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第16話 旅行のお楽しみ

 星一さんはにこにこと上機嫌で俺を見ている。それが憎らしい。適当に着ていたからすでにはだけそうなバスローブの合わせを指でひっぱった。 「熱烈なこと言ってたけど、俺にたつの?」 「心配せんでも、おれ、童貞やからこそエロい雰囲気になればすぐやから、マジで」 「星一さんって本当にずっとかっこよくないよね」 「うそやろ」 すっと顔を近づけてキスをしてみた。 「初めて?」 「いや、酒の席とかでふざけてしてる」 「はぁ? 治安悪いな」 今度は舌を滑り込ませてみた。どうしていいかわからないという感じの舌をなめまわすと、こたえようと絡まってきた。口を離して、目を開けると目があった。 「見んな」 「いやぁ、わからんしさぁ、閉じとくべきなん? 閉じるからもっかいして」 してといいながらキスされた。今度は逆に舌が口に入ってきて、上あごがなめられる。 「ふ、う」  星一さんの舌は積極的に動く。キスは普通にできそうだとおもっていたら、手が胸元に入って来た。 「ちょ、おっさん」 「東若いな、すべすべ。人の皮膚に触るとかテンション上がるわ」 星一さんは俺のない胸板に顔を突っ込んで唇を触れさせた。ぬくい唇はしっとりと吸い付く。 「胸ないけど、いいの」 「ほんまや、ないわ」 そう言いながら俺のバスローブを脱がして乳首をなめる。 「あっ、すごいなめる、じゃん」 「乳首、味ないけど、花のいいにおいするわ」 そのままベッドに押し倒された。マグロを予想していたから、積極的に動かれてどうしていいかわからない。  首元をかがれてなめられて、腹に大きな手がはっている。 「触られて気持ち悪くない?」 「そっちこそ無理して触ってんじゃないの?」 「おれは、全然」 星一さんは腹の手をそのまま下に滑らせる。短く処理してる陰毛をなでるみたいに触ってる。 「この下さわっていける?」 「まって」 星一さんのバスローブのひもをほどいた。前開きで全面が見えるようになる。 「うおっ、すけべ」 「俺もさわる。二人でしよ」 星一さんのはゆるく反応していた。星一さんの腰をもって体を合わせるように誘導する。枕元にあったローションのパックをあけて手に垂らした。濃い粘液が手と指で絡まって粘度の高い水音がする。 「えろすぎへん? なんかもうやばいんやけど」  手を凝視する星一さんに見せつけるみたいにゆっくりと星一さんのを包み込んだ。 「うわっ」 「俺のもして」 言われてはっとしたように、星一さんはうやうやしくというのだろうか、そっと手で俺のに触れた。拒否感はないようで俺がこするとまねするように星一さんもこする。 「すご、なにこれ、新感覚」 手でしごくとじょじょにそれは大きくなる。習うように星一さんも俺のを同じようにしごいて大きくなっていく。 「うわ、ぬるぬるでやばいんやけど、鼻血でたらごめんな」 「星一さん、うるさすぎない?」 「えっ、黙らなあかんの? はずない?」 プライドがないのか、何でもかんでもあけっぴろげに感想を言われても困る。ムードがあまりにもない。緩い会話で行為が日常に引き戻されて、衝動的な欲望がぬるっと抑えられている。 「どっちでもいいけど」 「うわっ、ちょっとまって」 ぐりっと裏筋を押すように撫でると腰が揺れる。 「先にだす? 一回出しても、またたたせられる?」 「がんばる。持たせる方がつらい」 「じゃあ、俺も出したいから、がんばって」 「はい、先生」 年下に主導権を握られているのに、嬉々としていると思っていたら手が急に早まった。大きい手は丁寧だけど遠慮なく俺のをこねくり回してる。 「あっ、ちょっ、急に」 「同じ男やから、わかりやすいな」  このままリードをとられるのは嫌だったので、反撃すると星一さんの手がとまる。 「えっ、まって……、出るっ、……うわごめん、ぶちまけた」 星一さんの精液がふたりの腹にまかれている。それをとって俺のに擦り付けた。 「いいから、続き、俺のもいかして」 「やば~~」 ひかれるかと思ったけど、星一さんの両手は俺のをすみずみまで触る。 「あっ、そう、出そう、出る」  導かれるままに俺も放出した。 「男が精液出してるの見て、こんなエロいと思うとは思わんかった……」 二人分の白濁とローションがまじって陰部をぬらしている。それをみる星一さんの目は欲望に濡れていて、この人も確かに色欲を感じていた。 「ほんとだエロい顔してる」 「東もえろい顔してるで。おそろ」 「きもい」 罵ったのに星一さんは笑ってる。目が合ったから嫌がらせみたいにべたべたの手で顔を引き寄せた。星一さんは目をしかめながらも俺の意図をくみ取ってキスしてくれた。そのまま口とか、裸の体がひっついたり離れたりして、またゆるく立ち上がるのをまって。

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