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第168話 人間競市 6
「ねえ、あの子どこかに連れて行かれたよ。」
春子と玲子が小声で話している。
上田組の息のかかった黒服がトラック協会の会長をどこかに連れて行った。
ヤマとキムは仲間の顔を知らない。数人潜り込んでるはずだ。
「このまま続けさせて大丈夫か?」
「ああ、角膜はヤバかったな。」
織子の声が響く。
「さあ、お次はどなたかしら?」
「女子高生の足首が欲しいんだが。
私は足首フェチでしてね。
処女の脚がいいんだが。」
「さあ、今時の高校生は処女率が低いと言いますからどうでしょうか?」
ステージに手を引かれて前に出た。
「何よ。何すんの?」
「あなた、男性経験は?」
春子は顔を赤くして
「彼氏くらいいるわよ。」
怖い顔をしたデカい黒服に顔を掴まれた。
「見栄張ってんじゃねえぞ。
処女じゃなかったら商品価値ねえんだよ。
即刻解体に回す。」
「嘘です嘘です。彼氏なんていません。
見栄張ってました。経験ないです!」
顔を真っ赤にしながら、春子は自分がバージンで良かった、と思った。
暴れるので玲子は縛られて猿ぐつわをされている。
「なんでアタシは縛られないの?
怖いんだけど。」
「お嬢ちゃんは足首を切断するわ。
楽しいショーにしてちょうだい。」
何がを注射されてすぐに意識を手放した。
「外科の寝台に運んで。
麻酔をかけてあげるのは、私の好意なのよ。
感謝しなさい。」
「ヴーッヴーッ。」
玲子の唸り声が聞こえる。
「他にもどなたかご注文はございませんか?」
岩谷の連れて来た女、美久が
「女子高生の顔を焼いてよ。
若い女はムカつくのよ。
塩酸か、硫酸をかけて。
岩ちゃんがお金、いくらでも出すから。」
「おい、名前出すなよ。
マダム、美久の希望を聞いてやってくれ。
いくらだい?」
「顔ですか?お高いですよ。
二本ってところですか。」
「二百万か?」
「ご冗談を。二千万ですわ。
先生なら端た金でしょ。」
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