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【サブ】俺とクロイスの、新しい関係(2/4)*

 〈引き続きヒアッカ視点〉  つぷ、とクロイスの指が難なく入り込む。  中は洗浄後の水分で湿ってて、さらにはクロイスの指も香油でぬるぬるになっているからか。  ほとんど違和感なく入り込んできたクロイスの指が、俺の中を探っている。  ああ、早く……。  早く良くしてほしい。  本当はもっと早く抱いてほしかったんだ。  巡礼の間、自分からは言い出せなくて、……ずっと我慢してた。  だって、抱かせてくれってのならまだしも、抱いてくれなんて……。  言われたって、クロイスも困るかと思ってさ……。 「そんなことないよ! 言ってくれたら、僕……いつでも抱くんだったのに……っ」  そう……なのか……? 「そうだよ!」  へへ、なんだ……。  そっか。  ……そーだったのか……。  そんなら、もっと早く頼めば良かったな。 「頼まなくていいんだよ、ヒアッカだけが抱かれたいわけじゃなくて、僕だってヒアッカを抱きたいんだから」  だから……? 「誘ってくれたらいいんだよ。しよ? って」  なんかそれって……。 「うん?」  ……セフレみたいだな。 「なんでそっちなの!?」  な、なんか……えっと、怒ってないか?  クロイス……? 「もう……」  クロイスは口を尖らせて、一言文句を言ってから、俺に尋ねた。 「キスしていい?」 「ん? もちろんいいぞ?」 「ちなみに、僕のファーストキスは、こないだヒアッカに不意打ちで奪われたやつだよ」  へぇ…………………………ぇ?  え、ちょ、マジで……?  俺……クロイスにキスとかしたっけ……?? 「まさか、覚えてないの? ヒアッカからしたのに?」  まっ、ちょっ、まっ……ぇーと、その……。  ……っ、ダメだ、全然覚えてねぇ……!!  マジか、クロイスと、キス……??  したか……???  いやでも最中なら、なんとなくでキスくらいしたかもしんねーな……。  あー……。 「悪ぃ。クロイス……。マジでごめん……」  クロイスのファーストキスかぁ……。  俺……ちゃんと覚えときたかったな……。 「そこで凹むの? もー……しょうがないなぁ……。じゃあ、仕切り直ししよ?」 「いいのか!?」 「うん」  クロイスの言葉にホッとする。  よかった……。  俺も今度はちゃんと、クロイスとのキスを覚えておこう。 「それに、僕からじゃ上手くできるかわかんないし、ヒアッカからしてくれる?」  甘えるような言葉に、クリッと小首を傾げる仕草。  クロイスの可愛い姿にドキンと心臓が跳ねる。 「おう、それはいーけどさ、別にキスくらい何回やってもいいんだし、失敗したって俺気にしねーよ?」 「……ヒアッカさぁ……?」  ん?  なんか、急にクロイスの様子が……? 「誰とも交際したことないって言ってたよね……?」 「お、おう……」 「なのになんで、そんなに手慣れてるの……?」  うっ……。  そこか……。  実際、抱く方ならそこそこ経験あっからなぁ……。  付き合わなくていいから、今夜だけ抱いてって可愛い女の子に言われたら、別に断る必要もねーかなって……思わねぇ? 「思わない。そういうのは不誠実だと思うから」  うぐ……。 「ヒアッカの考えでいいなら、僕が他の人に同じように誘われた時、僕は誘いに乗ればいいってことだね?」 「……っ、それは……ちょっと、なんか……」 「なんか?」 「……嫌だなって……思う……」 「そうだね。僕も嫌だよ。ヒアッカが僕以外の人に抱かれるのも、抱くのも」  そう言われて、すごくホッとしてしまう。  よかった。  クロイスも俺と同じ気持ちでいてくれてんだ……。  クロイスがそっと顔を近づけてくる。  あ、そっか。キスだ。  けど覆い被さってきてんのはクロイスで、俺は下なんだよな。  どーすりゃいーんだ?  俺は腹筋に力を込めてグッと上体を起こす。  動きを止めてたクロイスの指が、俺の中で位置を変える。 「んっ……」  クロイスの指がイイとこを掠めて、思わず甘い声が漏れた。  俺はクロイスに両手を伸ばすと、綺麗な金色の頭を引き寄せる。  ちゅ、と優しく唇を重ねる。  そのままじっとして、クロイスとのキスをしっかり感じて、それからそっと離す。  離した途端、すげー寂しくなって、すぐにまた唇を重ねた。  クロイスの唇、小さくて柔らけーな。  そっか。男でも唇は柔らかいもんなのか。  ふわふわしたその感触がたまらなくて、繰り返しそれを味わう。  はむ、とクロイスの下唇を俺の唇で柔らかく喰むと、クロイスがピクッと小さく肩を揺らした。  あー、可愛いなぁ……。  そろそろ舌入れても許されるか……? 「んんっ!?」  あ、舌入れるキスとか知らねーのか。  大丈夫大丈夫。  ちょい涎垂れっけど、舌同士擦り合わせたりすっと気持ちいーんだぜ。  俺が舌いれてやっから、俺の舌に舌で触れてみ?  まず口もうちょい開いてな。  