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カラサディオが19歳になった日の、夜(1/3)*
〈ダリスガンド視点〉
ベッドの上へカラサディオを放ると、カラサディオは唖然とした顔で俺を見つめた。
どうやらまだ状況を理解していないようだ。
俺はカラサディオの美しい青紫の瞳を見つめたまま、ベッドの上でカラサディオを囲い込む。
「カラサディオ……」
両腕と俺の身体でカラサディオを完全に閉じ込めながら名を呼べば、カラサディオは俺の腕の中で小さく身をすくめた。
今更気付いても、もう遅い。
俺はカラサディオの額に、怯える頬に、震えるまつ毛に唇を押し付ける。
「ダリス……何を……っ」
「お前は何も分かっていない。だからあんなことが言えるんだ」
「違う、誤解だ! 私は――っ」
カラサディオの言葉ごと飲み込むように、俺はカラサディオの口に齧り付いた。
「んうっ、んっ、んんんっ」
カラサディオの細い顎は俺がガッチリ掴んでいるし、もう片方の腕で頭を押さえている。
俺は、逃れようともがくカラサディオの顎を引いて強引に口を開かせると、カラサディオの口内へと舌を潜り込ませた。
びくりとカラサディオの肩が揺れる。
そんな僅かな動きにすら煽られて、俺の下半身に血が集まる。
怯えるように縮こまるカラサディオを慰めるように、俺はカラサディオの内側を舌でゆっくりと撫で回す。
ああ、ずっとこうしたかった。
この形の良い唇を俺の物にできたらと、ずっと、願っていた。
カラサディオが令嬢の手の甲に唇を落とす時も。
お茶の入ったカップに品良く唇を当てている時も。
俺はずっと、こんな事ばかりを考えていたんだ。
そんな事すら、お前はこれまで知りもしなかっただろう?
「……っ、ぅ……」
息は鼻から吸えよ。
俺はお前の口を、まだしばらくは離さないからな。
息を止めたままぷるぷると震えていたカラサディオが、ようやく諦めたのか呼吸を始める。
荒い息が落ち着き始めるまで待ってから、俺はカラサディオが奥へ引っ込めたままの舌を繰り返し繰り返し舐める。
「んっ……、っ、……んぅ……っ」
気遣い屋で人の良いカラサディオが、そういつまでも意地を張れるはずがない。
俺がまっすぐ欲しがれば、カラサディオならきっと応えてくれるという確信があった。
思った通り、カラサディオは次第におずおずと俺の舌に触れてきた。
舌の表面をカラサディオの舌と重ね合わせるようにして擦ると、カラサディオは「んんっ」と小さな声を漏らして、またビクリと肩を揺らした。
可愛らしいその反応に気を良くして、俺はたっぷりとカラサディオの口内を愛撫する。
「ぅ、ふぅ…………っ、ん……っ」
青紫色の美しい瞳を滲ませて、口端から雫をこぼすカラサディオの姿は、あまりに扇状的だった。
すっかり身体から力が抜け切った様子のカラサディオは、俺が角度を変えてさらに深く口付けても俺から逃げ出そうとはしなかった。
「んぅ、ん、……っん、んんっ」
少しずつ大胆にカラサディオの口内を味わえば、鼻にかかったようなカラサディオの声がいくつも溢れ出す。
遮音で囲まれた空間に水音が響く度、カラサディオの頬が赤く染まる。
ああ、お前の初めての相手は俺だ。
それはこの先一生変わる事がない事実だ。
いつまでも婚約者すら選びきれないカラサディオは、いまだに口付けのひとつも交わした事がなかった。
そっと顔を離すと、美しい男は頬を真っ赤に染めたまま俺をうっとりと見つめている。
……なんて可愛い顔をしているんだ。
「カラサディオ、俺とのキスはそんなに気持ち良かったか……?」
尋ねると、途端にハッとカラサディオが顔色を変えた。
赤くなった顔を見る間に青ざめさせるなんて、器用な事をするな。
「ダリ、ス……」
美しい唇が、震える声で俺の名を呼ぶ。
「なんだ」
「ど……どうして、こんな事を……?」
悠長に、まだそんな事を尋ねる気か。
俺はカラサディオの言葉に鼻で笑って答える。
「お前に分からせる必要があるからだ。俺がどれほど、お前を求めているのか」
「っ!?」
小さく息を呑んだその唇にもう一度口付けて、俺はカラサディオの口の中を優しく侵しながらカラサディオの寝衣のボタンを外してゆく。
「や、やめっ――っ、んぅぅっ、んむぅぅっ」
文句を言おうとする口を無理矢理押さえつけて、素早くカラサディオの寝衣の前を開いて下着の紐を解くと、まだ誰にも愛でられた事のない白い肌が姿を現した。
「お前が俺に力で勝てるはずがないだろう」
分かりきった事を告げて、あらわになった首筋へと舌を這わせる。
俺の与えた刺激に、カラサディオがぴくりと肩を揺らすのがなんとも心地良い。
はだけた服の合間から手を差し入れて素肌を撫で回せば、俺より随分と薄いカラサディオの胸からバクバクと大きく跳ねる拍動が伝わってきた。
「……ダリス……、こんなことをして、いいと、思っているのか……?」
そう言うカラサディオの声は途切れ途切れだ。
「お前こそ、俺にあんなことを言っていいと思っていたのか……?」
俺の声は自分が思うよりもずっと、冷たく響いた。
「ち……、違うんだダリス、それは誤解で……」
誤解だろうとなんだろうと、もうそんな事は知った事か。
お前が俺をどう思っていようと、俺はもう今夜お前の全てを俺の物にすると決めた。
俺はカラサディオが俺を説得しようとする隙に、サッと自身の服を全部脱ぎ捨てると、カラサディオの下衣の紐を解き下着ごと全て取り払う。
途端、カラサディオから「ひゃぁ」と情けない悲鳴が上がった。
両手で慌てて股間を隠そうとするその様子に、俺は片眉を上げた。
「今更隠したところで何の意味がある」
俺が今まで何度お前のそれを扱いてやったと思っているんだ。
けれど、カラサディオは顔を赤くしながら「ぅぅ……」と小さく呻いている。
羞恥に歪んだその表情に、俺は思わず喉を鳴らしてしまう。
1人では着替えも風呂も出来ない王族であるくせに、俺に裸を見られてそんなに恥ずかしがる必要などないだろうに。
それとも、相手が俺『だから』恥ずかしいというのか?
