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普通の悩み事 8
「借りるとしたら学園の近くやんなぁ?」
「そうねぇー…せめて汽車一本で行ける所よねぇ…」
イオンとイヴィトは会社員のような話をしており、そういう方面はさっぱりなヴェネッタは口を挟まず大人しく食事を口に運ぶ。
今までずっとバイトに明け暮れていたし、小学校に通っていた事もあったけどなんとなく馴染めなくて
友達の1人だって居たことは無かった。
なのでこうやって同じテーブルで一緒に過ごせるのが、なんだか嬉しいような気もしたし
自分なんかがいて申し訳ないような気持ちと半分半分だった。
「あー、ごめん…日曜日はヴェネッタ先輩と約束しとるから…」
雑談を聞き流していると急に自分の名前が出て来て、ヴェネッタは口にスプーンを咥えたまま思わず隣を見てしまう。
「ね?」
とイヴィトは首を傾けており、ヴェネッタはちらりと前に座る2人を見た。
何故か顔がまた熱くなってくる。
「へー…いいじゃん?……がんばってね……」
「うん、うん!応援しています!」
「あはは…ありがと…」
イオンは変な顔をしていたが、レンシアは何故か両手で拳を作ってイヴィトを励ましている。
一体何の話だったのだろうと思いながらも、ヴェネッタは口の中にあった食材をどうにか喉に押し込めて
なんとなくだがフードを被って顔を隠しておくのだった。
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