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第161話 組に頼る

「ヤバいよ、エンドー助けて! ここがどこかわからないんだけど、 出られない。」 スマホに着信があった。 「位置情報、オンにしろよ。」 「充電切れそうなの。変な檻に入れられてんの。」 「大丈夫だから、そのまま繋いでおいて。」  着信に佳央は、どうしていいかわからない、佳純に頼るしかなかった。  こう言う時どこに行けばいいのか? 普通に警察に行っても、すぐに居場所がわかるはずもない。  ヤクザなら何か方法を知ってるんじゃないか、と思った。 「佳純、すまない。急ぎなんだ。 ヤバいよ,多分。」  事務所に詰めていたヤマたちが話を聞いて立ち上がった。黒川が 「近頃話題の女子高生行方不明事件か?」 「急ぎの案件で。」 「新宿に拉致されてるようで、どうやって探したらいいんですかね。」 「おまえ、それでも、上田組の極道か?」  辰夫がパソコンの前でなにかやっている。黒川がタブレットを持って隣にいる。 「カッコいいな、辰夫のタイピング。 俺、見直したよ。」  パンっとエンターを押して 「わかりましたよ。新宿のタワマンです。 オリンピックの選手村になってた所です。」  近頃、裏社会で求人の広告が多いマンションだった。使用人募集が多い。富裕層だ。 「スタッフ募集だって?」 「なんか、オークションの仕事だって。」 「兵隊、潜らせますか?」 「サツの内定待ちだったんですが、行きますか?」 「女の子、ヤバいんじゃないか? 急ぎだよね。」 「女の子の自宅に何か情報が入ってないか, 確認した方がいいね。」 佳央に訊いてもらう。 「何も情報は無いって。 お母さんがひどく心配してるって。」 「よし、作戦立てよう。」 そのマンションに潜り込む計画。  若いもんを連れて、ヤマとキムが仕切ることになった。キシは佳純に付いている。  みんなスーツを決めて面接に行く事になった。

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