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第58話 《番外編》れのむつモーニングルーティーン─おはようのちゅーは?(R15)

「睦。おはよ」  ちゅ、とベッドの中で玲乃が睦にキスをする。2人はここ最近玲乃の部屋で寝泊まりすることが増えていた。睦も甘えるように縋るようにしてキスをねだる。これが玲乃と睦のモーニングルーティーンだ。ベッドから出て朝食の準備をしようとする睦を玲乃が抱きとめて離さない。睦のお腹がぐーっと鳴った。 「玲乃。お腹空いたよ」 「だーめ。まだちゅーが足りない。逃がさないよ」  ちゅちゅちゅ、と玲乃が啄むようなキスをしてくるので睦もそれに合わせるように鼻から息を吸った。キスのときの息の仕方が上手になったね、とよく玲乃が褒めてくれるようになった。 (僕も玲乃にされるがままじゃないんだから。僕からもどきどきさせたい)  そこで睦は玲乃の首筋にちゅー、と強く吸い付く。くすぐったさそうに身を捩る玲乃をなんとか組伏していると「こらこら」と背中をぽんぽんされた。まだ物足りない睦だったが仕方なく首筋から口を離す。無言で玲乃にスマホの自撮りカメラを向けた。 「えっ。嘘。睦からキスマ?」 「……うん。やだった?」  目を見開いて驚く玲乃はスマホのカメラで何度か自撮りを撮っていた。睦はそれに映らないように毛布を被っていたがそれを力強い手が剥ぎ取る。 「キスマ記念撮影。はい、むーつ」 「わっ」  カシャカシャ、とシャッター音。カメラには首筋にほんのり紅いキスマークを付けられて嬉しそうに微笑む玲乃と、寝起きの前髪の寝癖を整える睦の姿があった。 「さ。ごはんごはん」  ようやく朝の甘えたくんモードの気が済んだ玲乃が率先してキッチンへ向かう。睦もとてとてと後ろを歩いてついていく。  朝のモーニングルーティンのはじまり。

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