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第166話 人間競市 4
佳純は、キシがバイクでタワマンに向かっているのを知って悔しがった。
「バイクなら俺だって持ってるのに。
一緒に行けたのに。」
佳純は寂しく思った。
(所詮、キシはヤクザだ。俺を置き去りにした。)
オークションが始まった。高級車でゾクゾクと乗りつけたVIP客たち。絶対に面が割れないようにマスクを付けている。仮面舞踏会?
大物たちが綺麗なパートナーを連れて客席についている。
「楽しみだ。六本木が潰れてから、おもしろいショーは久しぶりだ。」
よだれを流さんばかりの大物政治家が言った。
「若い女の子もいるって。楽しみだなぁ。」
「もう、岩さんったら。
若い娘なんて気に入らない。
顔とか潰しちゃってよ。
綺麗な肌とか,薬で溶かしちゃって。」
「怖いなぁ、美久ちゃん。」
「だって岩さん、若い娘が好きでしょ。
悔しい!」
新宿一と言われるキャバ嬢、美久が言った。
この程度の女が一位とは。
「小さい子がいるって?2才じゃ小さすぎるだろ。」
「C国じゃ生き作りにして赤ん坊を食うそうじゃないか。」
「李平銭さんは酷いなぁ。」
「金さえあればいいんだろ?」
「そういう孫悪事さんも、残酷な解体ショーを見たいんでしょ。」
(なんだ、こいつら、気狂いか?
マグロの解体ショーじゃねえっての。)
キムは気分が悪くなった。まだ何も始ってないが充分に不穏な空気が流れている。
織子がセクシーなチャイナドレスで現れた。
「さあ、皆さん、お値段付けてくださいね。
今日の目玉は日本人の女子高生。
タイプは、腐女子です。日本人の新種。
面白い性癖の娘たちよ。ホモの男が好きなんですって。さあ、買い取って遊んでみてね。」
だいぶ認識がズレている。
「キモい事言ってんじゃねえよ!」
谷田玲子が叫んだ。
「面白い。そのピチピチギャルを買おうじゃないか。」
国務大臣の岩谷が声を上げた。
「岩さんったら。こんな小娘、どこがいいのよ。」
「美久ちゃんはやり過ぎなんだよ。」
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