21 / 31

20

「ん……。はぁ……」 いくら愛撫を緩やかにしてもらっても、やっぱり俺の反応は早くてすぐに声が漏れ始めてしまう。 シュウ殿が確認するように穴の周囲に指を這わせなぞった。 緊張しないようにだろうか、キスをしながら香油を用意し俺の後ろに塗り込んでくれる。 「ん…はふぅ……」 香油でぬめる指の感触にビクつき、だんだんと期待が高まっていく。 くりゅっと指先を少し差し込まれ、徐々に深くなり、そして指を増やされる。 きつく、少しだけ痛い。けれど待ち望んでいた感触に胸がいっぱいになった。 「ん…ん…ぁ」 きっと俺、すごく物欲しそうな顔をしているはずだ。 時間をかけて丁寧にほぐされたソコから香油交じりのちゅぷちゅぷというイヤらしい音がしている。 軽く指を抜き差しされただけで浅ましく腰が跳ねた。 迷ったけれど、思い切って自分からシュウ殿のモノに手を伸ばす。 催促しているみたいで恥ずかしい。 でもそれ以上に、俺の手の中でシュウ殿の硬度が増していくのが嬉しい。 シュウ殿の興奮の証が愛しくて、味わうように手でふれていると、よく出来ましたとでも言うように頬にキスをされ、ソコに絡めていた指を離された。 あ…くる……。 入り口にシュウ殿のモノをねじつけられると、それだけで身体が期待に震える。 グッと押し込まれ、広げられる痛みそして圧力がきた。 苦しい…けど、ずっと待ってた感覚……。 嬉しい。 胸がぎゅっとなる。 「ぁ…ぅ……!」 「大丈夫ですか?」 「は…い……。おれ…しあわせれす」 シュウ殿がまたぎゅっと抱きしめてくれる。 「私もです。イチハ殿。あなたが愛おしくてしかたない」 その言葉が嬉しくて、胸がキュンとなった。 けど、一緒にお尻もキュンと絞まったのが恥ずかしい。 「…ふぅ…ん。んん………」 シュウ殿の俺の身体を気づかうようなゆっくりとした腰の動きをもどかしく感じてしまう。 苦しさも痛みもどうでも良い。 シュウ殿に俺に夢中になって欲しい。 そう思うのに、逆に身体を撫でる手に追い込まれ夢中になってしまった。 「あ…はぅうう…ああ……!」 気がつくとビクビクと身体を震わせながら、自らシュウ殿のモノを深くくわえ込むように腰をうねらせていた。 「くぁん…また…またヘンです……!」 悶える俺の耳元にシュウ殿が口を寄せる。 「変じゃありませんよ…とても素敵です。イチハ殿……あなたの中は凄く気持ちがいい」 少しかすれた甘い声でささやかれて、飛びかけていた頭が完全にイッてしまった。 「しゅうどの…あはぁっ…もっと…よくなってっ…おれで…おれっ!…ああ!むちゃくちゃになってっ!」 もっともっととねだるように勝手に腰が揺れる。 その腰をぐっと掴んで小刻みに突き上げられた。 「んぁ…は…はぁっ…んはぁっ……」 自分の息づかいがやたらと耳に響く。 シュウ殿に仰向けにされ、ぐっと足を大きく割り開かれると、自分の高ぶりが丸見えになった。 信じられないくらいに雫を垂らして、シュウ殿の突き上げに合わせて淫らに揺れている。 「あぁ…イヤ…コレはずかしい……」 「何がです?」 「ぁ…おれ…イヤらしい…こんな……!」 「そう言わずに…あなたのイヤらしいところをもっと見せてください」 シュウ殿の言葉に反応して自分のモノがビクビクと揺れた。 「やだ……ぁあ!やだ!」 「無茶苦茶になりたいんでしょう?」 「あ…ちが…おれじゃなくて……」 否定の言葉も言い終えることが出来ず、胸を軽く噛まれる。 「………っ!」 突き抜ける快感に声も出ない。 