53 / 65
第53話 初めての・・
ドアを開けるといい匂いがした。趣味のいい芳香剤だろう。薔薇の香りか。
「キシの趣味?この香り。」
玄関周りが綺麗に片付いている。
(もしかして、彼女とかが訪ねて来るのか?
女の人の気配がする。)
「おふくろが持ってくるんだよ。」
靴を脱いで振り返ったキシがハグしてくれた。
「ここには誰も来ないよ。おふくろ以外では若が初めてのお客さんだよ。あ、ヤマとキムは来るけど。上の階に住んでるから。」
1DKの奥の部屋にデカいベッドがあった。
キッチンは一人暮らしの雰囲気だ。カップが一つ。女の影もない。
1人がけのソファがある。机にタブレットが置いてあった。数冊の本。
ハグされた肩が緊張で痛い。力が入ってしまう。佳純はソファに腰掛けて、キシは食卓の椅子に座った。椅子は2脚あった。向かい合って軽くキスした。
「俺、ディープキスした事あるよ。経験ある。
遠慮すんなよ。」
言い終わらないうちに唇を奪われた。床に膝をついて頭を抱えられた。
向きを変えながら深いくちづけを交わす。
いきなり抱え上げられてベッドに押し倒された。力が強いのは知っている。
キシが激しい。佳純も火が付いた。
「あ、ああ、キシ。」
「いいのか?若を抱いても。」
「うん、ずっと待ってた。キシに抱かれたい。」
キシは慣れた様子でシャツを脱がせた。制服のズボンが腰に引っかかって半分タトゥーが見えている。キシの唇が胸を探る。下がってタトゥーを舐めた。
「ズクンッ.」
腰が震える。
「こんな所に刺青なんか入れてるんだ。
ライオンだね。」
そう言って舌が這ってくる。
「待って。」
キシがスーツを脱いでいる。ジャケットを脱いでネクタイを取る。シャツのボタンを外している。その背中に見事な唐獅子牡丹の刺青。
「すごい彫り物だ。ガキの頃見た事があるよ。」
ガチャガチャベルトを外す音。この前買ったお揃いのボクサーブリーフ。前が膨らんでいる。
佳純もズボンを脱いだ。タトゥーがパンツの奥に続いている。タトゥーを愛撫して、
「こんな所を彫り師に見せたのか?
妬けるな。すごくエロい。そそられる。」
ともだちにシェアしよう!

