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第35話 海辺のデート
あの日、3人のイケメンたちとデートする事になった女子たちは、もう、人生観が丸っと変わってしまった。
ヤマが連れて行ったのはノッコだった。いつも女王様気取りの気の強い娘だ。
「どちらにお送りしますか?」
「まだ、帰りたくない。あなたは佳純とどんな関係なの?」
「若のお世話係ですよ。若が望むことをやる、
パシリです。」
「若って何?」
「社長の息子さんですが、子供の頃から一緒に育ってるんでね。」
「あなた、すごく素敵。独身?」
「はい、まだ独り身です。」
「恋人はいないの?」
「募集中です。」
「つまんない答えね。」
ノッコはしたたかだ。初めて会ったヤマ相手に物怖じしない。
「ドライブしませんか?どこかで食事でも。」
「任せるわ。どこにでも、連れて行って。」
(イケメンって得ね。警戒心がなくなるわ。)
ノッコはこのヤマという男に一目惚れだった。
一緒に来た沙也加と沙織はどうなったのか、もうどうでもいい。
(今夜、この男に抱かれたい。
カッコいい車、レクサス?スマートなスーツ姿で大人の男って感じ。もうどうにでもして!)
ドライブをした。海辺のシーフードレストランに着いた。レディに対するエスコートに慣れている。
(高校生とは全然違う。)
丁寧に案内されて海の見える席についた。
「何か、お飲み物は?」
お店の人に聞かれて
「お酒はまだ早い。ご希望はありますか?」
困っていると
「カクテルを。シンデレラお願いします。
私にはサンペレグリノを。」
「カクテルってお酒じゃないの?」
「ノンアルコールカクテルですよ。
今夜のお姫様に乾杯。」
運ばれて来たカクテルは甘いジュースみたいだった。ヤマも車だからミネラルウォーターを飲んでいる。
「お名前を教えていただけますか?」
「紀子。みんなノッコって呼ぶわ。」
「じゃあ、ノッコさん、門限は何時ですか?
ご家族が心配しないようにお送りしますよ。」
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