胸を突き出しながらビクンピクンと跳ねる俺に、舌と指でさらに刺激がくわえられていく。 「しゅ‥どのっ!ちくび…だめっっ」 「ここはダメですか?でも、とても良さそうにみえますよ?」 乳首への責めに合わせてグイグイと中をこすられ、快感はあっという間に限界を突破してしまった。 「ふぁっっ!もう!ちくび…だめぇっっイクっ…イっちゃいますっっ!」 俺はもだえながら自分の腹の上にだらしなく精を散らした。 「はぁ…はぁ…」 荒い息をする俺を慈しむようにシュウ殿が髪にキスをする。 目が合うと恥ずかしくて、ついそらしてしまった。 シュウ殿はそんな俺のほほにもキスを一つ落とし、息が落ちついてきたのを確かめ、またゆっくりと動き始めた。 一度イってしまうと快感が飛び火したのか、中の敏感なシコリのみならず深い内壁まで感じ始めてしまった。 「ふぅん…はぁ…はぁ……」 じんわりとくる快感にあわせ勝手に腰がうねる。 そして少しづつシュウ殿の動きが激しくなってきた。 身体が密着するだけでビクビクと快感が走る……。 でも、そのせいで……。 「あ…はぁうう…しゅうどの…だめ…もうおれ…すぐだめになるから…はなれて…すこし…っあぁっ!だめっだめっ!ほんとにすぐに!」 さらにシュウ殿の激しい動きで、密着した身体に挟まれた自分のモノもこすられてしまう。 目の前が真っ白になるくらい気持ちいい。 けど……良すぎてツライ。 ブルブルと震え耐える俺の腰を浮かし、密着しすぎないよう調整してくれた。 自分のモノがこすられるのは回避されたけど、シュウ殿のたくましいモノの挿入角度が変わリ、今度は中の敏感な部分が熱くゴリゴリと刺激される。 「ああぅ…ぁあ……ひぁん!あ…そこもっ!だめ!イイからっ!もうヤらっ!ナカがアツイっ!セイエキもれちゃう!」 善がり乱れる俺をシュウ殿が目を細めて見ている。 「イチハ殿は本当に敏感だ。どうやってもダメと言われたら私はどうしていいかわからない」 笑いを含んだ声で言われるが、俺もどうしていいかわからない。 「ぁあっ…だって…だって…しゅうどのがきもちよくするからぁっ!」 「私のせいですか?イチハ殿の身体が…こんなふうに……いやらしいせいではないですか?」 浅く素早く突き上げられ、さらに巧みに刺激を加えられる。 「っっく…うはぁん!ごめんなさい。あぁ…おれっ…やらしくてっ…ごめんなさ…いいっ」 耐えきれず中でビクビクとイってしまった。 このままだとシュウ殿が気持ちよくなる暇もなく、俺だけイキっぱなしになってしまうかもしれない……。 なんでこんなにすぐイっちゃうんだろう。 「しゅうろの…つぎはおれのこと…ヨくしないで…しゅ…ろののすきにして?」 「いや…だいぶグッタリとされてるようですが………」 「いーの。おれを、しゅうろのが…きもちよくなるための…おもちゃみたいに…して……?」 俺の顔のすぐ横に、シュウ殿がぼすりと突っ伏した。 あれ?全く平気そうにみえたけど意外にシュウ殿も疲れてたんだろうか? しかし、すぐに起き上がる。 「あなたは…まったく……。後悔しても知りませんよ?」 ふっと息を整えると俺の足を掴み、太ももにちゅっとキスをした。 腰が浮くほど片足を担ぎ上げられ、角度を変えては奥までズブズブと深い挿入を繰り返される。 このアングルもかなり恥ずかしい。 シュウ殿のモノが、限界まで広がりピンクに色づいた俺の穴を出入りするのがしっかり見えてしまう。 恥ずかしい……なんて言いながら、口を半開きではっはっと浅い息をしながらそれを食い入るように見てしまっていた。 視覚だけで俺のモノは性懲りも無く立ち上がっていく。 