それは、俺が特別であると思っていいんだろうな……?
俺は口元に暗く浮かぶ笑みをそのままに、カラサディオの手ごとカラサディオのモノを握り込む。
それはやはり俺のモノと同じく既に力強くそそり立っていた。
ああ、カラサディオはこれが隠したかったのか。
俺に口付けられただけで、擦られるまでもなく立ち上がってしまっている事実を。
俺に触れられて感じている自分を、カラサディオは俺に気づかれたくなかったのか……。
喜びからクスッと漏れた俺の笑いにすら、カラサディオは恥じるように身を縮めた。
「こんなにしておいて、やめろだなんて言われたところで、とても信じられんな」
俺は、既に先走りを零している可愛いカラサディオのモノを、カラサディオの手を俺の手で上から包むようにしてぐちぐちと扱く。
僅かな水音が聞こえる度に、カラサディオが羞恥に顔を歪ませ小さく息を詰めるのがどうにもたまらない。
「ぁ……、ダ……ダリス……」
カラサディオが、赤い頬で不意に俺を見上げる。
何かをねだるような、そんな眼差しに俺の心臓が跳ねる。
「なんだ?」
「ダリス……は、一緒に、しない、のか……?」
追い詰められてきたのか、上がる息に途切れる言葉が、辿々しく俺を求めている。
ああ、お前は俺と一緒にするのが好きなのか。
可愛い事を言う……。
俺はカラサディオの両膝裏を掴んで、大きく左右に開かせる。
慌てて精一杯抵抗するカラサディオを難なく制して、俺はカラサディオの腰を軽く持ち上げて見せた。
「俺は、お前のココに入れさせてもらう」
カラサディオの後ろの穴をそっと撫でてやると、カラサディオの喉の奥が「ひっ」と引き攣れるような音を出した。
そんな怯えた様ですら、俺の目にはどうしようもなく可愛く映った。
俺はこのために覚えた定型魔法でカラサディオの内側を洗浄する。
学院で先輩から教えてもらった手間のかかる魔法だが、カラサディオに使う日のためにと何百回も練習したので、そう時間もかからず発動できた。
「ぅあ、ぁ、なん、っ、だ、これ、は……っ」
カラサディオの声には恐怖が滲んでいた。
「内側を洗われるのは初めてか?」
「こ、こんなの、初めてに決まってるだろうっ!」
羞恥と恐怖が混ざってか、カラサディオが俺へと怒りをぶつける。
俺はカラサディオを宥めるように大きく屈んで唇を重ねると、力を失いかけたカラサディオのモノを今度は俺が直接握ってもう一度立ち上がらせる。
カラサディオの滑らかな肌を片手で愛撫しながら、スピードを上げて扱き上げれば、カラサディオはみるみるうちに追い詰められていった。
「ぁ、まっ……、ダリ、ス、早……っ、ぅぁ」
俺の手の中でカラサディオのモノがさらに大きく育ち、熱く脈打つ。
「いいから、イけ」
低く囁けば、カラサディオはぎゅっと眉間に皺を寄せて、俺の手の内へと吐精した。
「っ、ん……」
小さく漏らされた声がたまらなく可愛い。
俺はカラサディオの白濁をたっぷり纏った指を、カラサディオの後ろへと静かに潜り込ませた。
「ぇ、あ、っ……」
動揺に見開かれたカラサディオの青紫の瞳は、相変わらず美しい。
「っっ、っ、……っ」
びくびくと身を竦めたカラサディオが、痛みに耐えるように全身を強張らせる。
「力を抜け」
「そん、なのっ、無理だっ!」
「お前は本当に不器用だな」
俺は苦笑を浮かべながらカラサディオの髪を撫でると、力なくうなだれているカラサディオのモノを擦る。
「ゃ、まだ、イッたばっか、り……っ、っっっ」
前への鋭い刺激に気を取られ始めたカラサディオがまた呼吸を乱す。
その隙に、後ろへ挿し入れた指を少しずつ奥へと進めた。
「やめ……っ、ダ、ダリスっ、嫌だ、待っ、ぅ、……っう……っ」
ぬるりと進む指は、白濁の滑りもあってか大した抵抗もなく入り込む。
おそらくカラサディオにあまり筋肉がないこともあるのだろう。
弱々しいカラサディオの足掻きなど、俺にとって無抵抗も同然だった。
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