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似合わない 5
喋りながらもイヴィトはどんどん歩いていくので、ヴェネッタは引き摺られるようにして一緒に歩いていく。
「な、なななんで!?自分何かしましたか!?」
「ヴェネッタ先輩明日誕生日やろ?」
「た……!?!?!?」
その言葉は予想していなかったもので、思考が停止してしまう。
「去年は会った時すでに過ぎとったし…だから併せて2回分?」
イヴィトはそんな事を言いながら笑っている。
「ななな…何故自分の誕生日をイヴィト殿が…!?」
「寄付金とかの書類の整理してる時にヴェネッタ先輩の書類があったからちょっと見てしもうてな…
あーこの日なんやって思って覚えてたんやけど…違った?」
誕生日なんてあって無いようなもので、自分でも忘れていたというのに、とヴェネッタは一瞬ぽかんとなってしまう。
「え…ぁ…じゃ、じゃあまさかそのために…今日…?」
「そーやで?だから眼鏡はプレゼントってことで」
イヴィトはそう言って微笑むと、あ。あったー、と眼鏡屋に向かって歩き出す。
誕生日プレゼントなんて、一度だって貰った事がないし誕生日を祝われた記憶だってなくてヴェネッタは戸惑ってしまっていた。
「ほら行こ?」
立ち止まっているヴェネッタの腕を取ってイヴィトは眼鏡屋に堂々と入って行った。
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