俺の心の声に応えて、クロイスがおずおずと口を開く。  俺はクロイスの後頭部をグッと引き寄せて、深く唇を重ね合わせた。 「んっ」  慌てたようなクロイスの声が可愛い。  クロイスの口内にそっと舌を潜り込ませると、クロイスの舌が俺の舌にそっと触れてきた。  かわいーなぁ。  なでなで、とクロイスの舌をあやしてやりながら、クロイスの緊張が解けるのを待つ。  ん、よし、そろそろ落ち着いてきたか?  舌同士をギュッと絡ませて、ずり、とクロイスの舌を舐め取るように動かす。 「っ、……んっ、……んんっ」  息が上がる様子がたまんねぇな。  俺はさらに深くへと舌を潜り込ませて、舌の裏側や上顎をたっぷり愛撫する。 「ん、ふぁ……っ」  クロイスから何やら甘い声が漏れた。  なにそれ、すげー可愛いんだけど、どんな顔してんだ……?  そっと唇を離してみると、初めてのディープなキスにとろんと蕩けた表情のクロイスが、頬を朱色に染めて、春空のような青い瞳をうるうるにさせていた。  うーわ……すーげぇ可愛い……。 「は、ぁ……、ヒアッカ……キスって、すごいんだね……」  ちょっ、なんかすげぇ可愛いこと言ったな……!?!? 「僕……溶けちゃうかと、思った……」  おいおいおいおい……、そんなん、もっとどろっどろに溶かしたくなるに決まってんだろ!?  クロイスは溶けかけた顔でクスクス笑って言う。 「今度は、僕の番だよ」  途端、俺の中でクロイスの指が動き出した。 「ぁ、あ、ぅあっ」  起こしていた身体に力が入らなくなって、ベッドに沈む。 「んっ、んーーっ、ぅあ、ふ、ぅ、ああっ」  クロイスの指は俺の中を優しく撫でながらも、性急な動きでみるみる俺の中を広げて本数を増やしてゆく。 「もう3本入ったね。入り口も柔らかくなったかな?」  確かめるようにクロイスが俺の中で指を開いた。  ぐぐっと押し広げられる感覚に、喉を逸らして喘ぐ。 「ぅあああっ」 「ふふ、ヒアッカ、可愛いね……」  囁くようなクロイスの声には、愛しさのような物が滲んでいた。  ああ、俺のこと、好きだって思ってくれてんだ……。  うれしーな……。  俺も、クロイスが好きだ……。  すげぇ好きだよ……。  う、なんか心臓がいてぇ。  最近こんなん多いんだよな……。  俺、あんま長生きできねーのかな……? 「そんなわけないでしょ?」  ふぇ?  ずるりと指を抜かれて排泄感に身体が震える。 「んぅ……」  クロイスの熱が内側から無くなると、途端に寂しい気持ちでいっぱいになってしまう。  ぁ……、やだよ、クロイス、抜くなよ……。 「今度はこっちを入れてあげるからね」  ニコッと笑ってクロイスはそそり立つ自身を見せてくれた。  そっか、よかった……。  ああ、早く入れてくれよ……。  クロイスが香油をクロイスのに纏わせている。  それが待ち切れなくて、腹の奥が切なくて、俺はたまらず腰をくねらせながらクロイスを呼ぶ。 「なぁ、クロイス……、早く……」 「わかってるってば、ちょっと待ってよ」  焦ったクロイスが、香油の蓋を閉め損ねて、諦めたようにそのまま棚の上に置いた。  それがなんだか、すげー嬉しい。  いつものクロイスなら絶対、蓋を閉め直すとこなのにさ。  いつものクロイスを捨ててでも、俺の為にって動いてくれたんだなって、思う。  ぐち、と音がして、クロイスのモノが俺の内側に入り込む。 「ぁ……」  待ち望んだソレに、俺の身体が期待に震える。  クロイスのモノも熱いけど、クロイスの手にグッと掴まれて開かされてる太腿からも、クロイスの熱が伝わってきて、なんかドキドキする。 「ん……、ぅ……、ぁあ……」  ズブズブとクロイスのが入り込んでくる感触に肌が粟立つ。  ああ、すげーきもちいい……。  もっと……、もっと、奥まできて。  早く、動いて、クロイス……っ。 「もーっ、煽んないでよっ!」 「ぅあっ」  グッと押し込まれる感触と共に、ぐちゅ、と小さな音がして、クロイスの素肌が俺のケツに押し付けられる。  ああ……奥まできてる……。  クロイスのが、全部、俺んナカに入ってる……。  じんと満たされるような気持ちと、更なる刺激を渇望するような感情が混ざり合う。 「ねぇヒアッカ、僕に入れられるの、嬉しい?」 「ん。嬉しい……」  クロイスに、もっと……かき混ぜてほしい……。  奥が、ずくずくと熱を持って重く疼いてくる。  なぁ、早く……。 「僕以外の人でも、嬉しいと思う?」  ……クロイス、以外の奴……?  特定の誰かを想像したわけでもないのに、顔の見えない誰かに犯されるのは、酷く気持ちの悪いものに思えて背筋が冷たくなる。 「……俺は、クロイスがいいな……。クロイスだけが、いい……」  他の奴に触られるのは、なんか……嫌だ……。 「ヒアッカ、その気持ちはね。友達に対する好きじゃなくて、恋人に対する好きなんだよ」 「え……?」

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