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第33話 ウンザリ
誠が一番楽しそうだ。女子たちはここによく来るのか詳しい。
誠の手を引っ張って佳純が俺と走り出した。
「撒こうぜ。」
佳純は女子を置き去りにして帰るという。
上手く走り抜けてどこかに電話した。
上田組の若いもんが駆けつけて女子たちを保護した。若いもんはみんなイケメンでヤクザくさくない。3人、どこにいたのかすぐに彼女たちを見つけた。
「上田君、どこに行っちゃったの?
ひどいよ。誰、この人たち?」
「若の代わりにお嬢さんたちを楽しませてやれと言われています。」
上田組の若いもんと言えば、ヤクザだろう。
ずっと佳純たちをガードしていた。佳純たちは後を彼らに任せてテーマパークを抜け出した。
JKたちは、この若いもんがあまりにイケているので、ぼぉーっと見惚れてしまった。佳純たちより少し大人の雰囲気の男たち。
ものすごく、優しくてマナーのいい3人だ。
「今日は一日、ご一緒させていただきます。
なんでも好きな所へ行きますよ。」
「ま、いいか。この人たちと過ごすのも。」
「ふうーっ、ウンザリだったな。
組の若いもんは人混みに出る時は必ず佳純をガードするように親父に言われてる。近くにいたから、交代してもらった。その代わり繁華街には行くな、と言われている。俺は帰りたい。
佳央の家に行きたい。」
「はーあ、勝手だな。おふくろは喜ぶかな。
マコはJKが良かったんじゃねえの?」
ポツポツ歩きながら話をした。
組の若いもんはどこかのホストか、と思うようなイケメンたちだった。
堅気じゃないが悪い奴らでもない。
彼女たちは大喜びだった。
「初めまして。上田君とはどんな関係?」
「若の父上の会社の社員です。
主にボディガードのようなものです。」
名前を名乗った。
「ヤマです。24才。こっちがキシ、23才。
そいつはキム、23才、韓国人です。
今日は恋人同士のように仲良くしましょう。」
スマートなエスコートで,彼女たちは有頂天だった。
「今日は楽しかった。また会ってくれる?」
「帰りたくない。このあとどこかに連れて行って。」
彼らはカッコいい車に乗って来ていた。それぞれの車に乗って送ってもらう。ノッコはもうどうなってもいい、と思った。3人とも同じ気持ちのようだ。ここで解散。ついて行って大丈夫なのか。
もうJKたちはヤクザに夢中だった。
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