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似合わない 4
イヴィトは何故か困ったように微笑んでいる。
どうしてそんな顔をするのかは分からなかったけど、ヴェネッタは自分がつまらない人間すぎて困らせているのだろうかと焦ってしまう。
そんな事言ったって生きているだけで精一杯なのにと。
「じ、じゃあ、えーと…針金!針金が欲しいです!」
「針金?何するん?」
「眼鏡のここの所を変えるのですよ!」
ヴェネッタはやけくそになって叫んだ。
さっきジエンにもフレームが歪んでいると怒られたので、作り替えようと思ったのだ。
確かに最近作業しているとズレてくるし、別に我慢すればよかったが敢えてと言われればそれくらいだろう。
「眼鏡……か。じゃあ、新しいのとかはどう?」
「い…いや…さすがにそんなお金は無いですって…」
「いいよ。俺が買うし」
「……ぁえ…?」
「眼鏡屋さんか。えっと…確か…あっちの通りにあった気がする」
イヴィトは少し考えるように上の方を向くと、よし、と言って歩き出した。
ヴェネッタは慌てて彼に追いつき、思わずジャケットの裾を掴んでしまう。
「い、いやいや何を言ってるんすか!眼鏡っていくらすると思ってるんですか!」
「さぁ…?10万はしないくらいやろか」
「じゅ…!?そんないい眼鏡皇帝がかけるやつでは!?」
「いやもっといいのかけとるやろ…眼鏡かけてはるかは知らんけど…」
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