38 / 64
第38話 寮
キムはどうしようもなくヤマが好きだ。初めて抱かれた男だから。
「僕、キシみたいな恋人だったら良かったな。
浮気しないもんな。」
「ヤマだって仕事みたいなもんだよ。そう思えばいいんだ。恋したわけじゃない。」
キシが慰める。
「ヤマが誰かに本気の恋をしたら,僕、生きていけないよ。」
ヤマがギュッと抱きしめて
「バカだなぁ。俺が好きなのはキムだけだよ。」
「おい、おまえたち、明日若に報告すればいいだろ。今日はもう寝ろ。」
それぞれ自室に引き上げた。マンションの数室が寮として使われている。みんな自分の部屋を持っているが、キムはほとんどヤマの部屋に住んでいる。
キシは一人だ。時々セフレを連れ込んでいるようだが。
キシは自室に戻ってスーツを脱いだ。ネクタイを外してシャツを脱ぐ。
キチンとスーツをかけた。一人暮らしも長い。
組長に拾われてここを与えられてからもう5年近い。
「一人暮らしにも慣れて来た。
こんなに落ち着いて暮らした事はない。
ありがたい事だ。」
シャワーを浴びて、日課の筋トレをする。JKをエスコートして重めの食事をしたから筋トレで少し絞らないと。
彼らは競って筋トレをする。ホスト時代からストイックに作って来た肉体。
そして3人とも背中一面に見事な彫り物がある。上田の親父に拾ってもらった時に、入れたものだ。食い詰めて死にそうになっていた自分たちを救ってくれた親父に感謝している。その気持ちを刺青にしたのだ。
「極道みたいな事はやめろ!」
極道に言われてしまったが、その後笑ってくれたから親父に認められた証だと思っている。
「ヤマァ、女の子は良かった?
僕とどっちが良かった?」
ヤマは笑ってキムを抱きしめた。
耳にキスをしながら
「こんなに可愛いのはおまえだけ。
あんなブヨブヨした乳は触りたくねぇよ。」
そう言ってキムの胸を弄る。
「くすぐったいよ。今日の3人の中でセックスまで行ったのはヤマだけだからね。
これ切り落とそうかな?」
固くなったペニスをギュッと掴んだ。
ともだちにシェアしよう!

