80 / 81

キミのすべてを、受け止めたい・第6話-5

「えっ、あっ、なんで、俺、いつの間に……?」 「キスだけで濡れちゃったのかな? それともリードつけたとき? あ、もしかして知らない人にチューしてるとこ見られたときかな」  どれも正解な気がした。もうよく分からないくらいびしょ濡れだ。 「じゃあ服を脱いで、その濡れちゃったところをボクによーく見せてください」  はい、と蒼真はYシャツのボタンをひとつひとつもどかしく外す。半藤も着ていた大きめの黒いTシャツを脱ぎ捨てて、きつそうなジーンズの前をくつろがせた。 「あーあ、ボクもほら、もうこんなに勃起しちゃってます」と相変わらず大きいそれを長くて白い指で扱き始めた。 「気持ち良くなっちゃってるから、うまく脱げなくて可愛いですね、蒼真さん」  もたもたとシャツを脱ぎ捨て、下に着ていた機能的なTシャツを捲り上げると半藤が「乳首、片手で触ってみせてください」と言った。 「んっ、んぁ……」 「自分では尖ったところをくりくりと弄るんですね。そのほうが気持ちいいんです?」 「ちがっ、こ、航希に触ってほしいの……」  瞬間的に半藤の息が詰まるような音がした。半藤はリードを引っ張り、もっと自分へ近づくように促す。 「おねだりが上手だ。どこで覚えたのか知りたくなっちゃうなぁ。誰かに教わってないですよね。会えない時間がボクを苦しくさせるんだよ。薬は効かないし、今日は飲んできてないないから、おかしくなりそう」  リードを引っ張る強さがきつくなり、蒼真はくっと歯を食いしばった。もっと痕がつくくらい引っ張られたいと願うのは蒼真も抑制剤を飲んでこなかったせいかもしれないとぼんやり思った。 「あー、ちょっと白いの出ちゃってますね、蒼真さん」  意識がうつろになりかけた状態の蒼真は下着の中を半藤に点検された。遺精していたことを指摘されて顔を赤らめる。 「漏らすくらいだから、ちゃんとボクと会うまでエッチなことしてなかったんですね」  何度も蒼真は頷く。ひとりでしたって気持ち良くなんてなれない。半藤がいなければ快楽は得られない体になってしまったのだから。 「とってもとってもいい子です。ご褒美あげたいなぁ」  頭を半藤の両手で包み込むように撫でられた蒼真はご褒美と聞いて、目の前に反り立つものを舐めようと舌を出してしまった。 「あぁ、蒼真さんにとってご褒美はボクの精液ってことでしょうか。あげたいよ、とってもあげたいし、ちょっとだけ舌を出してる蒼真さんが可愛らしいから、すぐいっちゃいそう」 「んっ、い、いっぱい欲しい……ごっくんしたいよぉ」  ちろちろと先から流れ出る半藤の愛液を蒼真は唇で吸おうとキスをする。 「ちょ、ちょっと、そ、蒼真さん、なんかパワーアップしてません? 積極的すぎてボクが追い付かない!」  すぐに「Lick!」とコマンドを出した半藤のそれを咥え込んで音を立てて吸った。  欲しい、欲しい、もう、体のなかは半藤を欲しすぎて狂ってしまっている。 「うわっ、そ、蒼真さん──。もう、ダメ、出るっ!」  ほんの三十秒も経っていないうちに半藤は蒼真の口内へたっぷりと欲望を爆ぜた。ふだんより濃い半藤の味が蒼真にとって嬉しくてじっくりと飲み込んで体の一部として取り込んだ。 「おいひぃ……もっと欲しい……もっとぉ」 「蒼真さんのお口のなかでぜんぜん収まらないの分かります? いまいっぱい出したのに、まだ足りない。もっとめちゃくちゃにしたい」  ずるっと蒼真の口のなかから抜いた半藤はリードを引っ張り、蒼真を立たせたあと、ベッドへ押し倒した。すぐに下着の意味を無くすぐらいべっとりと濡れたものを脱がして、脚を両サイドへ開かせた。 「うわぁ、すごいですね、蒼真さん。いっぱい漏らした先走りだか精液だかをお尻の穴で吸い込んでますよ。めちゃくちゃ光っててエッチすぎます」  すこしも収まっていない半藤は勃起し続けている先端を臀部の奥へ押し当てた。 「すこしあいだが開いてしまったしまったから、ほぐさないとダメかな」  大きな頭をぎちぎちと入口に進入させようとしたが断念し、指でほぐし始めた。しかしローションはいらないくらい濡れているのでそのまま指を咥え込む。 「蒼真さんのいいとこ、ここですね」  腹側を何度も擦られ、きゅうんとした感覚が全身を駆け巡る。足のつま先までびりっと電気が走ったが、前からは何も出なかった。 「中でいっちゃいましたね。ボクの指が抜けないくらい締め付けましたよ。射精しちゃうとぐったりしちゃうけど、中でいけると何度でも気持ちよくなれて、蒼真さんにとって負担がありませんね!」  半藤は嬉しそうに指の本数を増やして、同じ個所を繰り返し弄る。 「あぁんっ、なにこれっ! 真っ白になってもずっと気持ちいいんだけどぉ!」 「いいなぁ、とっても気持ち良さそう。ここからはコマンド使わないでエッチしましょう。蒼真さんに気持ちよすぎるセックスを覚えてもらいたいから」 「は、恥ずかしいよぉ」と蒼真はサブスペースに入れないことを悟り、どんなことをされてしまうのか期待と羞恥で顔を覆った。 「ダメ、そんなことすると手を縛りますよ。ちゃんと感じてる顔見せてくださいね」  縛るというワードに蒼真は腹の奥が疼く。

ともだちにシェアしよう!