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第34話 未成年

 佳純のお目付け役、組の若いもん3人。組長から、佳純の周りを付かず離れず、警戒しろという命令だった。  広域暴力団上田組はそれなりの反社だから、刃傷沙汰もたまにはある。過保護で心配性の父親は、佳純に優秀な若いもんを付けるようになった。 「ウザいから、やめろよ。」  知り合いの暴力団で跡取りの息子が拉致られて一生引きずる障害を負った事件があった。  反社の息子だから警察も真剣に調べてくれなかった。下っ端が自首して来て幕引きだった。  以前から抗争の絶えない反対勢力の仕業だった。  それ以来、佳純にはそれとなく、身辺警護が付く。今回はまんまとそれを利用してJKから逃れたのだ。後で父親である組長にしこたま、叱られたのは言うまでもない。 「やめろ!エンコなんか詰めなくていいよ。」  ヤマとキシとキムが指を詰めて詫びを入れると言うのを必死になって止めた。 「未成年を連れ歩くなんてとんでもねえ。 相手のお嬢さんの親御さんに申し訳ねえだろ!」 「おやじ、エンコ詰めるなら俺だ。 俺が指詰めて落とし前付けるよ。」  親父はそれだけはさせたくない。兄貴が割って入った。 「まあまあ、今回は何事も無かったんですから。 どうか、お怒りを収めてください。」  赤ん坊を腕に抱いて、兄の純樹が宥めている。 組長は孫にメロメロで孫を見ると顔が綻ぶ。  後ろで順子が心配そうに見ている。この前、出産して男の子だった。 「ヤマたちはしっかり仕事しろよ。」  その場で収まった。 「兄貴、悪いな,面倒かけて。 じゆんたぁ、ベロベロベーッ!」  佳純は甥っ子に舌を出して見せた。純太と言う男の赤ちゃん。 「こいつは極道にすんなよ。 俺が見張ってっからな。」  みんな赤ん坊には甘い。 若いもん3人組には話を聞く。

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