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第4話 頭から離れない

 放課後部室に行くと、上田と柳瀬が抱き合っていた。頭を撫でて濃厚なキス。俺は初めての光景に、思わず隠れた。二人の姿がセクシーで、勃起してしまった。 「佳央、そこにいるんだろ。出てこいよ。」  バレてる。おずおずと顔を出すと、上田が俺の顔をじっと見つめた。 「ごめん、覗くつもりじゃ無かったんだ。 おまえたち、付き合ってるのか?」  男同士も男子校じゃアリか? 「気にしないで。ボクはかすみが好き。 よしお、取らないで!」  柳瀬の言葉に 「取らないでって俺そんな趣味ないから。」  カバンを抱えて逃げるように帰って来た。 自分の部屋のベッドに飛び込んで布団を被った。 (あれは何だ?男同士なんてあり得ない。  いつも見ているエロ本は女の裸ばっかりだ。 それで抜いて来たんだ。)  でも、さっき見た二人のキスシーンと、この前の上田の腰つき。タトゥーのセクシーさが頭から離れない。  枕を抱きしめて、もうギンギンになっている。 上田を裸にしてあのタトゥーをじっくり見てみたい。あの腰を掴んで、、掴んで、その先をどうしていいかわからない。 (いつも柳瀬はあの身体を独り占めしてるのか?)  狂おしい気持ちになる。 (二人でどんな事してるんだろう? 俺も上田と裸で抱き合いたい。)  自分のいきり立ったものを扱いて、溜まった精を飛ばした。  悲しいほどたくさん射精して、死ぬほど快感だった。こんなに気持ちのいいのは初めてだ。 「ああ、上田。いやかすみと呼びたい。 かすみ、俺を好きだと言ってくれ!」  あいつらはいつもあんな事してるのか? 目撃したのはキスだけなのに妄想が、勝手に膨らむ。経験はないが、女とやるよりもっと煽情的だ。あの身体を触りたい。あの筋肉を舐めまわしたい。そして佳純のペニスを口にしたい。 (わあ!俺っていやらしい奴だ。 恥だ恥だ。あいつらに知られたら恥ずか死ぬ!)  15才の妄想は終わらない。

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