いや、視覚だけじゃない。 「んっ…んっ……」 ヨくしないでなんて言った手前、頑張ってこらえているが……。 「んぁっ!」 また角度を変えて突かれる。 そしてだんだんと動きが激しくなる。 シュウ殿の息が荒い。 それが嬉しい。 けど……。 大きく、小さく動いて敏感になった粘膜をこねられ、硬いモノをすり付けられる。 「んーっ!…んっ!…ああっ!」 中が熱い。 予測できない動きに翻弄される。 「はぁっはぁっ」 シュウ殿の息に熱く濡れた肌がくすぐられゾクゾクした。 激しい動きととめどない快感。 過ぎた快感から逃れようと、俺の腰が暴れる。 「ぁあっ!ぁあああ!うぅん!ふぁあ!」 その腰をぐっと押さえ込まれて中をすりたてられると、もう喘ぎ声が我慢できなくなってしまった。 「はぁっっっ!ああっ!らめっ!しゅうろの…きもちよくしたら…っ!っくぁっ」 「私の…好きにしてっ…いいのではなかったですか?」 「ぁあっ!…そーれす!おれっすぐ…きもちよくなっちゃうう…ごめんなさい!ああっ!ごめんなさい!」 俺がこんな必死になってるのに、シュウ殿ちょっと笑ってる……。 「後悔しない……約束ですよ?もう少しだけつきあって貰います」 一度抜かれ、力の入らない身体をうつぶせにされて、腰を持ち上げバックでまた突き入れられた。 再度の挿入に我慢しきれず快感が弾け、また激しくイってしまう。 でも、シュウ殿はそれに気付かず、俺の中をしっかりと味わっている。 うれしいけど……そうして欲しかったんだけど……。 もう、俺……壊れるっ。 なんだか自分の喘ぎ声もちょっと遠い。 いや、喘ぎと言うより『ふぅん!ふぅん!』と子犬みたいに鳴いている。 これじゃ、餌をねだってるみたいだ。 シュウ殿がくれる餌を欲しがって、いっぱいちょうだいって甘えてる……。 ああ、シュウ殿の動きが少し変わった。きっと…もうすぐ……。 「イチハ殿、そろそろ……」 「ふぅぁん!しゅうろの…ぁあっ!きてっ!」 何度かグッと強く押し込まれ、中が膨張するような感覚があった。 瞬間、ドクンと弾け、俺の中に強い快感が走る。 さらに数度注ぎ込まれる感触が続き、満足感で顔がだらしなくゆるんだ。 「…っ。はぁっ……」 シュウ殿の快感を示す荒い息が背中にかかる。 そして、のしかかるようにぎゅっと抱きしめられた。 終わった…のに、身体がビクンビクンと反応して、甘い疼きが収まらない。 「……まだ…誘っているのですか?」 冗談まじりのシュウ殿の言葉に、ついつい頷きそうになってしまう。 キスをねだることで、それをどうにか誤摩化した。 けど、疲れ果てているのに、キスにあわせ自然と腰がうねってしまっている。 「そんな風にされると…本当にまた始めたくなってします」 クシャリと髪を撫でられた。 入ったままだったモノをシュウ殿がずるりと抜こうとする。 「ふぅううん!あっ…まって…ゆっくり…おねがいし…みゃぁあううう!」 性液で滑りの良くなった中をまだ硬さのあるモノが、ズルっ……と抜ける感触にイってしまいそうなほど大きく反応してしまう。 『ゆっくりお願い』という言葉に応じ、一旦止まって今度はゆっくりと。 けど逆にそれがいつまでも快感を長引かせる。 「っっっ!んあっっ!っっっっっっっっ!」 抜かれた瞬間、頭まで突き抜けるような快感に身体が一瞬痺れる。 そして目がかすむような脱力感。 最後の最後に、また…何か出た。 脳内で。イッた……。 ぼーっとなる。 しばらくは…このまま、シュウ殿の腕の中で。 もう、指一本たりとも動かしたくない。

ともだちにシェアしよう!