75 / 111
第75話 警察と仲良し?
「何を言ってるんだ。
こんなのいくらでも作れるだろう。フェイクだ。
議員にも知り合いがいるんだよ。
アンタたちは誰なんだ?」
「すいませんねえ。名乗るのが遅れました。
ヤクザですよ。上田一家。真っ当な任侠です。
でも、何か法に触れるような事しましたか?
この動画撮ったのも今関君の仲間でしょ。」
「ヤクザだと?警察を呼べ!」
「いいんですか?呼びますよ。
警察とは仲良いんで。」
「待て、待ってくれ。
これはウチの息子の罪になるのか?」
この期に及んで自分の息子には何の罪も無いと思っているおめでたさ。
辰夫の父親の方がなんぼかマシだ。
「今、警察が来ますよ。」
体育館の外にパトカーのサイレンが聞こえた。
警察官が数人入って来た。
「ご苦労様です。」
警察官はヤマたちと顔見知りで、挨拶して来た。校長たちは驚いている。
今関が喚き立てた。
「こいつら、ヤクザですよ!
反社です。逮捕してください。」
このガキはとち狂ってまだ、大人に守って貰えると思っているらしい。
「ウゼェな。俺はこいつとタイマン張りたかったよ。殴り殺してもいいやつだ。」
「キシ、抑えて抑えて。組長に言われたでしょ。
暴力はいけないって。」
キムが宥める。
「俺たち、暴力団じゃなかったのか?」
「今は暴力団って言わないよ。極道だよ。
道を極めた者。」
「言葉は何でもいいよ。暴れたいね。」
「キシは欲求不満だな。若がいないから。」
(そうだよ。佳純を抱きたい。
今日は来ないんだな。
来るなって言ったのは俺だ。)
警察はヤマたちに何もお咎め無しだった。
むしろ、動画の提出に感謝された。
「帰ります。」
「はい、ご苦労様です。
被害届出てますからこの動画は証拠にに使えます。」
今関とサッカー部の連中が手錠をかけられた。
父親と校長も事情聴取に連れて行かれた。
ヤマたちは自分の車で帰って来た。
ともだちにシェアしよう!

