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第14話 ご褒美S◯X **

晴れて國臣とパートナーになってから、色々約束事をした。 まず、二人の関係をばらさない事。 ばれないように行動する事。 「……希翔がイヤなら勿論言わないけどさ。嫉妬とか、しそう」 「嫉妬?」 「中野とか。希翔、仲良いよね。肩組んだり、腕叩いたり……」 「わ、わかった。他の奴らとのボディタッチは控える」 乙女か!? ……とは思ったけど、性別抜きにして、好きな人が他の人にベタベタしてたら気分は良くないよな。 俺の元カノで、やたら誰にでもベタベタするコがいて、結局価値観合わなくて別れたコがいるけど、あん時俺、「彼氏がいるのに他の男にベタベタするってどーなの?」って思ったし。  まぁ、心が狭い奴だと思われたくなくて、一度も注意しなかったんだから、相手だけが悪い訳じゃない。 國臣みたいに言ってくれなきゃ、わからなかったかもしれない。 正直に嫌な事は嫌だと言える能力も、常識の範囲内ではありなのだと教わった。 次に話し合ったのは、セックスの回数。 一週間に一回はしたいという國臣に、俺を浪人させるつもりかと睨んだら、二週間に一回に減った。 こちらから一ヶ月に一回はどうだと提案したら、テスト前や受験前ならまだ耐えられるけど、一ヶ月もセックス出来なかったら、ヤった時に歯止めが効かなるかも、と言われて俺が折れた。 國臣に最初襲われた時、何回かわからないくらいヤられた記憶が蘇ったからだ。 後は、学校ではエロい事をしない事、外でも人目は気にする事、二人が合格するまで基本的にデートはなしだ。 「……クリスマス……初詣も駄目なのか……?」 「学校推薦型選抜のお前と違って俺は一般なの! デートなんかしたら、落ちた時國臣のせいにしちゃいそうで絶対嫌だ」 國臣が愕然とした顔をしたけど、引き下がらなかった。 「それに……毎年、あるんだし」 微かに大学以降の俺達がまだ続いている事を匂わせれば、國臣はころっと笑顔になって、「……そうだね」と言った。 自分チョロいと思ってたけど、國臣も案外チョロかった。 *** 九月の実力テストが終了し、思った以上に成果のあった俺は浮かれていた。 國臣が「……ご褒美セックスとかどう?」と言われて、すんなり「良いよ」と答える程度には。 「……希翔は、乳首も感度良いね。可愛い」 「も、そればっかり……っっ! 辛いって……ッッ」 國臣の部屋のベッドの上に二人して重なる様に座り、後ろから伸びてきた國臣の両手の指が、俺の両乳首を散々弄くり回していた。 「びんびんに勃ちあがってる。オンナじゃないのに、恥ずかしいね」 「國臣、が、触るからぁっ……」 乳首なんかで感じた事もないし、一度だけセックスした女に愛撫された記憶も、自分でした事もない。 なのに……、まさか、乳首を摘まんで引っ張られたり、弾かれたりするだけでこんなに気持ち良く感じるなんて。 立派な性感帯なんだなぁ、と改めて感じる。 「……乱暴にこねくりまわすのが一番感じるなんて、希翔はMっ気があるのかな?」 「知ら、ねぇよ……!!」 恥ずかしい。 手錠がされてないから、自分の手の甲で口を抑える。 もう片手はシーツを握りしめた。 そうでもしないと、乳首を弄られただけで勃起しかけたちんこを扱き上げたくなってしまう。 「……自分でオナっても良いよ?」 「うるせっ……、お前、だって……」 何もしてないのにおっ勃ててる癖に!! 俺のお尻には、天を仰いだ熱くて脈打つ國臣のペニスが押し付けられていている。 「……そりゃ、希翔が乳首だけで身体をビクンビクン震わせて喘ぐ姿なんて見ちゃったら、こうなるでしょ」 「……っっ」 俺ばっかり恥ずかしい!! 何かズルく感じて少し身体をずらし、シーツを握りしめていた手を國臣の股間に当てた。 逞しい肉棒を握りしめると、國臣がびくりと反応する。 「……っ、……希翔?」 「俺だって……っっ」 そのまま手をスライドさせて、亀頭を手のひら全体で撫でた。 先走りが手につき、そのベタつきを利用して痛くない様に國臣のちんこをしごく。 「……ぁっ、……希翔っっ」 國臣の余裕のない声に、俺はドヤ顔でその表情を見ようと顔をあげれば。 「ん、ふぅ……っ、んんっ」 國臣に唇を奪われ、激しいディープキスを交わす。 「……希翔っ、希翔……!!」 くちゅ、くちゅ、と舌を絡めながらも國臣は器用に俺の名前を呼びながら、その息子は俺の掌の中でぐんぐんと硬度を増していく。 このままイかせられるか? 俺が思ったところで、國臣が俺を寝かせて距離を取った。 「……どうせイくなら、希翔のナカが良い」 そんな事言いながら、膝が頭の両側につく程に折り曲げながら俺の足を持ち上げ、國臣の目の前に顕になった尻穴を解しにかかる。 「……っっ!!」 俺は、両腕で顔を隠す。 いつも後ろから犯されてたから、自分の感じている顔を國臣に曝す事はなかった。 なのに、この体勢では丸見えで。 ローションまみれの細目のバイブを、ちゅぷりと後孔に差し入れられた。 違和感よりも、快感を拾う自分の尻に驚愕する。 「……どんどん、呑み込まれてくね。もうこの細さじゃ満足出来ない、かな?」 「そ、そんな事……っ」 あった。 俺の尻は、もっと太いモノを……大きい刺激を求めている。 尻穴を最大限に広げられ、カリで壁をごりごり擦りながら、前立腺を何度も突いて欲しいと、思った。

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