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第43話 佳純の本気
俺は佳純がよくわからない。
この前のバッキーランドでの一件以来、佳純が危険な立場に置かれていると知った。
いつおそわれるかわからない、なんて。
ヤクザ同士の抗争とか、自分に関係のない世界の話だと思っていた。
「マジ本物のヤクザなんだね、佳純んち。」
「全くなぁ。付かず離れずって言ったって鬱陶しいだろ。怖くないか?一般人。
中学の時は対等に付き合ってくれる友達なんかいなかった。」
それで地味なウチの高校に入って来たんだという。
佳央の部屋でゴロゴロしていた。佳純と二人だ。誠がいない。二人きりなので妙にドキドキしている。
「ヤバいシチュエーションじゃね?」
そんなことを言っているとベッドに押し倒された。
「俺とイケナイ事しちゃう?」
「冗談だろ。」
焦って後ずさる。キスされた。
「おまえ、キス魔だな。
女の子がその気になっちゃうぞ。」
手で首を撫でられ
「佳央もその気になった?」
ばっと身体を起こして佳純の手を掴んだ。
「なった、なった。どうしてくれるんだよ。
チェリーの欲望に火を付けてどうするんだよ。」
ほっぺたを両手で挟まれてディープキスされた。
「はあ、はあ、佳純、からかわないで。」
佳純がシャツを脱いで上半身裸になった。綺麗な身体。大胸筋。引き締まった筋肉。そしてあのタトゥーに目が行く。
「佳央も脱いで。」
シャツを捲り上げて唇が腹から上がって来た。いつもは気にもしない胸の乳首。
敏感に立ち上がって恥ずかしい。
「やめろよ、何すんだよ。」
俺は妹の部屋が気になった。まだ帰って来てないだろう。塾のはずだ。
おふくろもパートから帰っていない。
気怠い午後の時間。
お互いに上半身を弄りあって、あのタトゥーに目が行った。
下着を腰から少し下げる。
「全部、見たい?」
ボクサーブリーフを下ろしてタトゥーの全貌が現れた。
「これ、何の模様?」
「ライオン。俺の愛する人が獅子を入れてるから。一体になりたくてライオンを入れたんだ。」
刺青のある人を愛するって?
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