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第32話 やっぱり

 やっぱりだった。佳純を誘ってみんなで遊びに行こうってしつこく誘われている。佳純にディープキスされたノッコっていう娘が中心になっての事らしかった。  近頃話題になっている『蓮華坐』の絡みで、紹介して欲しいらしい。  誠を気に入ってる女子もいると言う。 「佳央、セッティングしてよ。 あたしと佳央、上田君とノッコ、誠君と沙織って娘がいるんだ。3カプでデートするの。」 (うへぇ、やな感じだ。一番嫌いなシチュエーションじゃね?) 「あと、バンドのメンバーにもお近づきになりたいんだ。かっこいいじゃん。お近づきになっておきたい。フェスとかで自慢出来るよね。」 「やだよ。みんなそういうの嫌いだよ。」  ノッコっていう娘は 「まだ、売り出してもいないのに生意気だ。」 と言う。  おまえらの魂胆が嫌なんだよ。 「SNSに書くよ。悪い評判なんか、すぐ炎上するから。有名になる前に潰れるよ。  アタシたちを味方に付けておけばいいんだよ。 JK舐めんな。」  やっぱりコイツらアタオカだ。この前の俺のキス事件も見ればすぐにバレる嘘を平気でばら撒く。みんながそうでは無いと思いたいけど。 JK怖っ。めんどくせぇ。  おもしろがって佳純がオーケーした。3カップル6人でデートだ。あのネズミの国へ行く事になった。ネズミのバッキーがいるバッキーランド。 「だりーな。混んでるの、俺,嫌いなんだよ。」  佳純がわがままを言っている。それでも当日はカッコいいスタイルで来た。いつもの流行りの服装。緩いジーンズにブーツ。カッコいい革ジャンだ。中のシャツもおしゃれだ。ピアスがまた増えている。  JKたちは精一杯のおしゃれをしてきたようだ。誠も可愛らしいカーディガンスタイルで中々カッコいい。 「佳純のスーツとか見たかったな。」 「スーツ着てこいって? リーマンじゃあるまいし。」  俺は緩いデニムにジャケットを着て来た。 一応きちんとして来たつもり。  誠が前もってチケットを人数分用意してくれたので並ばずに入場出来た。 「うぜえな、何でこんなに混んでんだよ!」  佳純はこういうの、大嫌いだって言いそうだ。 「あっ、ネズミのバッキーだ。」

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