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第130話 見つめる
事務所からマンションまでの5分ほどの距離を二人は黙って歩いた。繋いだ手が熱い。
タッチキーで開いた瞬間、ドアの中で抱き合った。熱いくちづけ。
靴を脱ぐのももどかしく部屋に入って抱き合う。手を引かれてベッドルームに倒れ込む。
息も出来ないほど強く抱きしめられた。身体が反応する。
「佳純、寂しかったよ。」
低いキシの声が耳をくすぐる。
「俺も。」
言葉はいらない。
「はあ、はあ、キシ。」
上から覆い被さるように頭を抱えられる。
何度も何度も確かめるようなキス。
「俺の佳純だ。もう離さない。」
キシの真っ白いシャツをはだけて裸の胸に頬を擦り付ける。キシの匂い。微かなタバコの香り。
お互いの服を剥ぎ取り、裸になって抱き合う。
キシの大きな手が佳純を包み込む。
「顔を見せて。」
その頬と頬をくっ付けて確認のキス。
「欲しかったよ、全部。」
こうして抱き合っているだけで満たされてくる。今まで我慢していた。確かめるように抱きしめる。
(キシの胸、キシの首、キシの唇。
誰にも盗られたくない。)
「可愛いな、佳純。」
「一つになりたい。」
「そうだな、風呂に入ろう。」
準備がある。キシは手の中の佳純を離したくない。
「全部、俺に任せて。」
バスタブに湯を張る間、温めたシャワーで身体を洗ってくれる。大切に確かめるように。
「くすぐったいよ。」
下着も脱がされてもうギンギンになっている。
「すごく大きくなってる。」
「溜まってるから、すぐイキそうだよ。」
佳純が、泣きそうだ。口で受け止める。
愛しい人の大切なモノ。
「ダメだよ、出ちゃう。」
「佳純は可愛いな。飲ませて。」
扱かれてすぐに絶頂が来た。
「あ、ああ、ずるいよ。」
キシが自分のモノを握らせる。
(他の女の中に、入ったんだな、これ。)
思わずキシを突き飛ばした。
「ごめん、なんか嫌だ。」
キシは悲しい顔をした。
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