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キミのすべてを、受け止めたい・第1話-8
「いきなりだったから、片付いてないところもあるかも」
「気にしないですよ。普段の蒼真さんが見れてボクは嬉しいです」
リビングへ半藤を案内して、好きなところ座ってと促すと座らずに背後から抱き締められた。
「もう……心配したんですよ」
急に耳元に半藤の低く甘い声で囁かれ、蒼真は頬がぶわっと熱くなる。
「ど、どうして? 後輩とメシ行っただけだよ」
「だって……阿方さんはDomじゃなくても、Subの相手でも好きになっちゃうでしょ? 松崎亮之のときみたいに」
耳朶のとがりを甘噛みされて、変な声が出てしまうのを堪えるに必死になる。亮之と叶野は違うと言いたいのに、するすると半藤の指は服のなかに進入した。
「あぁ……阿方さん、いつもと違うせっけんの香りする。練習場でシャワー浴びたから?」
首筋に冷たい鼻先が当たり、背中を仰け反らせて込み上げる高ぶりを鎮めようと努めたがそのまま唇で首の付け根を吸われてしまい、「うぅっ」とくぐもった声を漏らしてしまった。
「メシ食べに行っただけなのに、ずいぶん長かったですよね。車だから飲んだわけでもないのに。その後輩と話すのとボクとこうして会う時間とどっちが大事なんです?」
吸っていた皮膚に半藤は歯を立てた。咬まれてしまう予感に蒼真は痛みを想像して興奮を覚える。咬まれたい、そこに半藤が自分を求めた痕を残して欲しい。
──何されているか分からないのに、好きって言い切れるんすか?
叶野の鋭い言葉が頭のなかを駆け巡る。痕が残っていれば、半藤に愛されていた記録になるはずだ。たとえサブスペースに入ってしまい、記憶がなくなったとしても。
「んっ、な、半藤、に決まってるよ……。だ、だから連絡もしただろ?」
抱き締めている腕の力が強くなり、半藤は「GoodBoy! 阿方さん」と首筋を咬んだ。ピリッと駆け巡る痛みに腰が砕けそうになる。
「なぁ……、いっぱい半藤の痕、残して」
首だけ動かして半藤のほうを向くと、「いいですよ」と半藤はキスをするふりをしておあずけを食らわせた。
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