いを抱えることはなかった」
「それは……そうかも、しれないけど……無理だった、でしょ……?」
「同じ事だ」
……同じ……?
リンは俺を見据えたまま、腰を大きく揺らす。
俺の痙攣する内側をさらに奥へと押し込む動きに「ひぁ」と情けない声が上がる。
心臓に直接刺さるような快感が、俺の考えていた事を全て溶かしてしまう。
「私に無理だったように、ケイト、貴方にも無理だった。それが事実だったと、受け入れてほしい……」
リンが何かを懇願している。
声の響きで、それだけは分かる。
けれど、ゆさゆさと腰を揺らされてしまうと、それが何かを拾うことができない。
「ぅあ、……っん、っ、ぁあっ、……んんっ、……っ」
「より上を目指す貴方は美しい。けれど、自身を足りないと責めるのはやめてくれ。私の愛するケイトを傷つけられるのは、たとえそれが貴方自身でも、許し難い」
不意にぐんっと速度が上がって、次々に与えられる強烈な快感に目の前がチカチカする。
「ぁっ、リン、っリンっきちゃ……っ、また、きちゃ、ぅ、ぅ、ぁ……っ」
俺は必死でリンの名を繰り返しながら、リンの太い首にしがみつく。
「ケイト……」
俺を求める声に、足の裏までもがジンと熱く痺れて、ぎゅうと足先が丸くなる。
途端、俺の中でリンが怒張した。
「ぁあぁっ、おおき、ぃ……っ」
ミチミチと内側を広げられながら強く擦り上げられると、その全てが快感へと変わる。
「あ、ああ、あ、あっ、やっ」
「ケイト、愛している……」
熱っぽいリンの声がして、リンが俺に愛を注ごうとしているのが分かった。
期待に、身体中が熱くなる。
リンの愛が欲しいって、俺の全身がねだってるみたいだ。
「あっ、あっ、ん、ぁあああっ」
「っ、ケイトっっ」
ゴツッと腰骨に響くほど奥を穿たれて、ビリビリとした雷撃のような強烈な衝撃が腰から足の爪先へと走る。
……ぁ。
それがジワリと緩むと、怖いほどの快感が雪崩のように全身を襲った。
「ぁ、ぁあ、ああああああああっ!!!」
……な、なんだ……、これ、こんな……っっ!?
リンの熱が身体中に……広が……っ、ぅあ、熱、い……。
熱すぎて、おなか、が、溶けそ……ぅ、……っ。
「っ、ん――――っっっ」
うぁ、あ、きもち、い、ぃ……っっっっっ!!!
リン、も、ゆらさな、で、ぅぁ、ぁっ――。
あぁあ、だめ、だ、おかしく、な……っ、ぅ、あっぁあああああ!?
「ん……っンンンンンンっっ」
きもち、い……っっ!!
すご、……い、よすぎ、て……。
ンンッ……っ。
いき、が、……でき、な……っ。
…………リ……ン……。
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