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【番外サブSS】俺の可愛い子
教会に戻った翌日の夜番は、ソーンのいる8班だった。
「あぁ、ケイト様ぁ、昨日は助かりましたぁ」
ソーンに言われて、なんだろうと思う。
治癒についてのお礼かな?
それなら昨日既にもらった気がするけど。
でも俺はあの後すぐシオン達に呼ばれて、事情を聞いたりしてたから、何か言い足りなかったのかもしれないな。
「俺の方こそリーアを守ってくれてありがとう。リーアに罪悪感を抱かせないようにしてくれたのも、すごく有難かったよ」
あの時はリーアの手前そこまでは言えなかったので、俺もこの機に感謝を伝える。
「ああ、侍女さんの事はどうでもよかったんですけどぉ、俺の太ももを他人に触らせたって知ったらぁ、俺の可愛い子が大暴れしそうだったんで……助かりましたぁ」
可愛い子って……大暴れするもんなんだ……?
そっかぁ、ソーンにはヤキモチやきの彼女がいるんだね。
知らなかったよ。
「あれのどこが可愛いんだよ」
「アホなだけだろ」
「そこが可愛いんだよぉ」
「お前は趣味が悪すぎる……」
「剣の腕はいいのに、ホント残念な奴だよな……」
「皆こそ見る目がないなぁ。……でも、あの子の可愛いとこは俺だけが知ってればいいから、教えてあげないけどねぇ?」
「興味ねーから」
「安心しろ」
しかも騎士の皆が知ってる子なんだ?
教会の侍女さんとかかなぁ?
アホな侍女……アンナ?
ハッ、ごめんアンナっっ、アンナはアホじゃないよっ、ちょっとうっかりさんだけど、頑張り屋ですごくいい子だよっ。
「ほら、ケイト様も困ってらっしゃるじゃねーか」
「ケイト様、こいつの言う事は半分寝言だと思って聞き流してください」
「ええー? せっかくあわあわしてるケイト様すっごく可愛いなぁって思ってたのにぃ……」
その時、俺の後ろから鋭い気配が飛んだ。
途端、ソーンがピッと背筋を伸ばす。
「話が終わったのなら、任務に戻るべきではないか?」
リンがいつもよりも低い声で言う。
8班の皆が全員定位置にビシッと姿勢よく並ぶ姿に、俺は小さく苦笑した。
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