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キミなしでは、もう生きられない・第4話-2

「阿方さんって、気迫で投げるスタイルからだとワイルドなイメージが強いですけど、恋愛するとめちゃくちゃ乙女ですよね」 「それって褒められてる?」と蒼真は半藤を睨む。 「もちろんです。ボクにとっては最高にキュートでいますぐここで抱き締めたいくらいですよ」 「えっ、ここではマズいよ。人がいっぱいいるし。でも……手は繋ぎたいかも」  自分が野球選手でなければ、恋人とはひっつきながら歩きたい願望すらある。  同性同士だから手を繋ぐのさえ憚られるけれど、もし人目が少なければ繋いで欲しかった。 「じゃあ、どこか人が少ないところ行きましょうか」  半藤に強い力で腕を掴まれて店を出た。  しまった、半藤のスイッチを入れてしまったかも、と気づいたときには遅く、その横顔には笑顔はない。指先は腕に食い込むくらい力が込められている。 「ちょ、ちょっと、な、半藤!」と呼んだが足を止めてくれなかった。  慌てた蒼真は目に入った店舗の前で無理矢理立ち止まる。  そこはどうやらジュエリー店のようで入口に掲示された広告には『パートナーなら、特注のカラーを。恋人なら、お揃いのリングを』と印刷されていた。 「半藤っ! お、俺、この店見たいんだけど!」 「あぁっ、ごめんなさい。ボク、暴走しかけたかも……」  我に返った半藤が蒼真のほうを振り返り、「どのお店ですか?」と尋ねてくれた。そのジュエリー店を示すと「えっ? 阿方さん、もしかしてカラー欲しいんですか?」と顔じゅうに笑顔が広がった。 「ち、違うって……! そ、その、もしこ、恋人になったらお揃いのもの欲しいなって思っただけ」 「もう阿方さんってば、ボクと恋人になる気満々じゃないですか。そうなったらカラーも見ておきましょう」 「どうしてそうなる……」と口ではいいながらも、ショッピンモールでちらほらと見かけるカップルがカラーを身に着けている姿を羨ましいと思っていたのは間違いなかった。

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