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キミなしでは、もう生きられない・第1話-6

「阿方さん、ボクの前では遠慮はいらないですよ」 「……んっ、で、でも」 「ボクは阿方さんだけのDomだから」  耳元で囁かれた蒼真はそれだけで射精しそうになり、唇を噛んだ。 「んぅっ! まだ何もしてないのにでちゃいそう……俺、おかしくなったの……?」 「おかしくないですよ。どんな阿方さんでもボクは目いっぱい可愛がってあげますから。だからちゃんと言えます? プレイしたいって」  耳を通り越して、脳みそがどろりと溶けてしまいそうなくらい気持ち良い。パートナーがいるSubはみなこんな快感を得ているのだろうか──。 「お願い、プレイしたいよ……半藤と」  どこから声が出たのかわからない。こんなにしおらしくおねだりができる自分が現れて驚きを隠せなかった。これがSubとしての一面だというのだろうか。 「GoodBoy! 」  そう叫んだ半藤の顔は紅潮して目が輝いていた。どうやらDomを悦ばせることができたようだ。そう感じた蒼真は勃ち上がっている先端からじわじわと愛液が溢れるのが分かった。 「ちゃんと言えたごほうびをあげますね」  触れて欲しかった先端に指をあてがわれ扱かれるとぴちゃぴちゃと水音が響いた。 「こんなに濡らしながらおねだりする阿方さんを知ってるのはボクだけだと嬉しいなぁ。マウンドで強気なピッチングをする阿方さんとは思えないくらい、ふにゃふにゃな顔してる」  勢いよく覆いかぶさってくる半藤に蒼真はいままで感じたことのない胸の音を聞いた。蒼真の言葉や態度で悦んでくれる半藤の表情に、もっと尽くしたい、という初めて抱く欲望を知る。  これがDomとの関係性なのだろうか。亮之に抱いた恋のような感情とはまた別だ。もっと半藤を悦ばせたくて仕方ない。もっともっと褒められたい。じんわりとドーパミンのようなものが全身に広がって鳥肌が立ってしまう。

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