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第15話 真っ白な世界 ***

「……希翔の望む通りにするよ?」 「……ぁ、う……」 けど、言えなくて。 俺は腕をどかせて、すがるように國臣を見上げた。 國臣は、ちゅぽん、と折角入れたバイブを引き抜く。 「……物欲しそうな顔してるね。こっちに、する?」 國臣が俺に見せつけたのは、一回り大きなサイズのバイブ。 それを目にした俺の喉が、ごくりと唾を飲み込む。 肛門が勝手に、ヒクヒクと蠢いたのを感じた。 「……希翔はわかりやすいなぁ。可愛い。大好き」 「……っっ」 「ほら、入れて欲しかったら、自分に埋まっていくところしっかり見てて?」 「~~っ!」 國臣が手を伸ばし、直接俺の穴にローションを垂らしていく。 ハチミツをかけられたホットケーキの様に、直ぐに溢れた液体はつつー、と広がって俺のお腹やお尻、背中にまで流れていく。 「……美味しそう。じゃあ、希翔が欲しがってるヤツをあげるね」 ぬぷ、ぬぷ、と。 先端を何度か出入りさせて、ローションを馴染ませる。 「……一生懸命咥え込もうとしてる」 太さのあるバイブが、肛門の入り口を通過するのは最初しんどい。 俺は、極力力を抜くように意識したが、それでも質量感のあるそれが侵入してくる度、勝手に肛門はすぼまりを強くした。 「く、んんっ……、は、ぁうッッ」 「……良いよ……上手。あぁ、こんなの見たら、早く突っ込みたくなるな……」 堪らない、と言ってうっとりしながら俺の穴に呑み込まれていくバイブを、二人で見つめる。 バイブが俺の尻穴を押し広げながら入ったり、強い抵抗にあって退却したりを何度も繰り返し、とうとう前立腺の裏側をバイブの先端がぐっと押し付けた。 「んくぅ……」 快感という痺れが身体に広がり、俺は眉をひそめる。 「……ここだね。沢山、可愛がってあげる」 「あぁっ……!! あ! あッッ!!」 ポイントを見つけた國臣は、容赦なく嬉々としてそこを責めあげていく。 ぢゅっぷ! ぢゅっぷ! ぢゅぽ!! どちゅ! どちゅん!! 「ぁあ"ッッ!! う"ッッ!! ひぃっ……!!」 仰け反る事も出来ず、逃げる事も出来ず。 ただひたすら、責め苦のような酷い快楽だけがもたらされた。 「希翔、希翔……、その顔、ヤバイ……もっともっと、アクメして」 「~~ッッ!! ぅ、あ……ッッ!! ぁん!! ぁあん!!」 片手でアナルを堀られながら、もう片手でペニスを握られ、ぢゅ! ぢゅ! としごかれた。 その下、ぷるんぷるんと震える袋を、舐めあげられる。 「ぁ、それ、駄目ぇ……!!」 どぴゅ、と俺が精子を放っても、國臣は手を緩めない。 バイブを引き抜き、俺の膝裏をしっかりと抑え。 屹立した自らの肉棒を、俺の穴に埋めていく。 「ぁ、あ、ぁ、ん……ッッ」 「……く、ここまでやっても……キツ……っ」 俺は、目の前でバイブではなく、國臣のペニスが俺の後孔にめり込んでいくのを、初めて見た。 國臣の顔は紅潮し、慎重に、けれども急くようにその先を求めている。 その光景に、ゾクゾクとした一種の興奮の様なものが俺の背中を走り抜けた。 國臣が、俺に欲情して、俺を欲しがって、俺を犯している……望まれているのが自分だという事実が、気持ち良くて。 ぐぽっ! ぐぐっ、ぬちち……ぐぽっ! 國臣が少しスムーズに出し入れし出すと、そこから先は早かった。 直ぐに腰がぶつかる程に、奥まで突き入れられる。 ばちゅ! ぱちゅん!! ぱん! ぱん!! 「あッッ!! ぁあん!!」 國臣の先端が、何度も何度も俺の弱いポイントを突いてくる。 ちんこを擦られてないのに、ちんこの根元にゾワゾワした感覚が集まってくるのを感じる。 「希翔、希翔……!! すげー、良いっ」 「ぁ、俺、もぉ……っっ」 目の前がチカチカして、涙が溢れ、愛しげに見つめてくる國臣の顔すらぼやけてくる。 「希翔、イくの? 俺に掘られて、イっちゃう?」 「わ、かんな……っっ」 でも、気持ち良い。気持ち良い、気持ち良い……!! どちゅ! どちゅ! どちゅ! どちゅ! ぱん! ばちゅ! ばちゅ! ばちゅん!! 「ィイ……ッッ、気持ち、イ……ッッ!!」 「凄い、締め付け……ほら、沢山、イって……!!」 「ぅあ、あ、あ、ぁあ"──ッッ!!」 國臣が、穴の奥の気持ち良いところを突いた後、亀頭でぐりりっと押し潰すようにした時、俺の何かが弾けた。 全身に力が入り、國臣のペニスをしっかり締め付けると、そこから快感の渦が広がっていく。 「……ぅ、ぁ……」 「……可愛いアへ顔」 身体は弛緩しながら、ビクッビクッとたまに弾け、俺は快楽の波が勝手に引くのを待つしかなかったのだが。 「ほら、何度でもイって」 「~~ッッ!」 俺の締め付けに耐えた國臣が再び律動を始め、イったばかりの俺は再び快感の渦に投げ込まれる。 「ひぃっ……!! く、ぅはぁ……ッッ」 「またイった? 良いね、イキ地獄に堕としてあげる」 待て、とか。 おしまい、とか。 抜いて、とか。 お願いする余裕も頭もなく、俺は國臣に何度も真っ白な世界へ連れて行かれた。

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