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第139話 襲って来た奴ら
上田組では、キシと佳純を襲って来たC国人の奴らを締め上げた。割と簡単に花田美鈴の名前を吐いた。
今関が不起訴になってうろついている事と合わせて、黒川は心配している。
「花田美鈴ってヤマたちに売掛を背負わせてはめた女だろう?
お咎めなしで商売なんかやってんのか?」
伯父貴の柳生さんが物凄く怒っている。
「美鈴って女はバックにデカい組織が付いてるようですね。」
実際、国際問題に繋がりかねない案件だった。
警察は内定しているようだが、管轄は警視庁だ。この上田組のシマウチではない。
「あの娘たちがいなくなったって?」
M会が騒がしくなった。
「今関のDVDが出回って、警察が探してるって。」
M会のチンピラが泣きついて来た。下っ端をM会は守ってくれない。半グレ仲間の若い奴が辰夫を頼って上田組に来たのだ。
「今関が勝手な事やって、俺たちの名前を警察にチクッたんで。」
三人娘の失踪と動画の流出のタイミングが合いすぎる。
黒川が気付いて、あの娘たちの事は,生田社長に聞く事にした。あの娘たちを助ける義理はないが、指を潰した手前、気になっていた。
M会の身内のはずなのに奴らは一向に動かない。上田組の幹部たちが
「M会の書いた絵図だな。乗ってやるか?」
「ガキが助けを求めて来たんだ。
放っておく訳にもいかないでしょう。」
キシはヤマとキムに佳純の事を頼んだ。ガードして目を離さないように。
「キシ、泊まりに行ってもいいか?」
「若、ちょっと自粛してください。きな臭いんです。心配なくなったらお迎えに上がりますから。」
切なそうな佳純の声にキシも動揺した。
「会いたいよ。キシがいないと眠れない。」
同じ屋根の下、事務所からキシが佳純のいる母屋に忍んで来た。洋室のドアを開けて佳純の部屋にキシが入って来た。
佳純が強く抱きつく。
「会いたかった。」
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